チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

191021表 小包第2期スロヴェニア60 vinar 3枚貼り

2007年11月15日 20時25分01秒 | 小包第2期
191021表 小包第2期スロヴェニア60 vinar 3枚貼り

小包第2期 クロアチアからスロヴェニア宛て
小包送票:ユーゴスラヴィアSHS 16 v(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、スロヴェニア語、ピンク色紙
小包ラベル:赤紫色ハンドスタンプ SAVSKI MAROF、小包番号911は紫色手書き
料金手書き:小包料金:180 (切手の下側)、代金引換金額: 中央下に69.16

切手:スロヴェニア60 vinar(Mi.108, 目打ち後糊引き)3枚、合計180 vinar
備考:60 vinar切手をハサミで切り離したため上下が直線状になっています。これは、目打ち後に糊引きされた切手を手で切り離すのが困難であったため、当時の郵便局の担当者が苦労していた証拠です。このような郵便局での取り扱い方も、郵便史の研究対象としては興味深いものです。

料金計算:
重量料金5 kg---150 filir
代金引換料金69.16 Kruna---20 filir
通知料金---10 filir
合計180 filir (料金手書きに一致、貼り付け切手に一致)

消印:SAVSKI MAROF 21 OKT 919 N (1919年10月21日)、ハンガリー式では左から右に「年月日」の順ですが、これを「日月年」の順に変更してユーゴ化しています。ただし、ハンガリー王の王権を象徴するイシュトヴァーン・クラウンと呼ばれる王冠は残されたままです。また、ユーゴ式の年号表記は2桁の19ですが、この使用例では年号表示が919とハンガリー式の3桁表示のままになっています。


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