那田尚史の部屋ver.3(集団ストーカーを解決します)

「ロータス人づくり企画」コーディネーター。元早大講師、微笑禅の会代表、探偵業のいと可笑しきオールジャンルのコラム。
 

自殺する子供たち 生きがいの喪失

2013年02月24日 | 世直しのためにどうすべきか
タイトルとは全く関係ありませんが、微笑禅の会のネット会報は、これまで「禅」のジャンルにいれていたのを「微笑禅の会ネット会報」というジャンルを新たに作ってそこに纏めました。興味のある方はご覧下さい。

さて本題に入る。マイミク(mixiの友達)に貴重な情報を載せている人がいる。今日はそのオリジナルから引用することにする。


http://www.shinrankai.or.jp/jinsei/jin01.htm(浄土真宗親鸞会のHPです)

◆第1章◆「人生の目的」なかったら大変だ!

(1)「なぜ生きるか」  問われている時代
「あなたの家族が、自殺しようとしたら、どう言って止めますか」
 こう聞かれ、自信を持って答えられる人は、どれだけあるだろう。

 平成10年の自殺者は、急激に増加し、初めて3万人を突破した。1日あたり約90人も自殺している。自分の家族や友人に、いつ、自殺者が出てもおかしくない。いや、自分自身が、何か大きな障害にぶつかった時、果たして、大丈夫だろうか?
「死んではならない。生きることが尊いのだ!」 と子供に叫んでいた大人が、次々と自殺していくのは、一体どうしたわけか。

 平成11年、日本を代表する評論家が手首を切って自殺し、世間を驚かせた。
 校長先生の首吊り、飛び降り、割腹自殺も相次いで報じられた。
 警察官がピストル自殺、エリート官僚が飛び降り自殺、政治家が首つり自殺……。
 どんな"偉い人"も、分かったつもりで、まったく分かっていないのが、人生の目的「なぜ生きるか」の答えではないだろうか。

 新聞の投書欄には、子供たちの、"心の叫び"が寄せられている。

●千葉県・高校二年生 「着たくもない窮屈な制服着せられて、受けたくもないつまらない授業を受けさせられて、やりたくもない部活やらされて、家に帰っても宿題とか家事とかいっぱいあって、だーれも生きた心地なんてしてないのに『命の大切さ』なんて口先だけで教えられたって実感なんて持てない」(朝日新聞・平成10年4月20日)

●和歌山県・高校生 16歳 「人は何のために生きているのかと思います。日本人の平均寿命は80歳前後です。80年間も何のために生きていくのですか?  学歴社会ー当たり前のように使われているこの言葉が、たいして勉強のできない者にどれだけ不安を与えているか分かりますか。自分の夢に向かって一生懸命がんばってるのに、つらいことの方が多く残りの人生がとても嫌です。  最近の高校生はーと、よく言われますが、まじめにやっている者もいるんです。それでもうまくいかなくて、不安で逃げ出したくなって、自分のような人間が、本当に何か役立つんだろうか、つらいことを乗り越えて、まだ生きていく必要があるのか。  命は大切です。当たり前のことで、分かっているけど理解できない。あと六十年以上も、この苦しい日本の中で生きていきたくない。こんな思いで毎日過ごしています。  人は何のために生きているのですか。だれか教えてください」(産経新聞・平成10年3月19日)

●神奈川県・高校一年生 「実はみなさんに相談があります。  それは『人(自分)は何のために、何を目的に、何を目指して生きているのか』ということ。自分であれこれ考えて、一度は納得してみるものの、またすぐに、『夢を目指してがんばるのもいいけど、それをかなえて、そして自分が死んだ時、何が残るのかなぁ?』などと考えてしまいます。  みなさんに聞けば、いい答えが見つかりそうな気がします。期待しているので、どうかみなさんの意見を聞かせてください」(毎日中学生新聞・平成11年12月14日)

 近年、子供の自殺も急増している。平成10年度に自殺した公立小、中、高校の児童・生徒は192人。前年度より四割も増加しているのだ。
 子供たちの、素直な問い掛けに、誠意をもって答えたい。それが、自殺を予防するだけでなく、我が身の人生を見つめ直すきっかけになる。

「なぜ生きるか」、人生の目的を知りたいという声が高まる中、あなたは、どんな解答を準備しているだろうか。(略)


(3)目的なき人生イコール不安な人生
 「人生の目的がない」という人は、着陸する空港が分からないまま飛んでいる飛行機と同じで、不安、苦悩から離れられない。
 オギャアと生まれた時を、飛行機が飛び立った時にたとえてみよう。大空では、一分一秒たりとも静止できない。休む暇なく飛ばねばならないのが人生である。

 では、どこへ向かって飛べばよいのか。目的地もなく飛び続ければ、やがて燃料切れの墜落が待っているだけだ。
 着陸すべき空港が見つからぬまま、刻一刻と燃料切れが近づいてくる。こんな飛行機に乗っている心境はどうだろうか。不安でたまらない。
 そんな中、美しい音楽を聞いたり、おいしい食事を味わおうとしても、楽しめるはずがない。

 目的地の空港にあたるのが「人生の目的」である。
 いつでも、安全に着陸できる大空港がハッキリしてこそ、本当に、安心、満足した人生が開けるのである。

(4)目的が先か 生きることが先か
「生命を大切にしよう」
「自殺してはならない。がんばって生きていけば、きっといいことがあるさ」
「生きることが尊いんだ」
 このように励ましてくれる人ばかりだ。

 しかし、「とにかく生きよ」と励まされても、方角が分からねば進みようがないではないか。
 ちょうど、見渡す限り水平線しか見えない大海原に、1人浮かんでいるようなものである。四方八方眺めても、陸地がどこか、さっぱり分からない。
 この場合、陸地が「人生の目的」にあたる。じっとしていれば沈むだけ。生きるからには泳がねばならぬ。では、どこへ向かって泳げばよいのだろうか。
「精一杯、泳げるだけ泳ぐだけさ」と強がっても、方向が分からないまま泳げば、ますます、陸から遠ざかるかもしれない。
 そのうちに体力が尽きておぼれるのは目に見えている。

 その不安に満ちた心境は、まさに、「人生の目的」を知らずに生きる姿である。

 陸地がどこか、ハッキリ分かってこそ、全力で泳ぐことができる。
「人生の目的」は何か、ハッキリ分かってこそ、どんな荒波も乗り越えて、全力で生きることができるのだ。

 幸福な人生への第一歩は、「なぜ生きるか」、人生の目的をハッキリと知ることである。

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以前にも書いたようにチャットをしていると、頭のいい子、真面目な子、個性的な子供たちが陰湿なイジメに逢い、教師も黙殺したり、ひどい場合にはそれに加担すらしている現実と出会う。時代の閉塞感、暗黒社会のなせる業で、「悪の論理」が純朴な善意や正義感を押しつぶし、出口が見つからないのが今の日本の実態と言っていい。

突拍子も無い喩えをする。チェッカーズが都会生活の喜びを歌っていた同時期に、尾崎豊は大人社会への絶望を歌い、若者の教祖と言われて不審の死で幕を閉じた。彼の死後に尾崎ファンになった私は、尾崎は天才だと言って同世代にバカにされたが、彼はこういう社会を敏感に先取りしていた。彼の作った歌は鬱病と信仰喪失体験が背景にあるために非常に激しい強度で真面目な若者たち心を揺す振り、今でも例外的な存在としてますます評価が高まっている。

上記の親鸞会の書き手は「人生の目的を決めること」と若者たちに諭しているし、それはその通りだと思う。が、若者たちは「こんな時代に生きていくこと自体が辛いから目的の持ちようが無い」と言いたいのではないか?ドブ川の中で棲むのが嫌になり清流を求めて彷徨っている魚のような心境だろう。

子供や若者たちが「人生の目的」が持てる社会をどうやって作っていくか。これこそが私たち大人に残された「人生の目的」に他ならない。私は「真の革命は無意識の底の底を浄化することから始まる」と思っているが、これは容易なことではない。かといって一休禅師のように「心配するな、なんとかなる」と言える時代ではないのも確かである。