自宅と道志の日々

タイトルを「自宅と道志の日々」にしました。日記のようにつぶやいています

語源(仕合せと腹が立つ)

2022年04月12日 | なかま道志

先日買い求めた本(随想集)を読んでいましたが、文中に「仕合せ」と言う文字がありました。

もちろん「しあわせ」と読んでいましたが、イメージで多く使うのは「幸せ」です。

ネットで検索して見ると・・・。

「しあわせ」と聞くと、皆さんはどちらの「しあわせ」を思い浮かべますか?
多くの方が「幸せ」を思い浮かべることでしょう。

けれども、辞書で幸せと調べても、幸せのみの表記は出てきません。
大辞林で「しあわせ」と調べると

しあわせ【仕合わせ・幸せ・仕合せ・倖せ】
⓵めぐりあわせがよい・こと(さま)。幸運。幸福。
⓶めぐりあわせ。運命

とあります。
幸せを多くの方は⓵にあるような、幸運や幸福を、幸せと思い浮かべるでしょう。
その幸福を大辞林で調べると

不自由や不満もなく、心が満ち足りている・こと(さま)。

とあります。
心が満ちたときに人は幸せ・幸福を感じるのです。
私は美味しいご飯を、お腹一杯に食べたときに、幸せを感じます。
皆さんも様々な場面で、幸せを感じることがありましょう。

けれども、このお腹一杯で幸せな私の幸せは、私一人の力で成されたでしょうか。
食材があって、それを運ぶ人がいて、調理をする人がいて、提供する場があって。
他にも様々なことが重なり合って、今私は幸せを感じられているのです。
この幸せは、一人では決して成しえないということです。

「しあわせ」のもう一つの意味として

めぐりあわせ。運命。

とあります。
元々「しあわせ」という言葉は、幸福感を表すのではなく、その成り立ちを表している言葉でした。
「仕 + 合わせる」様々なことが重なり合って、物事は成り立っているということです。良いことも、悪いことも、全て含めて「しあわせ」でした。

いつしか、幸福だけを幸せと認識され、本来の仕合わせが見えにくくなってしまいました。
ついつい、何かあると私一人の力と、思いがちになってしまいます。
けれども、どんなこともおかげ様。「しあわせ」の本来の意味を大事にしながら、たくさんの仕合わせを感じて、日々を歩んでいきたいものです。と・・・。

*道志で作った木鉢も古くなりましたので、補強や防腐剤を塗りました。

続いて、「腹が立つ」です。

医者の紹介で、どうしても行かなければならないクリニックがありました。

電話を入れると、ご希望の曜日はいつですか?とのことです。

ちょっと、カチンときた自分がいます。それはネットで調べていたからです。

何曜日が休診日ですか?と尋ねると、水・木・土・日(祝)とのことです。であれば休診日などを先に言っていただき、この日ならばになるのでしょう。

配慮が足りなく、「腹が立ちました」。

そこで「腹が立つ」の語源です。
 
何か自分の意思や心理に反するような事が起きた時は「腹が立つ」と言います。
「腹が立つ」を真っすぐに訳してみると「お腹」が立ち上がるとか盛り上がるっていうイメージが強くなります。でもここでいう「腹」っていうのは、体の部位を表す「お腹」とは少し意味が違います。

ここでいう「腹」っていうのは、心とか気持ちなんかを意味して使われています。昔から「腹にいちもつ抱える」何て言う表現があるように腹の中に感情が収められていると考えられていました。
「立つ」というのは「激昂する」というような意味があるから、つまりは「腹が立つ」で「腹にある感情が激する」という意味になっています。
 
*昨日、問診していただき、急に採血することになりました。血管の細い私は嫌な予感がしました。
案の定、計3カ所も射されて採血です。それも血管を探すために、射してからあちこち射し直すのです。

最近、腹が立つことが多いので、自分の仕合せ(幸せ)は逃げていくのでしょう。
今日道志に入りました。
最高の陽気と桜の景色だと思います。
 
Hiro