ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

とこしへのわれ

2019-07-24 04:39:13 | 短歌





いつはりの われをかぶりて とこしへの われをうしなふ 馬鹿者の群れ





*うーん、うまくありませんね。言いたいことはわかるのだが、最後の7がよくない。もう少しきりりとしまる言い方をしたいものだが、ほかにいい言葉を思いつきません。

偽物の自分をかぶって、永遠の本当の自分を失う、馬鹿者がたくさんいる。

今の時代、とにかく人間は自分がつらくて、偽物の顔をかぶり、本来の自分とは全然違う自分になっています。馬鹿は嘘でも自分を美しくしたい。だから人から盗んだ美貌をかぶり、それをこの上もなくきれいに演出している。

そういうお化けみたいな人間が、今うようよいるのです。

しかし、そんな風に嘘の自分を生きてばかりいると、自分の中にある本当の自分がどんどん苦しいものになっていく。醜いというよりは、馬鹿みたいな顔になっていく。他人の顔ばかり生きて、本当の自分を生きたことはほとんどないからです。

そんな本当の自分が嫌で、馬鹿な人間はますます他人の顔にはまっていくわけだが。

とこしへのわれとは、本当の自分になれば手に入れることのできる、幸福のすべてのことです。自分として生きていくことから始まる、永遠の安らぎ、永遠の幸福。自分であるからこそある、すばらしい神の恵み。

偽物の顔にこだわって、そういうものを放棄するのはとても愚かなことなのです。

いつまでも馬鹿をやっていると、とうとう本当の自分が壊れてしまうというところまで来るのですよ。そうなったらもう、人間ではない。

永遠に、人間ではないものとなり、人類世界と決別しなくてはならなくなるのです。

何度も言われていることですね。しかし何度も言われるのは、全然わかっていないようなことばかりしているからですよ。

人類はいまだに人から盗んだ美貌をかぶっている。それを外して本当の自分に帰れと言われても聞きはしない。そうしないと大変なことになるというのに、聞きはしない。

もういい加減に、他人の美貌を盗むのはやめましょう。それをやっているだけで、あなたはどんどん人類世界から遠ざかっていることになるのです。





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