発展途上国が工業化を図って最新技術を導入しても先進国は更に先に進んでいるため発展途上国はいつまでも途上国に留まらざるを得ない。新しい商品を開発しても先進国ではもっと性能の良い商品が作られていて市場競争力を持ち得ない。まるでアキレウスと亀のパラドックスのような話だが深刻な現実だ。先進国と発展途上国の格差は埋められないものなのだろうか。
日本の成功例をモデルにして突破口を見つけられないだろうか。2つの例を挙げよう。
①小型車
道路の狭い日本ではアメリカのような大型車は使い勝手が悪く、小型車や軽乗用車が発達した。石油価格が高騰すると低燃費なこれらの自動車の評価が世界中で高まった。
②クウォーツ時計
日本人は時間を大切にする。時計に対する要求は少しでも正確さが増すということだった。スイスではゼンマイに対する技術的なコダワリがあり、電池で動くクウォーツをオモチャのようなものと考えて軽蔑した。世界は安価でしかも正確な時計を優れた商品と評価した。
要するに「追いつけ追い越せ」ではなく先進国との「棲み分け」を狙った戦略が国際的に支持を得て大成功に繋がったものと思われる。発展途上国が採るべき戦略も同じように先進国とは違った価値の発見と追求ではないだろうか。
日本の成功例をモデルにして突破口を見つけられないだろうか。2つの例を挙げよう。
①小型車
道路の狭い日本ではアメリカのような大型車は使い勝手が悪く、小型車や軽乗用車が発達した。石油価格が高騰すると低燃費なこれらの自動車の評価が世界中で高まった。
②クウォーツ時計
日本人は時間を大切にする。時計に対する要求は少しでも正確さが増すということだった。スイスではゼンマイに対する技術的なコダワリがあり、電池で動くクウォーツをオモチャのようなものと考えて軽蔑した。世界は安価でしかも正確な時計を優れた商品と評価した。
要するに「追いつけ追い越せ」ではなく先進国との「棲み分け」を狙った戦略が国際的に支持を得て大成功に繋がったものと思われる。発展途上国が採るべき戦略も同じように先進国とは違った価値の発見と追求ではないだろうか。