「今、成人式が終わったから、ちょっと立ち寄るネ」
「うん、わかった、待ってるよ!」
間もなく晴れ着姿のお嬢さん5人が拙宅へ、その内ひとりは外孫ですが。
「折角だからおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に写真を撮ろうと思って」
家内もびっくりして
「えっ、おばあちゃんたちと一緒に撮るの?!」
「もちろん、そうよ!」
予想もしないことがあるものです。
年齢差約60歳、まあこんなことはめったにないこと。
でも、こんな艶やかな華麗な着物姿のお嬢さんたちとカメラに
収まるとは・・・なんだか面はゆい感じですが。
「事前に言ってくれれば、美容院に行ったのに、ハハハ」
と家内。
「それじゃあ、並んでください!」
晴れ着姿のお嬢さんが撮影してくれました。
コロナのこともあり、撮影直前までマスク着用、滞在時間も
僅か5分ほどで、あっという間の出来事でした。
そして早速にその日の夜、LINEで送信されてきました。
そういえば思い出しました。
7~8年ほど前のこと。
この5人が中学生のころ下校途中に拙宅に時々立ち寄り
「ちょっと休ませてネ」
食べ盛りの中学生におやつをどっさり、
「それでは時間の許す限り、ごゆっくり!」
暫しのリラックス時間を提供したことを。
そうか、いよいよ社会人になったんだ、と感慨ひとしおです。
決して平坦な道ばかりとは言えない人生行路、それぞれ希望の道を
歩んでほしいものです。
今年の成人式は全国各地で悲喜こもごも、式典が中止のところも
あったようで、中止になったところは特に晴れ着姿を夢に描いた
お嬢さんたちには・・・写真撮影だけでも、という気持ちは痛いほど
分かります。
一生に1回ですから。
今年の成人式開催には賛否両論ですが、人生の記念日って
そんなにないですね。