倫理に基づいて秩序が生まれることは好ましい。可能な限りそうあるべきだ。公共の場でのマナーはルールではなくモラルに基づいている。しかしそれが可能なのは利害が一致する時に限られる。目的が同じであれば利害も一致しようが、目的が異なれば、どちらも正当性を主張するからモラルでは解決できない。
夏の屋外プールには、明確に2種類の人が集まる。泳ぎたい人と水遊びをしたい人だ。困ったことだが、水遊びをしたい人のほうが圧倒的に多い。だからどこのプールも水遊びの場所にされ、私のような泳ぎたい人はシーズンオフか朝や夕方の空いている時間に利用することを強いられる。
ある小売店主が「良い商品を売りたい」と思ったとする。ところが良い商品の定義は人によって異なる。もし無農薬野菜と無添加食品に特化した店であれば私は絶対に立ち寄らない。無農薬や無添加には意外な危険性があり、私はそんな商品を買いたくない。これは独り善がりな「良い商品」に過ぎない。むしろよく売れる商品を充実させた店のほうが「顧客ニーズに応えた良い店」だろう。
政府は道徳教育を充実させようとしているがそんな余計なお節介はやめてもらいたい。偽善の匂いがぷんぷんする。親孝行を奨励するよりも扶養親族控除額を増額すべきだろう。そうしたほうが、子供に見捨てられて生活保護にしか頼れない不幸な老人は少なくなるだろう。
教室で道徳を教えるよりも団体スポーツに参加させたほうが有効だろう。そのほうが相互信頼や助け合い、あるいはフェアプレイなどについて多くを学べるだろう。フェアプレイを学ぶために最適の球技は野球だと思う。サッカーやラグビーなどでは、審判の目を盗んだ反則が意外なほど多い。巧妙な反則の一部はテクニックとまで位置付けられている。その点、野球の反則は極めて少ない。選手同士の接触プレイが少なく、ボールのある場所では審判が目を光らせているからだ。盗塁でさえスチール(steal)と言いながらも正々堂々としたフェアなプレイだ。野球におけるアンフェアなプレイはビーンボールと一部のラフプレイだけしか無いのではないだろうか。
どの企業も「社会に貢献する」ことを社是に掲げる。こんな大層な主張などせずに、良い製品や良いサービスを売り、従業員には充分な報酬で報いてくれれば良い。社会に貢献する前に関係先や従業員に報いるべきだ。
私はアダム・スミスのように、利己的行動が「神の見えざる手」によって公益に繋がると無邪気に信じている訳ではない。しかし「衣食足って礼節を知る」と言うように、まずは自分達の利益を追及すべきだろう。その場凌ぎではない長期的利益まで考慮すればそれは自ずから公益に適ったものになる。手抜き工事などで一時的に儲けを増やしてもそれが発覚すれば大損害に繋がる。
夏の屋外プールには、明確に2種類の人が集まる。泳ぎたい人と水遊びをしたい人だ。困ったことだが、水遊びをしたい人のほうが圧倒的に多い。だからどこのプールも水遊びの場所にされ、私のような泳ぎたい人はシーズンオフか朝や夕方の空いている時間に利用することを強いられる。
ある小売店主が「良い商品を売りたい」と思ったとする。ところが良い商品の定義は人によって異なる。もし無農薬野菜と無添加食品に特化した店であれば私は絶対に立ち寄らない。無農薬や無添加には意外な危険性があり、私はそんな商品を買いたくない。これは独り善がりな「良い商品」に過ぎない。むしろよく売れる商品を充実させた店のほうが「顧客ニーズに応えた良い店」だろう。
政府は道徳教育を充実させようとしているがそんな余計なお節介はやめてもらいたい。偽善の匂いがぷんぷんする。親孝行を奨励するよりも扶養親族控除額を増額すべきだろう。そうしたほうが、子供に見捨てられて生活保護にしか頼れない不幸な老人は少なくなるだろう。
教室で道徳を教えるよりも団体スポーツに参加させたほうが有効だろう。そのほうが相互信頼や助け合い、あるいはフェアプレイなどについて多くを学べるだろう。フェアプレイを学ぶために最適の球技は野球だと思う。サッカーやラグビーなどでは、審判の目を盗んだ反則が意外なほど多い。巧妙な反則の一部はテクニックとまで位置付けられている。その点、野球の反則は極めて少ない。選手同士の接触プレイが少なく、ボールのある場所では審判が目を光らせているからだ。盗塁でさえスチール(steal)と言いながらも正々堂々としたフェアなプレイだ。野球におけるアンフェアなプレイはビーンボールと一部のラフプレイだけしか無いのではないだろうか。
どの企業も「社会に貢献する」ことを社是に掲げる。こんな大層な主張などせずに、良い製品や良いサービスを売り、従業員には充分な報酬で報いてくれれば良い。社会に貢献する前に関係先や従業員に報いるべきだ。
私はアダム・スミスのように、利己的行動が「神の見えざる手」によって公益に繋がると無邪気に信じている訳ではない。しかし「衣食足って礼節を知る」と言うように、まずは自分達の利益を追及すべきだろう。その場凌ぎではない長期的利益まで考慮すればそれは自ずから公益に適ったものになる。手抜き工事などで一時的に儲けを増やしてもそれが発覚すれば大損害に繋がる。
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