自宅と道志の日々

タイトルを「自宅と道志の日々」にしました。日記のようにつぶやいています

卒業(退任)電報

2024年07月05日 | なかま道志ベース
いま、外出先から帰宅しました。東京地方は2日間続けての猛暑日です。暑いと言うより熱い!です。
道志は気温が3度くらい低いですが、かなりの暑さかと思います。

さて、私には行き付けの床屋(理容院)があります。

ある日、伺った時にこんなお知られが貼られていました。

実に先日(6月30日)をもって、退職するとありました。

昔ですので16歳から床屋に丁稚に入り、84歳までこの道一筋に努めあげた職人(理容師)さんです。

最終日はいろいろとあるかと思い、退職する前日の昨日に予約を入れました(4か月前のことです)

*記念にビデオ撮影をしても良いかと断っていました。画像はビデオ画像ですので、不鮮明をお許しください。

カットが仕上がった時は、いつのようにウトウト状態です。

理容院での髪洗いは前かがみで、美容院は後ろに反っての髪洗いとなります。

蒸しタオルで顔全面に・・・。これが気持ちいいんですよ。もう爆睡時間に入りました。

そして、眉毛や耳掃除、フェイスマッサージと続きます。

特に、耳掃除は気持ちが良いものですぇ~。

マッサージも20分くらいはしてくれます。ドアー付近で何やら人の気配がします。

息子さん(理容師)さんから、電報が親父に届いていると手渡れました。

誰から?と言っています。「お客さんのHiroさんから・・・」

店主はビックリされた様子です。

電報の文面をお読みになり、深く頭を下げていました。

いろいろなことが込み上げたのでしょう。目には滲むものが見えました。

タイミングが良すぎましたね。この日の午前配達で申し込んで置いたのです。

文面は短くです。

ご卒業 おめでとうございます

67年間この道一筋で理容職人としての技を感じておりました

まだまだとは思いますが 一つの節目としてのお考えなのでしょう

これからの人生を健康で有意義にお過ごしください

この一枚のお知らせから、退職される前日に予約を入れ電報を差し上げることを考えていたのです。(まだ3月初旬だったと思います)

約1時間半近くかけての丁寧な散髪です。4800円お支払いいたしました。

「この道より我生かす道なしの信念のもと、努めて参りましたが84歳と高齢になりました・・・。

長年ご愛顧賜りましたことに感謝申し上げます・・・。と」

私は職人さんが好きなんです。

どんな職業でも自分の腕を磨き上げて、お客さんが納得するような技を身に着けご奉仕するような気持で仕事する姿には感銘を受けます。カットするのもあと3人だとポツリと。

今はこの様な職人さんは少なくなり、せちがない世の中になりました。

美味しいものが出されるレストランや豪華な旅も良いかと思います。

やはり、真心のある人のつながりや暮らしをしたいものです。

「感謝のご卒業祝電報」をお送りいたしました。

 

Hiro