千字文 (その20)

2022-11-06 16:30:15 | 篆刻
ニュースを見ておりますと今の時代、SNSの影響の大きさに
驚きます。
リアルタイムで情報をシェアしたい人が多いということでしょうか。
岐阜・信長祭りには携帯を構えて撮影する人々で
ごった返しているようです。
(小生はニュースを見た程度ですが)
集客にはSNSの対象になるか、ならないかが大きなポイント
のようです。

こちらは地味な千字文のブログです。
当にSNS対象の真逆のようです。



いつもの徽宗・書です。
最初の1行が篆刻作品掲示の後の方、ふたつの熟語です。



顛沛匪虧  人としては仁の徳と共に、この仁義礼智信の五常の
      徳を守り、寸時もこれから離れてはならない
      顛沛(テンパイ)はひっくりかえる意。
      匪(ヒ)はあらずの意。虧(キ)はへらす意。
      この熟語は千字文 その19でご紹介の「節義廉退」の
      説明の続きになっています

性静情逸  本性が落ち着いているときは心穏やかで

心動神疲  心動くときは精神は疲れる

守真志満  自然の道を守れば志は満たされる

逐物意移  物を追い求めれば心もそれにつれて変わっていく