チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

200307 クロアチア加刷官製葉書とチェインブレーカーのセルビアでの使用例

2008年09月25日 19時58分01秒 | 葉書
200307 クロアチア加刷官製葉書とチェインブレーカーのセルビアでの使用例

切手:
クロアチア加刷官製葉書10 filira (Mi. P36)
スロヴェニア: チェインブレーカー5 vinar(Mi.100) 凸版、上無目打ち、右側の目打ちずれ、タイプ2
合計15 vinar

備考:
セルビア領では、クロアチアの加刷官製葉書もスロヴェニアのチェインブレーカー切手も無効でしたが、この使用例ではセルビアの首都のベオグラードの消印が押されて、郵便料金として通用しています。

宛先: Požega (クロアチアのスラヴォニア)
国内葉書料金: 15 vinar

消印: BELGRADE 1 -7 III 20 ・・・ (セルビア)
BELGRADE 1郵便局1920年3月7日、上側がキリル文字、下側がローマ字表記のセルビア型消印
これは、セルビアの首都ベオグラードの第1郵便局の消印であり、ここの担当官はセルビアではクロアチア加刷官製葉書もスロヴェニアのチェインブレーカー切手も無効であることを知らずに見過ごしたようです。