こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

わかりやすい憲法入門講座①

2013-12-13 15:30:35 | 憲法・平和・沖縄

信州大学成澤孝人教授を専任講師に迎えて全6回の初回。テーマは「憲法とは何か」。
1、憲法を守らなければならないのは、権力者である(憲法99条)。国民の幸福のために国家がある。国民の幸福のために権力が行使されなければならない。ところが自民党憲法草案は国民に憲法尊重を求めていて、これは憲法とは言えない代物。

2、日本は人権のために戦争をしないことを決めている。国家は基本的人権を守るためにある。
憲法98条で最高法規として定め、97条で「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、おかすことのできない永久の権利として信託されたものである」、ところが自民党案はそっくり削除されている。

憲法第13条は「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追及に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない」とある。「公共の福祉に反しない限り」とは、自分に人権があると同時に他人にも人権があり、ぶつかるときには制約される。たとえば報道の自由があるからといいてと一般市民の名誉を棄損させてはならないということ。ところが自民党案は「公益及び公の秩序に反しない限り」となり、人権は国家のために制限されるという本末転倒を起こしている。

3、硬性憲法
憲法96条そのものは、基本的人権・平和主義・国民主権という基本理念と同様に変えられないものである。憲法を変えたいのであれば、96条の手続きにのっとって変えるべきであり、それは野党も含めて様々な考え方の人が賛同しうる憲法でなければならない。

そもそも憲法とは多様な国民が一つの共同社会=国家を形成し、共存していく基本理念である。したがって、すべての個人を尊重し、その個人の生命・自由・幸福追求権を最大限保障し(13上)、差別を禁止し(14条)、奴隷的拘束・苦役を禁止し(18条)、思想良心の自由を保障し(19条)、信教の自由を保障し(20条)、表現の自由を保障(21条)している。つまり、どんな思想や宗教をもっていようとも、もっていなくても、人間として平等に尊重される社会を憲法は想定している。他者の人権を否定できる人等誰もいない。人権が保障されていることが多数決の前提であり、多数決で人権は否定されない。

4、憲法の危機=自民党憲法草案においては、「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守ろうとしない人、日本国の戦争責任を反省し天皇制を支持しない人、個人主義を主張し家族や社会に異論を唱え和を乱す人、活力ある経済活動を通じて国を成長させない人、君が代と日の丸を尊重しない人は、この国においては排除される」ことになる。

第2回は、1月24日(金)18時松本市勤労会館2Fテーマは「日本国憲法の中核としての平和主義」です。1回500円の参加費が必要です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の日程

2013-12-13 09:59:31 | お知らせ
12月9日(月)
 7:30 9の日行動(松本駅前)
13:00 故鰐川裕水儀葬儀(梓川金松寺)
18:00 永久に不戦を誓う集い(松本勤福C)

下伊那郡泰阜村から満蒙開拓団の一員として15歳で家族とともに満州に渡った経験をもつ中嶋多鶴さんからお話を聞く。ソ連参戦で逃避行の末帰国はできたが、途中子どもを抱えたまま川に流された人、集団自決を選択した人、満州に子どもを預けてきた人。飯田下伊那からは全国で最も多い8389人が満州に渡り帰国できた人は半分の4205人、長野県全体では32992人が渡り、帰還者はやはり半分の16949人。生き返ってきた人がどんな凄まじいなかで帰ることができたのか、帰れなかった皆さんはなぜ帰れなかったのか、「国に騙された、県に騙された、村に騙された、くやしい」と言って自ら命を絶って行った人々。戦争が何をもたらすのかリアルに想起すべきだ。

12月10日(火)
 7:30 伊勢神宮新穀感謝祭参拝
 
長野県神社庁が主催する第59回新穀感謝祭に参加。20年に一度の式年遷宮が行われた伊勢神宮の外宮正式参拝、旧御殿拝観、別宮巡拝、翌日内宮正式参拝、荒祭宮遥拝、神楽殿新穀感謝祭参加。

12月11日(水)
16:30 会派県内視察合流

12月12日(木)
 9:00 会派県内視察(小諸)
 
会派の県内視察に合流。先般立ち上がった「浅間山麓スポーツ医学研究所」が進める高地トレーニングエリアの整備について現地視察とお話を聞く。

 
会派の県内視察、次は東御市の社会福祉法人ちいさがた福祉会が運営する介護老人福祉施設「フオーレスト」と「こころ」を視察調査しました。

14:00 県交通運輸労働組合協議会総会(メルパルク長野)
16:00 社民党三区支部連合役員会(上田勤労会館)
18:00 わかりやすい憲法入門講座(松本市勤労会館)

12月13日(金)
13:00 アルピコ労組松電支部退職者会総会
18:30 松本卓球連盟理事会
19:00 連合松本懇談会

12月14日(土)
17:30 松本市美術館友の会クリスマス会

松本市美術館友の会のクリスマス会。演奏はEVER GREEN BIG BANDの皆さんです。同級生やご近所の方元職場の先輩などが活躍されています。続いて昔少年少女合唱団の皆さんです。会長の中村石浄先生も歌っています。

18:00 松本市職労忘年会

12月15日(日)
10:00 事務作業
13:30 地域医療をともに考えるシンポジム(諏訪市文化センター)
17:40 波田地区後援会役員会

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする