ローソン 買収した成城石井売れ筋商品の販売を大前研一提案
2015.04.16 16:0
業界では、全店売上高で業界2位と約1兆円もの差をつけてセブン-イレブンが圧勝している。理由は商品開発力だが、2014年に高級スーパーの成城石井を買ったローソンなら、セブン-イレブンの牙城を崩す可能性はあると大前研一氏は分析している。
成城石井には、ワイン、ハム、ソーセージ、弁当、惣菜などにユニークな商品がたくさんある。紀ノ国屋やナショナル麻布に行かないと手に入らなかったような商品も置いてあるので、私の妻も頻繁に近所の成城石井を利用している。
また、最近は成城石井の一部の店舗前に、よく中国人観光客を乗せたバスが停車している。昼食用の弁当や惣菜、飲み物を買い、それをバスの中で食べているのだ。レストランに立ち寄る時間とコストを節約しているわけだが、旅行会社やガイドが成城石井の弁当・惣菜は美味しいということを知っているから、わざわざやってくるのだろう。いまコンビニに問われているのは、そういう商品開発力だと思う。
したがって、私がローソンの社長なら、ローソンの中に成城石井の売れ筋商品100アイテムくらいを並べた「ショップ・イン・ショップ」を作るだろう。そうすれば特色が出てセブン-イレブンのオリジナル商品やプライベートブランド(PB)商品に対抗できるし、高級スーパーだということが消費者に認知されていて値段が取れるから、客単価も平均日販も上がると思うのだ。
また、消費者の期待値はローソンより成城石井のほうが圧倒的に高いが、成城石井はドリンク類やお菓子なども含めたすべての商品単価が総じて少々高い。だから、ショップ・イン・ショップにすれば、ローソンで成城石井の「ちょい高」オリジナル商品と低価格のナショナルブランド(NB)商品が一緒に買えるメリットが生まれる。
その逆に、ローソンがやってはいけないのは、成城石井のノウハウを導入した商品を大量生産してローソンで安く売り、成城石井の高級イメージを崩してしまうことである。
それ以外の方法としては、もっと生鮮食料品を充実させてもよいのではないか。すでに野菜や果物は販売しているが、精肉や刺身も取り扱うようになったら、コンビニの様相は一変すると思う。コンビニは1日3回のデリバリーがあるのだから、やろうと思えばできないことはないはずだ。
※週刊ポスト2015年4月24日号
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大前研一さんでも、ローソンの現状をご存知ないと思います。
上記写真の方が、1日3回のデリバリーを2便に変更しました。
そのため、食品添加物の増加で健康志向が、うわべだけの装いということが、
ハッキリしてきました。
廃棄もどんどん増え、加盟店が、疲弊しています。
デリバリー2便化が、MSと並ぶ上記の方の一番の悪政だとおもっています。
GMSを身内に持たない、ローソンが、一番のコンビニなのに、
この方たちが、他チェーンに大きく遅れたチェーンにしていまいました。
コンビニ各社のビジネス構造は、すべて本部と加盟店は対立となっていて、会計方式が一般会計方式にならない限りは、本部と加盟店の歩む方向は真反対となったまま。
こういった事情は、先ずアナリストは承知していない。
また、大前氏の主張は現行のコンビニFCシステムでの実現は100%不可能で、成城石井の開発商品を軸にしたミニスーパーは確かに”イケる”かもしれないが、これはFCビジネスをすべて清算した後に、自ら直営営業で行う話だ。
去年はオーナーが緊急入院で、店を運営するのがやっとの状態だった。販売データーを見れば、明らか。一地区に一直営店がなくなったのが、SVの質の低下を招いている。現場を見なくなったSVに、タダで給料を払うお人よしはいない。
明らかに24時間開いてますだけの店。オーナー事時より売上は大幅にダウンしているようだ。青看板も一度SVに店舗運営を任せ数字をオーナー店に公開すべきだ。そうすれば馬鹿な発注提案などなくなるだろう。
従い、SVから配信される各種ランキングを見ても、直営店はいつも最下位あたりをウロウロしている。売れていないから、当然の結果ですけどね。
大前氏を含めて、多くの関係者が、騙されています。企業トップが、記者会見すれば、自社は、安泰と思うのは、当然。だれも騙しの手口だとは、おもわない。こういう記者会見を何回繰り返しているのだろう。大前氏にも気がついていただきたい。加盟店に悪業を働く本部の姿を。