俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

アサヒ

2015-10-19 09:51:01 | Weblog
 横浜市の欠陥マンション事件は旭化成建材の社員による意図的とも思える手抜き工事が原因だったらしい。当初は加害者と思われた三井不動産も実は被害者だったようだ。
 旭化成建材によるデータ偽装を朝日新聞は非難できるのだろうか。旭化成建材は今後マンションの立て直しなどによって莫大な損失を蒙り経営難に陥るだろう。これは避けられないことだ。
 その一方で朝日新聞はどのような形で捏造記事の責任を取っただろうか。読者離れが進んだことだけで責任が果たされたとは到底考えられない。旭化成建材が今後の営業活動が困難になるだけではなく不良マンションの全責任を負うように、朝日新聞には世界中に広めた誤った情報の総てを訂正する義務があるのではないだろうか。それが企業としての責任だろう。
 罪は「従軍慰安婦の強制連行」だけではない。ユネスコが世界記憶遺産に「南京大虐殺」を登録したことについても朝日新聞には重大な責任がある。
 「南京大虐殺」は東京裁判で作り出された虚構だ。しかし政府はサンフランシスコ平和条約において東京裁判を承認させられており、「南京大虐殺」を公然と否定できない立場だ。東京裁判を否定すればサンフランシスコ平和条約を否定することになってしまう。
 日本にできることは1つしか無い。政府ではなく民間人が「南京大虐殺」の嘘を暴くことだ。しかし朝日新聞はそうしなかった。それどころか中国に迎合して「南京大虐殺」の存在を肯定する記事を書き続けた。少なくとも疑問を挟む記事を読んだ覚えが無い。朝日新聞のこんな姿勢が学者を萎縮させて自由な言論が阻害された。
 私は日本軍が悪事を働かなかったなどとは考えない。民間人犠牲者が1万人に及ぶと言われる重慶爆撃は、特殊な事情があったとは言え、日本史に残る汚点だ。アメリカは東京裁判において当初はこれを戦争犯罪として裁こうとした。ところがすぐに重大な問題に気付いた。1万人が殺された重慶爆撃を戦争犯罪にすれば、広島・長崎への原爆投下は勿論、東京大空襲なども戦争犯罪であることを認めざるを得なくなる。だから約1万人が犠牲になったという事実が確認できる重慶爆撃を不問にして、通常の戦闘があった南京で大虐殺があったという虚構をでっち上げた。重慶で20万人が殺されたということにはできない。約1万人が殺されたという証拠があるからだ。南京であれば20万人が殺されたという証拠など無くても20万人が殺されなかったという証拠も無い。事実無根だからこそどちらの証拠も無い。これはUFOや雪男の存在証明と同じような話であり、全くの虚構であればこそ証明も反証も困難だ。
 重慶爆撃が記憶遺産に登録されても文句は言わない。しかし「南京大虐殺」は違う。学者やマスコミが事実を暴かなかったことによって定着させてしまった偽りの歴史だ。朝日新聞社はこの歴史の捏造についても大きな責任がある。旭化成建材が欠陥マンションの責任を負うように、朝日新聞社には全資産と全労力を費やして偽りの歴史を改める責任があると私は考える。

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