鳴きさわぐ 虫おとろへて 夏去りぬ 夢詩香
*今日は、わたしの句の作り方のコツを書いてみたいと思います。自己流ですけどね。
4文字以下の動詞や名詞を蓄えておくんです。
「蝉の声が聞こえなくなったな、夏も終わりか」なんてことを詠もうとしたら、蝉が聞こえなくなるってことに、なんかこうぴったりとくる言葉はないかと考えて、そうしたら、「おとろふ」という4文字の言葉が思い浮かんだんです。それでこう詠んでみたら、けっこうおもしろくなりました。
複雑な情景を、簡単な言葉で詠み下せたときの快感は、けっこういいです。
1文字とか2文字の言葉をためておくと、いいですよ。
「荷」とか「湯」とか、「積む」とか「矯む」とか「噛む」とか。感じた情感に一番近い言葉を選んで、それを使ってみると面白いです。
今日はもう一句。
過ちは 酸きと心の 蠅がいふ 夢詩香
*「失敗は苦いな」というのを俳句に詠もうと思って、「酸き」という2文字の言葉が近いと思って、それを使ってみたら、おもしろくなりました。
参考にしてみてください。