那田尚史の部屋ver.3(集団ストーカーを解決します)

「ロータス人づくり企画」コーディネーター。元早大講師、微笑禅の会代表、探偵業のいと可笑しきオールジャンルのコラム。
 

教師を一週間不登校にさせた思い出

2013年02月17日 | 思い出の記
私はこのところ夜の10時ぐらいにチャットに行って軽い晩酌をしながら生き抜きをする。
そうしていると、中学生と知り合いになることも多く世相を知ることも出来るから一石二鳥というわけである。

イジメが今どれほど激しくなっているか、聞いていて驚くことがある。学校に行くと「臭い」と言われる、保健室登校を繰返している、久々に登校すると机の上にお葬式のように花が活けてあり自殺ゴッコや葬式ゴッコを強要される、などなど。「教師に訴えても、苛めっ子が教育委員会の役員の息子だから黙殺される」との返事。彼らは自殺予備軍でもあり、なるほど「自殺は殺人」だと考えさせられる。

昔のHPに「苛められっ子のために」というエッセーを書いたことがあり、かなり過激な解決法を提案したら「そこまでズバリものをいう人がいて助かりました」という旨のコメントが入ってきた。

そこで思い出したことがある。
 私が卒業した愛媛の高校は「山の中の受験校」と評判になり、新聞に紹介されたり、他の学校の教師たちが見学に来たりした面白い高校だった。
 6クラスの中で2クラスが受験クラスになっていて、1クラス(50人ほど)は国立大学専用で、愛媛大学に30人ぐらいは合格し、それ以外の大半は昔で言う「一期校」に合格した。受験地獄と言われた時代で、少子化問題がない時代だったので驚くべき進学率だった。一期校とは簡単に言えば格上の国立大学という意味で、田舎だったから早慶、同志社、立命館などは例外として私立高校はレベルが低いと思われていた。

ところが熱心に受験対策には取り組むのだが、生徒の希望する進路は無視してとにかく国立一期校に入れようとする。例えば本人は愛媛大学の教育学部に入って教員になることを望んでいるのに教師は「この成績なら神戸大学の経済学部に通るからぜひ受けろ」という具合で、要するに高校の名誉を高めるために本人の進路、つまり人生を教員が無理やり決めるわけだ。

それで私はホームルームの時間に全員に匿名で教師に対する意見を書かせ、その内容を担任教師の前で読み上げた。案の定、不満炸裂で「こんな進路指導は○○先生の点数稼ぎだ」「自分たちの人生を勝手に決めるな」という意見が圧倒的に多かった。
 そのアンケートを担任に渡したところ、本当に彼は一週間学校を休んでしまった。

後日大学生になってその担任の家に友人と訪問してマージャンをしたとき「俺はあの時本気で教員を辞めようと思った」と告白された。ついでに国士無双をその担任に振り込ませて「つくづくお前は天敵だなぁ」と嘆かれた。もちろん金銭は賭けていない。

後日同窓会があって出かけたところ、この担任は他の受験校の校長先生になられていた。

現在私の出身高校は「山の中の受験校」どころではなく、どうしようもない状態になっているらしい。いい面も悪い面もあったが現役の高校時代を懐かしく思い出す。

いつもブログに時間を食っているので推敲は後日に回すことにして荒書きで失礼します。