
毎日、農作業で体力を使い、食欲旺盛で、
魚でも肉でも野菜でも、天ぷらやフライを大好物とする。
しかし、面倒臭がり屋の妻は、
サッと煮物やアッサリ献立を好み、手抜き料理を得意とする。
そして、夫に
「ホンモノの自給自足なら、料理も自分でしなアカン」
と、そそのかす。

時々、料理も自給自足する夫は、台所事情に詳しい。
妻が、古家での台所の "散乱" から "混乱" に陥り、
時には、 ”食事を作らない 反乱" を防御する為に、
夫は、一人で建てる木組みの家のキッチンに、
「調理台を作ったるわ。どんながいい?」
と聞いてきた。
お抱えの大工さんと家具職人を持つ贅沢である。
早速、図書館で、
「カリスマ主婦の台所拝見」「キッチン収納技」などの
インテリア雑誌を山ほど借りてきた。

が、整理整頓べタな妻は、余計混乱した。

雑多な調理道具や台所用品に合わせて、
引き出しや棚のサイズや高さを指示するなんて、至難の業。
「どんなものが良いか、ワカランわぁ。
作ってくれたら、それに入れる」
豊富な調理経験を生かしつつ、
夫が作り始めた調理台は


天板の大きさは0,9メートル×1,5メートルにするで。


あんまり奥が深いと使い難いな。


扉は、いらんな。



夫が設計製作した調理台の出来上がりです。


数字に弱く、的確な注文や指示ができずに、
せっかくの “お抱え家具職人” をも
“宝の持ち腐れ” にしてしまう 妻ですが
「わぁ~凄い♪ インテリア雑誌みたいや。

この引き出しに何入れたらいいやろ。
下になにを置いたらいいやろ~」
と単純に喜んでおります。


夫は、調理台のお陰で、
”妻の散乱、混乱、反乱” が なくなり
揚物料理を、一杯食べれることをを願っています。
