今朝は空模 様を伺いながら久々に50分間の早朝ウォーク。降ったりやんだりの天気に“うんざり”していましたが、午前中の「苫小牧9条の会」主催の小森陽一講演会(300人超)に参加し、午後からは第76回NHK全国中学音楽コンクールを見て“感動”した1日を過ごすことが出来ました。
小森陽一氏(東京大学院教授)の「どうなる?平和憲法」~軍事力で平和は守れますか?~の講演は大変勉強になりました。その場で聞いていると納得出来るのですが、頭(理解力)の方が付いていけません。持参したノートに必死にメモをとりました。小森氏は「はじめて政権交代したとの報道は間違い。自民党単独政権の崩壊は1993年7月の総選挙で実証済み。細川連立内閣(7党1会派)のその立て役者は(当時の)小沢一郎氏(新生党)であり、鳩山由紀夫氏(さきがけ)で、今の政権と役者は変わっていない。歴史的検証をする必要がある」との指摘に納得しました。そのなかで、日本人の悪い風習というか間違った問題でも忘れてしまう?点も指摘され「もっと(頭のなかの)前頭前野を使ってください」との問題提起は的を射ていると思いました。
ふたつの「聖域」である対米従属、財界主導の政治を断ち切ることの重要性を改めて感じました。
現時点での政権は、内政では官僚主導の打破と税金のムダ使いにメスを入れ、外交では核廃絶の方向性を示し、自・公政権ではやれなかった姿勢は一定評価出来ます。
が、本質的には鳩山総理も小沢幹事長も「改憲」論者であることは確かなこと。だから、「マニフェストに衆院の比例代表制の定数削減」を明記しています。比例区削減は「ムダ使いの解消」と説明していますが、国会議員のムダを削減するのであれば「政党助成金」(=約320人の議員歳費に相当)を廃止するべきです。“比例区削減”は明らかに改憲論者を国会議席2/3以上を独占し憲法改悪路線を押し進めるものと指摘する専門家も多くいます。
小森氏は「平和運動を経験している方は自分のやってきたことを忘れてはいけない」、「草の根の運動の力が政治を左右する」と警鐘してくれました。
「“9条の会”が発足してから、読売新聞が毎年行っている世論調査に変化が現れている。それまで“改憲”が過半数だったのに、今では“護憲”が上回っている」と元気の出る報告がありました。情報操作に勝るには、自分たちが草の根のなかで語ることに方向性(確信)がある、ことを教えていただきました。