*以下の内容は個人的な感想です。
そう、6年前くらい(武漢でコロナが発生する前)に、中国の青島と上海に2度ほど出張しました。
成田から先ず青島に向かいました。現地に自社の工場に行くためです。
眼下には、整備された住宅地域や建設中の高層ビル群が見えます。
飛行場に着いて、董事長*とうじちょう(社長)と社員らが迎えに来ています。
最初に渡されたのは、ペットボトルの水でした。生水(氷も含めて)飲まないように注意されます。
次々と建築される高層ビルや、導入された新幹線も目立ちます。また高速道もです。
まるで、日本での戦後復興と旧オリンピックが同時来た!と言う開発事業が展開されていました。
すさまじい発展を目のあたりにしています。この勢いでは、日本は直ぐに追い越されると感じるくらいです。これは都市部のことです。
現地の駐在員(社員)も宿舎(ホテル)から工場までを含めて、中国内では自分で車を運転しないとのことでした。
大都市は交通ルールがあって無いようなものだからです。大通りであっても、歩行者は信号無視しますし、信号などもあって無いような状態でした。
朝夕は大変なラッシュを迎えます。普段の2~3倍の時間は要するかも知れません。
あちこちでクラクションを鳴らしています。最近、私は車のクラクションなどは鳴らしたことがありません。
高級車外車もあれば、山積みにした古いトラックも排気ガスを出して走っています。
まさに、これが中国の現状なのでしょう。
この国だからでしょうか?古い町が建ち除かれ(半ば強制的?)マンションなどの建設ラッシュになっていました。
あちこちに広大な空き地が目立ちます。日本のバブル期にあった立ち退き騒動のことを思い出しました。当時(6年前)ですが、こんなに建てて売れるのかなぁ~と思ったくらいです。
地方から都会を目指し、多くの人が給料の高い都会で仕事にありつけるからでしょう。
裏返せば貧富の差が大きいかと思います。多くは都市での労働人口のように感じます。
勢いを感じる中国でした。
そのために、嫁探し、婿探しも大変なようで、嫁にやるなら高級マンションに住み、車を持っていて、子どもたちの面倒をみるババ付きが条件と言われていました。基本的には共稼ぎなのです。ウソのような本当の話です。
これは上海ですが、日常的にスモッグで視界が良くありません。
私の感じることは、マンションや街に駐車場などが見受けられません。特にマンションは付置義務は無いようで、道路も歩道が駐車場になっていることでした。歩道にバイクが堂々と走っています。
朝食などは、家で作らず外食になっています。
朝食はこの様な店で買い求めるのです。
青島ビール近くの屋台街です。賑わっていましたね。
私たちもここで青島ビール工場で各種のビールをいただきました。
たしかに活力に満ちた国のようにも思えます。
地方から大都市に来れば、仕事はたくさんあります。
富裕層の方でしょうか?ファッションも素敵です。
やはり、心配していたことが起きています。
いま現在、中国経済をけん引してきた不動産業界に暗雲が立ちこめています。
各地でマンションなどの建設が相次いで中断しているのです。
さらに、去年、不動産業界で売上額トップだった会社が債務不履行に陥る可能性を指摘されるなど、不動産大手が経営危機を迎えています。
建設するマンションは、年末にも引き渡される予定にもかかわらず、工期が遅れているのか、外壁なども施されていない状況でした。建設が中断したものもあり、給料が数か月間、支払われていないと訴える労働者もいたと報道されています。
去年、不動産業界で売上額トップを誇った企業ですが、8月30日に発表した上半期の決算では、赤字額が日本円で約9800億円となったことが明らかになっています。
今週に支払期限をむかえるドル建て債の利息を支払えなければ債務不履行の可能性があり、経営が危ぶまれています。
経営危機はこの企業だけではなく、8月には不動産大手の〇大集団がアメリカの裁判所に破産法の適用を申請しました。その負債額は6月末の時点で48兆円にのぼっています。
中国で事業を行うには、中心となるリッチな投資家集団が牛耳っているようにも思えます。
その投資家集団が事業提案をして、売り込むのです。
日本のように、〇〇建設がすべて構想から建設、傘下の関連会社で内装などをして、販売するような一式方式とは異なるのです。
日本では、結果〇〇建設のマンションなどとして販売されています。
中国は投資家が立案した物件になります。建物は○○、内装は○○、設備は○○(トイレは、バスルームは、家具は)などと細分化された各社が投資家に提案して、それをまとめて事業主に売り込むのです。
時には公共施設ですと立案者(時には行政)に投資家が売り込むのです。
それを何社かの投資家グループで競争入札する仕組みです。*間違っていたらスミマセン!
その〇大集団のリゾート開発地では、資金難から建設途中でそのまま放置されています。
遊園地や商業施設のほか、高層マンションも併設し開発が進められていましたが、一部の建設はすでに別の業者に引き継がれたといいます。
多くのマンションが建てられ、バブルに沸いていた不動産業界に何が起きているのでしょうか。
資金難に陥る要因のひとつが、政府の不動産業者への規制です。
住宅の高騰を問題視した政権は2020年ごろ、資金調達の制限などの規制を強化したことから、債務不履行に陥る企業が相次ぎました。 さらに中国では、地方政府が企業に「土地の使用権」を販売し、開発を後押ししてきました。
しかし、借り入れに頼った企業の見通しの甘い開発から、これまでも途中で建設がとまるケースがあり、問題となっていた結果なのです。
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しかし、中国には米国などに無い3000年以上の歴史ある国です。日本文化の根源は中国あると言っても過言ではないかと思います。しかし本当の中国を知らない私です。
私が思うには、国土も広いため民族も言語も異なるため中国は「民族合衆国」のような気もいたします。
豊富な海鮮も美味しかったですね。日本でよく知られているのは、上海料理・広東料理・北京料理・四川料理の4種類。 これらは中国四大料理と呼ばれていますが、中国では山東料理・四川料理・江蘇料理・広東料理・安徽料理・浙江料理・福建料理・湖南料理と、8つの地域の料理で八大菜系(中国八大料理)がもっともポピュラーになっています。
この店は、観光客や富裕層が利用するレストランでした。きっと日本からの高級食材もあったかと思います。貝柱やナマコもです。今は日本からの輸入禁止措置が取られています。
言いたいことはたくさんありますが、控えます・・・。
上海の夜です。昔の良さ(イギリスの雰囲気)を残している場所もあります。
一方では百万ドル以上の夜景も思う、高層ビル群に壁面全体に華やかな電飾も施している場所もあります。
我ながら、この電気代は?とも思ってしまいます。こんなに豊富に電力が使える大都市なのです。世の中の趨勢としてのエネルギー問題は関係ないのでしょうか?
我が家のように、無駄な電気を消しまわるよな実態は無いのかも知れません。
上海の駐在員が利用する日本食の店での昼食ですが、昼間から焼酎や日本の酒・ビールをいただいていました。
ここが中国と思えないような、和食そのものが並びます。
結論として、中国経済の動向が気になりますが、あの一部のリッチな方々(投資家集団)のあり方にも影が出始めています。
儲かることは何でもやる国であり、中国でありながら利益中心主義で弱肉強食を感じます。
その代表的な存在が、「投資家集団」(大企業も個人企業)の存在に思えました。
投資は中国の方々にとっては、大きな魅力になっているのでしょう。
全て、儲かる筈はありません。そのリスクも考えなくてはならないかと思います。
いま中国では「努力すれば成功する」資本主義国にかってあった、アメリカンドリームのような「チャイナドリーム」がそこにありました。
私は「民族合衆国」の中国があるように感じました。
中国には風光明媚な場所も多く、上海近郊の保存地区で見受けられました。
6年前ですが、中国の建設事業に不安材料が山積しているように感じたました。
はあくまでも私的な感想です!
Hiro