London徒然草

「ばく」のロンドン日記

パンジーちゃん、その2

2006-02-06 | 飼い主ネタ
ピップくん、お散歩途中に,ワンコと出くわすと、この低くなるポーズをして、準備。
すごいスピードで,遊ぼう~! と駆け寄って行きます。
相手の飼い主さんが警戒するのよね~。決して悪気はありませんし,襲ったり絶対しないのですが,神経質なオーナーだと,その犬,大丈夫?って聞かれてしまいます。やめてくれないかしらね~。

さて,いろいろ思い出した,昔の話。
すっかり忘れてしまう前に書き留めておこう。

到着の荷物ですが,皆さんの所に戻ってくるまでに、飛行機から降ろして,人の手でターンテーブルに続くベルトの上にの乗せられます。
その,ベルトに乗せる際に、税関さんが、抜き打ち的に麻薬犬を連れて,クンクンしに来ます。だいたいはラブラドールやシェパード君なのですが,麻薬の匂いを覚えさせ、復習をするために、頻繁にその匂いをかがされているので,おなかが緩くなる事が多いようで.....。

ある日、私が到着の荷物の中から,乗り継ぎのお客様の荷物を、皆さんからは見えない裏の、荷物をコンテナから,ベルトに乗せ変える所で探していると,お仕事中の麻薬犬が動いている荷物の上をぶんぶんと走り回っておりました。
すると、ワンコの動きがふっと止まって....。 何と,麻薬犬君、お客様のお荷物たちの上で,ゆるゆるのうんPくんを~~。
あーん、しながら,歩くな~!!

キャーッと叫んで,あわててベルトを止めた私は、税関さんと共に、その辺に落ちている紙や自前のハンカチ、ポケットの油取り紙,手帳の紙までちぎって,必死に拭き拭き。税関さんは平謝り。ワンコは,その横でしゅんとしています。
『困りますよ~税関さん!』

お客さんは突然止まった荷物のベルトを,何だと思ったでしょうね~。

あの時のお客様,ごめんなさーい。そのまま何もなかったフリをしてしまいました!
もう時効よね。

最後に,5年ほどいた,カウンターで,一回だけ,予約もなく突然カウンターに現れた人に、いきなり今からロンドンに行きたいので、ファーストクラスの往復チケットをロンドンまで下さい,と言われて,ビーックリ。だって,ファーストクラスでヨーロッパまで往復を成田空港で買うと100万円以上で,そんな人はいませんもの。

その方は『井上陽水』さんでした。ご本名は少し違いましたが。

後日読んだ,沢木耕太郎さんの「深夜特急」の文庫本のあとがきで,井上陽水さんが筆者と対談していて,この時の事が出て来て,それをある日,寝る前のベッドで読んだ私は、なんだかほんわかしてしまいました。

芸能レポーターからの,搭乗問い合わせや,配偶者の浮気チェックまで事務所に電話もよくかかってきましたしね~。
『お答えできませーん。』
飛行機のドアを開けたら、チーフパーサーが立っている筈なのに、千昌夫が目の前に仁王立ちしていた事もありました。

なつかしいなあ。