一宮市民美術展を見学して

2022-11-19 13:03:57 | 日記
例年11月は文化の日もあって各地で市民美術展が開催
されています。
菩提寺の若いお坊様に数年前より篆刻をお勧めし、
時々作品のワンポイントをアドバイスしています。
昨年に引き続き出品されましたので早速に拝見に。



初日17日の午前10時過ぎに到着。
会場は静まり返っています。







掲載は市長賞2作品で受賞理由が記載されています。

千字文も2作品展示されていました。
「天地玄黄」「宇宙洪荒」から始まる熟語です。





篆書体の作品は非常に丁寧に書かれており労作でした。
受賞を逃されても出品者の方にとっては記念碑的な作品と思います。

展示作品には出品規定があり、サイズはとても大きくて点数も多いため
全てを丁寧には見れません。
どの作品も力作揃いで出品に至る努力過程は大変なことと推察します。
審査会員は小品の作品が主ですが刻字も1作品展示でした。

来場者が少ないのは市民展の趣旨が出品者サイドになっていること
のようです。
全国各地での市民美術展開催の趣旨をみても
「芸術文化の振興を図ることを目的に」
「市民の創作活動を幅広く奨励し、その活動をさらに深めていく」
「日頃の美術活動に対して発表の機会と場を提供し」
など出品者中心の記述で鑑賞者としての市民へのそれはほとんど
記載されていません。
例外的にある市では
「市民の皆さんが美術作品を気楽に発表、鑑賞する機会に」
と出品者と鑑賞者へと両方に配慮した説明があります。
作品と鑑賞者との距離を縮める努力があれば書道愛好者の減少に
歯止めがかかると思いますが。
今では筆をとる方はすっかり減って、年賀状でも両面印刷が
一般的になっています。
書というのは壁面芸術にすっかり変貌しました。

今回は日本画19点、洋画115点、彫刻・立体15点、工芸57点、
デザイン13点、書163点、写真73点。
入賞の可否はどこの作品展でもその時の審査員の審査基準もありそうで
入賞を逃してもそれ程気にされることは無さそうです。
コメント
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