七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

薪ストーブ が やってきた ♪~妻から家作り実況版7

2008年03月28日 | 妻から「家作り実況版」
 春ですが、暖かくなりましたが、
 我家に、薪ストーブがやってきました。

 ネットで注文した、薪ストーブ本体と煙突部材一式
 近くの運送屋のSさんが届けてくれました。





3人がかりで、炉台前まで、運んでもらえて一安心



 ワクワクしながら、荷ほどきした薪ストーブと煙突部材一式です


 果たして、うまく組み立てられるか 

 夫一人プラス妻だけで、
 炉台のレンガを割らずに、薪ストーブを設置できるか。

 なにしろ、薪ストーブ本体の重さが、約90キロあります。


 みかん宅配の合間に、
 「冬に、冷たいセメント仕事は辛い」とぼやきながらも 
 
 コツコツと積み上げた、薪ストーブの炉は

 200個以上ものレンガを積みあげて、

  
 炉壁のレンガ購入 
 
 
 炉壁施工中

 炉壁と炉台は、
 レンガの重さだけで、600㌔です。




 家の床が、果たして700キロの重さに耐えられるか
  
  途中で心配になり、床下を補強したり、、、

  「家、燃やさんといてや」
    「床が傾いたらどうする」 
   
    横で、口うるさく注意する妻を尻目に

  薪ストーブの炉から煙突設計まで、
    自力施工で、なんとか安く仕上げようと
    研究に余念のない夫でありました。
 
  
  
  薪ストーブの設置、無事できました。
  
  雰囲気だけですが 
  

薪ストーブ位置と煙突との関係を調べる夫


 

 次は、
 肝心の、煙突設置です。
 
 これが、なんと言っても、最難関事業 
 
 防火断熱仕様の二重煙突や、メガネ石
 総て、自分で作って、安くあげようとして
 日夜研究と努力を惜しまない夫です。

 メガネ石は、
    園芸用のパーライトと
    石膏プラスターで作れることを
    発見して、興奮し、
 
  
 
 眼鏡石の木枠作り


 園芸用パーライト(¥380)と、壁塗りで余った石膏プラスターを流し込み


出来上がったメガネ石の形を整える

 「買えば、1万円はする」
  
     と、自慢タラタラの夫でありました。

 
 あっ、そうだ 
 
 煙突設置やメンテナンスには、
 梯子が必要と気付き
 
 今度は、梯子作りです。



足場台の杉丸太で梯子作り



段々もつけて



梯子も完成しました 「おっ~ちゃんと登れるやん」




この調子で、なにかも、一つ一つ、作っていくと、
薪ストーブの点火式は、あつ~い真夏になりそうな    







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100本のみかん苗

2008年03月25日 | 無農薬みかん栽培

ツバメが、家の回りを飛び始めました 


「今年も我家に巣作りしてくれるかな
ブローチ ツバメの子 ケヤキ材 漆塗り 七曜工房作


野菜畑のコマツナ、白菜、カブラも,トウが立ち、
一斉に、菜の花になりました。


最近の味噌汁の具やおひたしは、もっぱら 菜の花


草木の芽吹きに負けないように、
 肥料やり、剪定、植え付け、接木、草刈り、種蒔き
 あれもこれもと、心せかされる
 春がやってきました。 


夫は、
 みかん畑の空いている所に、
 いろいろな柑橘の苗木を植えつけるつもりです。


大きな穴を掘り、



堆肥と肥料を入れ、植え穴作りに懸命です。





苗木が雑草に隠れた時の目印にもなる支柱を立てて



刈りとった草や野菜クズ、柑橘に、鶏糞や石灰を混ぜて発酵させ、
堆肥を作っている堆肥ボックスから



ホカホカに出来上がった堆肥を、袋に詰め



何十袋もの堆肥袋を、みかん山のてっぺんまで、担ぎ上げるのに、
はあーはあーと 息も絶え絶えにしんどそうです。


「みかんの実ができるのは、何年後
その時、こんな山のてっぺんまで、登れるやろか」
   と、下から急斜面のみかん山を、見上げて、心配そうな妻であります。
 

妻は、
 みかんの木は、
 初めから”みかんの木”だと 思っていましたが

カラタチの種から、芽の出たカラタチの台木に、
  それぞれの柑橘を接ぎ木して、
  温州みかんや伊予柑やレモンになるそうです。

つまり、カラタチの木は、
  総ての柑橘の木のご先祖様ということです。


3年前の11月頃
夫は、山などで、カラタチの実を見つけては、
春まで、土に埋めておき、
春にその種を蒔き、やがて芽が出て、
2年間で、立派なカラタチの苗木になりました。



カラタチ苗に接木作業中の夫
手前が、種から育てたカラタチ苗2年目


去年の春には、
その大きくなったカラタチ苗に、
レモン、ライム、清見オレンジ
かがやき、デコポン、はるみ、はるか、ばんぺいゆ、など
様々な品種の柑橘を接木しました。



ご近所から戴いた、いろいろな種類の柑橘の穂木


穂木を作り


2年経ったカラタチ苗に接木します。


接木の完了した接木畑


そして、カラタチの種を蒔いてから、
3年後の今、ようやく、接木1年生苗が、
100本以上立派に育ちました。


接木苗1年生


植え穴の肥料が落ち着いたら
苗木の植え付けです。

「こんな立派な苗木、100本買ったら、いくらする?」
皮算用して、ちょっと得意気な夫です。





 
 今、沢山収穫できている、立派なみかんの木に、高接ぎや腹接ぎしたりして
  新品種の柑橘に、転換する方法もあります。
  
  我々は、現在収穫できているみかんの木が、もったいなくて、
  なかなか、できないのですが、少しだけ、試してみました。
  そして、今、温州みかんや八朔の木から、レモンが少し採れはじめています。
  
  その様子は、  こちらをご覧ください。




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ドッドッドッ  お船が通る

2008年03月21日 | 大三島での生活
土地探しのため、岩城島に通っていた頃 
しまなみ海道を渡ると、そこは、
灰色の空が、ぱあっーと明るくなり 
 “青い空と海、波の音と鳥の声”  で いっぱいの、
それはそれは、きれいな ”しまなみの島々”がありました


我家から、見える しまなみ海道のひとつ 伯方大島橋

毎日毎日、青い海を眺め、波の音を聞きたくて、
大三島の海辺の家を気に入り、転居しました。


向かいは大島、西の遥か向こうは、四国がかすかに見える

のんびりとした、静かな瀬戸内海での島暮らし
舟の操縦免許を取り、我々も釣り舟を浮かべようか
あれこれ、海辺の生活を楽しく想像していたら、



我家の前の海や突堤に訪れる、釣り船や釣り人達

古家に泊まった、初めて夜
ドッドッドッと 戦車が攻めてくるような大きな物音と
家中のガラスがビリッビリッと揺れる、大きな地響きに
いったい何事か起きたのか
と、驚いて飛び起きました。


実際に夜中に見たことはないけれど、イメージとしては、
”黒船来襲”で、こんな大きな戦車のような船が攻めて来る感じです。

その話をすると、土地の人は、
「海のまん前は、案外、いろいろな音がするもん」
「こんな小さな海だけれど、いろいろな船がしょっちゅう通っている」

「あぁ~そうなのか。知らなかった」

大三島で、船騒音に悩ませられるとは 
これから、毎晩、驚いて飛び起きるのだろうか

しかし、すぐに慣れたのか、
夜中に驚いて、起きることはなくなった。

島の人曰く
「車のエンジン音は、不快だけれど、船のエンジン音は気にならない」

われわれも、船のエンジン音は、距離が遠いのか、
心地良く 聞くことができている。

そして、今では、毎日毎日、
家の中から、畑仕事をしながら、また夜でも、
いろいろな船が通るのを眺めるのが、
楽しみのひとつです。 


家から、通る船を眺める。


砂利船が通ったり


廃船がどこかに運ばれて行ったり





なにか解からないけれど、いろいろなものを運んでいて


今冶への高速船かも
















薄暗くなると、緑や赤のランプを点けて通る船


「舟の操縦免許を取り、小さな釣り舟でも浮かべて」という思いは、
 簡単にあきらめました。

なにしろ、ここは、日本三大急流といわれる来島海峡のすぐ近く
おまけに、こんなに、よく船が通る幹線海路です。

「海を甘く見てはいけない」と注意もされました。
実際,車の事故より、海の事故の方が多いようです。

また、舟の管理と操縦は、車よりはるかに大変そうです。


夫がよく釣りに行く、すぐ近くの大三島大橋のたもとは、
鼻栗瀬戸と言われ、潮の流れがとても、早くて、美味しい魚が釣れます。


飼い主に似たのか 怖がりのハナは、
今だに、波が怖くて、足を、海の水で濡らしたことがない。




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ケチな夫のなせる技~妻から家作り実況版6

2008年03月17日 | 妻から「家作り実況版」
大三島の我家の庭では、今、ミモザが見事に咲いています。


軽トラの向こうに見えるのが、トタン屋根の「一人で建てる木組みの家」

夫は、木工・家具作りがしたくて、大三島に移住しました。
 その練習に、今は、「一人で建てる木組みの家」を建てています。
 建具も、家具職人の腕の見せ所と、アイデアをひねっていました。

虫の入らないアルミサッシを望んでいた妻ですが、
その出来栄えには、かなり満足し、
立派な手作りの木製建具を引きたてるような、
輸入色ガラスをネットで物色していました。

しかし、しかし、夫は、輸入色ガラスの見積りを検討し、

「ガラス本体より、加工賃や送料の方が高いのは可笑しいやないか」
「そもそも、輸入色ガラスのどこがええねん」
「型板ガラスでも、いい柄があるやろ」
「型板ガラスなら、僕でもカットできるかもしれん」
「ガラス代に高く払ったら、良い材料で安く仕上げる、自力建築の意味がなくなる」

輸入色ガラスの価格設定に、納得がいかず、(要は、ケチ!)
菱形の大きなガラスは、変形カットの為、
価格が跳ね上がることにも気付き、

結局は、
玄関扉のデザインを変更して、菱形を小さくし、
輸入色ガラス以外での、ガラス探しをする
という考えに至ったのであります。


妻も気に入っていた玄関扉、菱形のガラス部分が大きすぎる?


なんとまあ~
気に入っていた玄関扉のデザインなのに
せっかく出来上がっているのに、今更作り変えるなんて
ガラス代をケチって、変になったら、どうするのぉ~

フランス製の色ガラスをという妻の "夢" は、
夫の質実剛健、合理主義の前に、またしても、
はかなくも砕け散ってしまったのであります。

労力と手間を惜しまない夫が、作り変えた玄関扉は、これです。
窓枠を、菱形の中に組み込んだデザインを考えました。


菱形の中に組み込んだ窓枠から、顔を出す妻 

ガラスは、
型板ガラスと店舗用のフロストガラスの組み合わせになりました。


夫がガラス切りで三角にカットした型板ガラスと、店舗用のフロストガラス



玄関(土間)扉を入れた家全景(西側から)


土間から、玄関扉を見る。窓枠は、白く塗ってある。

微妙に違うガラスの色合いと柄を、木枠で囲み
ステンドガラス風にというアイデアなんですが。


同時に購入した型板ガラスや熱線吸収色ガラスも、
それぞれにはめ込み、全部の建具の出来上がりです。


ガラスをはめ込んで5つのデザインの建具完成 


押入れ建具


障子を貼っていない、寝室の建具と スモーク色ガラス入りの居間の建具


土間から見た、寝室と居間の建具


居間の熱線吸収スモークガラスと明かり採り透明ガラス窓
唯一、居間だけは、緑色のスモークガラスを選んだつもりだが、色が薄かった。

 夫の ”ケチな夫の成せる技 に  
 
 妻は、輸入ガラス入りでない玄関扉でも、かなり満足し、
 ミモザのリースを飾り、喜んで眺めております。


ミモザリースを飾った玄関(土間)扉
手で削って作ったブラックォールナットの取っ手
 
大三島に住んだら、ハーブを育ててみたい」という、
もう一つの方の 妻の夢は、
春になり、ハーブ苗もいろいろ芽を出し始め、
叶えられつつあります



大三島の道の駅にある、七曜工房のハーブコーナーです。

  



無農薬で育て、自然乾燥させたハーブを使った、ドライハーブグッズがいろいろ




 七曜工房の無農薬のドライハーブ や ハーブグッズは、
 大三島の二つの ”道の駅” と  ”しまなみ宝船” で
 販売しています。





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みかんの木のお雛様

2008年03月01日 | 木工
花粉症の季節でしょうか。


堀内農園の春見を気に入ってくださった方から、いただいた絵手紙
猫のハガキスタンド 七曜工房作 サクラ材 オイルフニッシュ仕上げ

みかんを買っていただいたお客様から、
こんなお便りをいただけるのが、
みかん宅配屋冥利に尽きるというのでしょうね。

今年の、新人春見は、大ヒットいたしました。
「はるみちゃん、まだある~」と、アンコールが次々と 

「こんな美味しいみかんは、初めて 」
「プチプチ感が不思議な食感」
「清見も食べたことがないのに、春見なんて感激」
「皮を剥く時、指がツルツルになって、いい香りがする」

などなど、ありがとうございました。 


 春の芽出しの季節です。
 みかん農家には、来年に向けて様々な作業があります。

例えば、肥料撒きや剪定だけでなく
みかん木を伐採して
新品種に接木したり、違う品種の苗木に植替えたりもします。

そんな時、木工をする夫に
「みかんの木欲しかったら、とりにおいで。伐っておいてあるから」
と、有り難いことに、声を掛けてくださいます。


伐採したみかん畑で、適当なみかんの幹や枝をもらう夫

 夫は、
 せっかくのみかんの木を腐らしたり、虫に食われたりしないうちに
 大急ぎで、洗って、伐って、乾燥して、
 みかんの木クラフトの材料確保に励みます。


幹を洗うと、鹿の角のように美しい木の皮が現れます。


洗った幹を乾かす


乾いた幹を、丸ノコ盤で輪切りにする。


太い幹は、手ノコで切りたす。


みかんの木は、木くずも きれいなみかん色 


ヒジキ炊きではありません


炊いて、幹の中に入っているかもしれない木喰い虫を殺すのです。


みかんの幹の輪切りを乾かす



さて、こんなみかんの木の幹からできた
今年のみかんの木のお雛様は、動物お雛様です。



ウサギのお雛様  七曜工房作 みかんの木クラフト えごまオイル仕上げ




犬のお雛様  七曜工房作 みかんの木クラフト えごまオイル仕上げ




猫のお雛様  七曜工房作 みかんの木クラフト えごまオイル仕上げ


みかんの木のお雛様は、
 ケースに納めたまま飾ったり
 ケースから取り出し、ケースを台座にして飾ったり
 また、ケースにしまう時は
 パズルのように遊んだりもできます。



みかんの木のハガキスタンド&一輪挿し
  気に入った絵葉書を立てて、お雛様の屏風にしています。
  試験菅を取って、ペン立てとして使うと
  机上メモスタンド&ペン立てとしても使えます。


 妻は、春の観光シーズンに向けて、道の駅出荷用に
   我家の”無農薬柑橘”で、 ママレート作りに励みました。


みかんの木と実の農産加工品
       夫  妻 
 
  さて、道の駅での売上げは、どちらが多いんでしょうか。







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