人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

「平々凡々」の生活

2022-12-30 09:39:18 | 日記
今、お日さまが昇りつつある空を見上げながら月日の過ぎるスピードに
驚いたり1年を振り返ったりしています。
当たり前のことですが、ほとんどの人は現在の仕事の有無や現役引退後の
状況により過ごし方も変わってくると思います。

人生後半になりますとまずは体調の変化にどのように応対するかが
大きな課題です。
浅田真央さんのように現役引退後、beyondの世界に踏み出す方も
あれば、80代ともなればmaintainがやっと、という状態が大半のようです。
他人事でなく小生もそのひとりですが。
その証拠にTVのBSコマーシャルでは高齢者向け健康維持、特に膝などの
健康食品の広告の多いことです。

現役世代では年功序列も形骸化しつつあり、メンバーシップ型からジョブ型への
移行もあるようで働き方によっては収入面でも大きく違ってきます。
最近はSDGsが企業経営にも大きく影響し、メタバースとか聞き慣れない
言葉も否が応でも耳に入り、更にIT化の波は津波の如くです。

小生自身は平々凡々の世界で惰眠を貪ってきた1年でした。
まあ、何とかという感じですが平穏無事がいちばんと思います。

篆刻作品で「平々凡々」の競演もあります。
数点のご紹介ですが。

 

 

 

作品は
保田孝三、小林斗盦、岡本椿所、村田蔚堂、棚橋空山、金窪淡水
の各氏です。
(河野隆編・平々凡々印譜)

丁度、二葉亭四迷の「平凡」作品と同時期の明治40年に三村竹清氏が企画され
37人の篆刻家の作品が印譜本に収められています。

考えてみれば平々凡々という言葉は味わい深いですね。
平々凡々の言葉の中には何とか極く普通の生活が維持できている
という風にも感じます。
穏やかや日々というニュアンスもありそうです。



二葉亭四迷は「平凡」(明治40年発表)という小説を発表しています。
その直後、朝日新聞のロシア特派員としてペテルスブルグに赴任し、その帰朝の
途中に亡くなっています。

出版者でも「平凡社」があり、多くの良書を出版しています。

平々凡々という暮らしでも味わいのある生活をしたいものです。