七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

サザエご飯

2007年11月27日 | 大三島での生活
さて、釣れだちのサザエ 

「刺身で食べたい」 と、私。

しかし、夫は、

「サザエご飯を食べてみたい」 と言う。

以前、Sちゃんが、
サザエご飯のサザエは、タオルで、サザエを包んで
金槌で叩いて、貝殻を割ると、
教えてくれたことがあった。

 「よし、新鮮やから肝入りのサザエご飯、やってみよう」
  と、夫が木槌で、サザエの殻を割って、身を取り出しくれた。


サザエの殻を木槌で割って,身を出す。


貝殻が身に突き刺さるのでは、と心配したけれど、キレイにくるりと剥き身がとれる。


新鮮なサザエの肝は、ミドリや黒の色も鮮やかできれい。


炊きあがった、サザエご飯
肝をつぶさないように、注意深く混ぜて蒸らす。


肝入りのサザエご飯は、濃厚な味でボリュームタップリ!

菊菜のおひたし、ひじきと卵のお汁、
そして
先ほど、夫が前で釣った、アナゴの白焼きも1品増え
今夜は、90%自給自足達成!
豪華夕食です。


「サザエご飯って、肝を入れると、ボリュームあるね」

「Aさん、明日も又、サザエ獲りに行くのかな?」

「今度、サザエが食べたくなったら、行こうね」
「続いては、もうしんどいね。今日は、ゆっくり寝たいね。」



満月の夜には、アナゴも釣れた。
(後ろに見えるのは、これからの収穫期に備え、洗って干してあるみかんキャリー)

「買い物に行くより、前で魚釣るほうが、早いね」
と、夫を、誉める。



 
       朝、ハナの散歩をしていると、
       軽トラから、またまた、
       ニコニコとAさんが声をかけてくれた。

       「今朝も、行ったけど。同じだけ、獲れたわい。」
       「いきゃあ~いいのに.なまこも獲れたでぇ。」

       元船乗りのAさん。
       途切れ途切れの短い睡眠が、3日続いても
       昼間は、目一杯みかん摘みでです。
        
       夫より、15歳ぐらいは年上なんですが・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

満月の夜は、サザエ獲り

2007年11月26日 | 
夕方、ハナの散歩をしていたら、

「明日の朝、サザエが獲れるんじゃあ」

みかんの出荷をすませてきたAさんが、
軽トラから、ニコニコと、声をかけてきてくれた。

“場所と時間”を聞くと 

朝といっても、半端じゃない 
「午前2時に、○○で会おう」

「2時って、朝じゃないよな」
と、嘆きつつ、

ニワトリの鳴き声を聞きながら、

Aさんが教えてくれた
秘密の穴場へ、夫と二人で行く。


満月の夜は、サザエを獲りの秘密の穴場へ 

Aさんが
はるか向こうから、懐中電灯で
合図してくれた。

真夜中の海の、足場の悪い岩場は、まるで
月面に着陸した宇宙飛行士のような気分にさせる。

「ここの、どこで、いったいどうやって、サザエを見つけるんや
と、途方にもくれさせる。 


満月に照らされたデコボコの岩場は、月面を歩くような気分になってくる。

「ここら辺の岩場の、こんな風な穴の割れ目に、ホラ」
 
と、サザエを獲って見せてくれる、Aさん。

教えてもらったような岩の割れ目を探して、
全く自信もなく、危なかしい足取りで、ウロウロする。


懐中電灯を頼りに、岩の割れ目を探す。

そのうち、目も慣れてくるのか、
岩にヒジキが伸びているのを見つけたり


「アレッ、もうヒジキが伸びてる! 誰か刈りとった後かな?」
 
岩陰に、ヒトデやウにをみつけたりもする。


いろいろな色の ヒトデを見つける。

もう、サザエは諦めて、ヒジキでも刈って帰ろうかと、
ヒジキを束ねようとしたら、

あつ  ヒジキの横にサザエを発見 


ヒジキの生えた岩場のすき間にサザエがいた。
 
夫は、岩の割れ目を見つけては、


いかにも、サザエの潜んでそうな、岩の割れ目を発見!

「僕は、この方が、効率がいい」 と
手探りで、サザエの感触を探り当てていた。


岩に生えている黒い海草は、ヒジキ。まだ充分には伸びていない。

サザエを見つけたけれど、隙間が小さくて、手が入らないと、
私を呼んでは、獲らせる。


岩の割れ目が狭くて、奥まで手が入らずに、サザエに届かない。


狭いすき間にサザエが2匹と、馬糞ウニがいた。

干潮時1時間足らずの間に、二人で獲った
サザエは、


波の穏やかな瀬戸内のサザエは、殻にトゲトゲがなく、味がいいという。

沢山獲れて、かなり満足し、
穴場と獲り方を伝授してくれた、Aさんにも感謝し、

「Aさんにも、分けてあげようか」

と夫と喜んでいたら、 

「なんじゃ。それだけか。わしゃ、こんだけじゃ」


みかん農家のみかん収穫カゴは、海の収穫にも重宝

「また、明日いきゃああ~いい。もっと潮が引くから、もっと獲れる」

70才を過ぎた超元気者のAさん。
明日も行きそうです。

我々は、眠くて眠くて、、、、
明日は、サザエを食べて、ゆっくりします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温州みかん、収穫始めました!!

2007年11月23日 | 無農薬みかん栽培
今、大三島は、みかん収穫の真っ盛りです。

農協からは、毎日のように

 「明日は、○○みかんの出荷日です」
 「腐敗防止のため、収穫前日までに○○を必ず散布してください」
 
 などと、放送が、聞こえてきます。

みかん農家の人々は、その放送に急きたてられるかののように、
もくもくと、それぞれに収穫や選別に励んでいます。

そんな中、我家は、イノシシの被害を心配しつつ
毎日、早生温州の、味見を繰り返しては、収穫期を待っていました。

 今年は、
 夏の気温が高く、雨が少なかったせいか、
 小さな実が多く、色付きが遅れ気味ですが、
 糖度は高く,酸度の低い、美味しいみかんです。

先日は、隣畑の、Yさんも,
「あんたとこの早生温州、まだちぎらんの」と、心配して聞きにきてくれました。

 さあ~ いよいよ
 色濃く色づいている、美味しそうなみかんを選びつつ、
 収穫を始めました。
 
 
 「ここのみかんが熟れてるわ。美味しいから、一緒に採ろ」 
  味見をしては、夫が呼ぶ。


今日は曇り空。時々出る晴れ間と暖かさが嬉しい。
みかん摘みの時は 「瀬戸の花嫁」 を歌うことにする。


「あそこ、紅くて熟れてそう」と登るように指示する妻
 高い所のみかんほど、美味しそうに見える。
 
 二人で、
 「この木のこの部分は、甘くなってるから、ちぎってもいい」
 と、ちぎる前に必ず味見をします。

 木ごと場所ごとに味見するので、何十個も食べます。
 
 もう、1個丸ごと食べていては、大変なので
 一房食べては、捨てます。
 
 みかん農家ならではの贅沢なんでしょうねえ~~ 

  「僕の舌は確かや」 と自信満々の夫も、
  食べ過ぎると、解からなくなってくることもあるようです。

  「このみかんを送って、喜んでもらえるかな」
  と、期待と不安が交錯します。

  収穫していると、様子を見にきてくれたAさんが

   みかんの糖度を、糖度計で測ってくれ、
     
  「うん。糖度13度でとる。美味しいみかんじゃ」

  

今日の収穫はとりあえず終了。これから家で選別です。
「明日は 何箱発送できるかな。」


 今日、初収穫・初宅配のみかんをお届けさせていただいた
 クマ先生が
 「クマ先生の滋賀と沖縄が好き」 で
 早速、”堀内みかん”のご紹介してくださいました。 

   みかん箱の取っ手穴から、見える黄色いみかん。
       
       不思議で、粋な アングルです。
       
  ”薬でお化粧”していない”安全安心のスッピンみかん” の ”アップ写真” が写っています。

 これから続くみかん農家の繁忙期
   乗り切れそうな元気が、グングン湧いてきました。

 

 去年の無農薬みかん収穫の様子は、こちらをごらんください。
 みかん栽培の様子は、カテゴリー「みかん栽培」から見ていただけます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬がかかった!!

2007年11月21日 | 大三島での生活
ウコッケイ泥棒の犬を仕留める為 

ウッコケイの首や足をエサに、

役場から借りた罠オリを仕掛けた

Tさん。


「野犬が、かかったけれど、
 一人では運べないので、手伝って欲しい」
 
 と、夫を呼びに来られました。 


「えっ 役場の人が、引き取りにきてくれへんの?」
 と、驚く私。 

 
「田舎は、なんでも、自分でしなあかんのやな」
 と、再認識する、夫。 

 これなら、ニワトリぐらい襲ううだろうと思われる
 大きくて、獰猛そうな野犬がかっていました。


時々、ウーと牙をむくので、手を噛まれないように、ちょっとビクビクモノ

 そして、次にかかったのは、

 なんと  猫・・・・・
 
 犬檻にかかる、とぼけた、間抜けな猫でした。




 実は、

「もし、ハナが、犬罠にかかったら、恥ずかしいな」

 と、夫と二人で、心配していたけれど・・・
  

イヤシンボーのハナ

時々、我が家から、こっそり抜け出し、一匹散歩するハナです。

ハナでなくて、よかったです。 




ブローチ 猫三態 歩く、跳ぶ、狙う
材 コクタン・ウエンジュ  塗り ロウ仕上げ 七曜工房作


 

 




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いのこさん

2007年11月18日 | 大三島での生活
昨日から、この秋一番の冷え込みになりました。
この寒さにあたり、みかんがどんどん甘くなってくれそうです。

昨日は、亥の子さん が我が家にやってきました。


イノシシのブローチ 材 アメリカンチェリー 塗り ロウ仕上げ 七曜工房作


亥の子さんがくると、炬燵を入れてもいいと言われているそうです。


 いのこさんというのは、旧暦の10月の亥の日に
 
  子供達が、各家庭を廻って、
  亥の子歌をうたいながら
  亥の子を地面に叩きつけて、
  その家の繁盛を祈ってくれる行事です。
 
  そして、お礼にお小遣いをもらい、
   昔は、それで学用品を買ったとか。

 大三島の亥の子歌は

 いのこさん いのこさん 
 
 いのこさんという人は

  一で  俵をふんまえて
  二で  にっこり笑うて
  三で  杯さしおうて
  四つ  世の中良いように
  五つ  いつもの如くなり
  六つ  無病息災に
  七つ  なにごとないように
  八つ  屋敷を広めて
  九つ  ここに蔵建てて
  十で  とうとう祝えましょう

  繁盛せい 繁盛せい 

 
 亥の子歌を唄いながら
 
 ロープに括りつけた ゴーリンサン(石)を
 四方から引っ張り上げ、空中にあげては
 幾度も、地面に叩きつけます。

 地面に、大きな穴があくほどいいらしいです。

 我が家は、丁度これから、みかん宅配開始です。
 
 繁盛せい 繁盛せい 




 そして、建築中の家の前で
 
  無病息災に、何事もないように
  屋敷をひろめて・・・・・・・ 

 しっかり、唄ってもらっていました。 




2005年のいのこさん
2年前は、基礎石の中で、ゴーリンサン(石)を地面に打ち付けてもらいました。
 
  
  

 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ようやく、みかん宅配モードです ♪

2007年11月10日 | 無農薬みかん栽培
やっと、”無農薬みかん宅配”モードになれました。

7月4日に日本に上陸した最強クラスの台風4号から、
11月の台風21号まで、今年は実に長い台風シーズンでした。

11月になり、台風の心配もなくなり、
みかんも、順調に育っているので、
ホット安心して、大喜びで、ようやく
「無農薬みかん宅配のお知らせ」を出すことができたところです。


みかんの木のブローチ 材 みかんの木 塗り エゴマオイル
左より ハナミズキ コブシ クレマチス ベロニカ   七曜工房作


今年は温州みかんは表年です。
大三島のみかん農家がみかんを出荷する、農協の共同選果場には
今春、「ストップ ザ 隔年結果」という横断幕が、掲げれらました。
 温州みかんは、豊作と不作を交互に繰り返す性質があります。
  つまり、“今年にみかんを沢山ならせ過ぎると、来年採れなくなるので、
  一杯、実を摘果しないと駄目ですよ。“という、栽培指導です。


「ストップ ザ 隔年結果」の横断幕


我が家も、昨年のみかんの隔年結果(みかんの裏年)には、驚きました。


我が家のみかん畑も、今年は表年&豊作です。
去年とは大違いに、沢山の実をつけています。


11月7日、たわわに実をつける温州みかん畑の様子


10月の半ば頃から、島では、毎日のように、農協から、
「○○みかんの出荷日は○○日です」という放送が聞こえてきます。

毎年、楽しみにしてくださるお客様から、
「もう、店には、みかんが出回っているけれど、まだですか」
と有難いお問い合わせもいただきます。



「早くお便りを出さなくては」と、焦りつつも
毎年、ちょっと、いやかなり出遅れ気味のミカン屋です。


我が家の温州みかんには、早生、中生、晩生があります。


樹上で,充分完熟を待ち、二人で、毎日
順番に熟していく、おいしそうなみかんを選んでは、摘み取り、
もう一度選別して、箱詰めして、すぐに発送するのが、
我が家のみかん宅配です。

今年は、暖かいので、少し色付くのが遅いようで、
11月末頃から、味が載り、甘く濃厚な味になりそうです。


もうかなり色付いている早生みかん。我が家では、毎日、お味見中です。



充分甘いんですが、もっともっと味がのり、美味しくなるまで辛抱辛抱 

熟れたみかんを,イノシシが食べていた


イノシシは、枝からみかんをもぎ、上手に皮をむいて、食べます。


イノシシに折られた、たわわに実の付いた大きな枝も発見 

12月中旬以降に完熟する中生や晩生みかんの畑です。


まだ少し、青みが残り、酸味も強い。



レモンも、無農薬にもかかわらず、
 きれいな実を沢山つけてくれました。
 これから、実も大きくなり、黄色く色付いてきます。


青いレモン ”ブルーレモン” として、珍重されています。



青くても、中身の果汁はタップリです。


来年1月下旬から、2月が収穫時期の
伊予柑、八朔、はるみも順調に育地、
これから藻どんどん太り、黄色く色付こうとしています。



皮をむく時の香りもひときわ高く、甘さと果汁の多さが特徴の伊予柑畑です。



しまなみの島が発祥の地で、ほろ苦さと爽快な酸味が魅力の八朔畑です。


今年の我が農園の新人はるみ畑のご紹介です。



清美タンゴールとポンカンの交配種で、オレンジ系のみかんです。
皮が薄く柔らかいので、みかんのように手でむいて食べます。
じょうのうが薄いので、皮ごと食べれます。
粒1粒が大きくてプチプチ感があって、食べ応えも充分。
酸味はほとんどなく、甘みが強く濃厚な味。



 さあ~、みかんがもっともっと、美味しくなるまで、
       もう少しの我慢 
       イノシシや、カラスとの競争に負けてなるものか。  


我が家の無農薬みかんの栽培の様子は
     こちらから、ご覧いただけますs

  カテゴリー「みかん栽培」からも、見れます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする