長田家の明石便り

皆様、お元気ですか。私たちは、明石市(大久保町大窪)で、神様の守りを頂きながら元気にしております。

高校生の息子に薦めて良かったと思う本

2020-12-13 21:44:30 | 

長男が高校生になったとき、学校関係の連絡も入るからとスマホを購入。予想にたがわず、ゲームその他、スマホを手にする時間が多くなり、親としては次第に心配に。「一日一時間」ルールの設定、その崩壊、最後には情報チェックなどの必要最低限以外は禁止へ。その分、空いた時間を勉強に向けるわけでもない長男は、自然な成り行きとして時間を持て余し気味に。ゲームができずいら立ち気味の長男のため、興味が向きそうな本を買ってあげたり、図書館で借りてきたり。そのような経緯で、この一、二年、かなりの数の本を薦めてきました。その中で、「薦めてよかったな」と思ったものをご紹介します。

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

食いつくかどうか半信半疑でしたが、最後まで読み切ってくれました。文学界の最高峰といった雰囲気もある本書ですが、ミステリー風のストーリー、複雑な人間関係、キリスト教信仰との関わりなど、彼にとっての接点がいくつかあったのかな、と思います。

サイモン・シン『フェルマーの最終定理』

数学界最大ともいえる難問、フェルマーの最終定理。シンプルに分かりやすく表現されながら、多くの数学者が証明できず、挫折し続け、本当に証明できるのかさえ疑問視されるに至ったこの定理を、ワイルズが遂に完全証明に至るまでのノンフィクション。最後までハラハラドキドキ。数学が好きという訳ではない長男も、面白く読んでくれました。

伊坂幸太郎『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX』

『チルドレン』から始まり、いくつか紹介しましたが、長男にとっての最近のヒットは殺し屋三部作。共通の登場人物による接点もありますが、一作ずつ独立しており、サスペンス風エンターテイメント小説として、ハラハラドキドキのストーリー展開。個性豊かな登場人物が複雑に絡み合い、心凍る場面もあれば、心温まる場面もあり、文学的香りも感じさせます。

重松清『きみの友だち』『きよしこ』『ステップ』『せんせい。』

重松清は、登場人物が少年少女、若者が多く、柔らかい文章で、人の心の琴線に触れるストーリを紡いでくれます。

伊沢拓司『勉強大全』

伊沢さんのYouTubeチャンネル『QuizKnock』のファンである長男ですので、食いついてくれるかと思い、図書館で借りてきました。「大全」と名づけただけあって、想像以上に受験勉強を深堀りしています。「たかが受験、されど受験。」受験に苦しむ高校生に向かって真摯に語りかける伊沢さんは、いい人だなと思いました。この本にもう少し早く出会っていれば、長男の受験生活も違ったものになっていたかも?

・・・

いずれも長男に薦めながら、自分でも何気なく手に取り、惹き込まれて読みました。読後感を語り合うひと時は、私にとっても楽しい時間。今のところ、信仰書の類はほとんど手にしない長男ですが、将来は信仰書や神学書について語り合う時がくればいいな、と思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 再びしあわせの村 | トップ | キムチ作り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事