日展・傾向と対策

2022-12-08 19:06:12 | 篆刻
河井荃蘆1917年47歳作 1871年~1945年

 山田正平1962年64歳作 1899年~1962年

北村春歩 1886年~1968年

近代の著名・篆刻家の作品です。
作風はご覧のように全く違います。
その好みは人それぞれだと思います。

今年の日展も東京新国立美術館の開催は終了し、
名古屋では来月、2023年1月25日~2月12日まで開催のようです。

小生は単なる趣味的な篆刻愛好者で、作品を語る技量もなく批評も
できません。
一方、日展出品に応募された方は入選か落選かで一喜一憂でしょう。
長時間掛けて苦労して制作した作品が入選か落選かでは天国か地獄かの
違いです。

数年前に東京新国立美術館で日展を見学した折、地方展ではなく
中央展の東京で見るべきと痛感しました。
地方での展覧会はスペースなどの関係もあり、その地方だけの
出品者が中心です。
ですから全入選者の一部しか鑑賞できないということです。
もしも出品するのであれば「傾向と対策」には中央展が必見と思いました。
全ての作品をみれば作品のレベル比較、審査員の好みなど一目瞭然です。
展示されるからには様々な作風の作品が当然ながら選ばれます。

料理に例えれば日本料理、フランス料理、イタリア料理、中国料理、
エスニック料理など陳列の種類が多いほど見栄えも良く多彩になります。

篆刻は書道と異なり裾野も狭く、20世紀終わりまで大御所の小林斗盦先生、
梅舒適先生の流れが脈々として今に続いているように感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする