ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

おとろへて

2016-09-16 04:26:30 | 






鳴きさわぐ 虫おとろへて 夏去りぬ     夢詩香







*今日は、わたしの句の作り方のコツを書いてみたいと思います。自己流ですけどね。

4文字以下の動詞や名詞を蓄えておくんです。

「蝉の声が聞こえなくなったな、夏も終わりか」なんてことを詠もうとしたら、蝉が聞こえなくなるってことに、なんかこうぴったりとくる言葉はないかと考えて、そうしたら、「おとろふ」という4文字の言葉が思い浮かんだんです。それでこう詠んでみたら、けっこうおもしろくなりました。

複雑な情景を、簡単な言葉で詠み下せたときの快感は、けっこういいです。

1文字とか2文字の言葉をためておくと、いいですよ。
「荷」とか「湯」とか、「積む」とか「矯む」とか「噛む」とか。感じた情感に一番近い言葉を選んで、それを使ってみると面白いです。

今日はもう一句。






過ちは 酸きと心の 蠅がいふ     夢詩香






*「失敗は苦いな」というのを俳句に詠もうと思って、「酸き」という2文字の言葉が近いと思って、それを使ってみたら、おもしろくなりました。

参考にしてみてください。





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