チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

201221裏 小包第4期 チェインブレーカー2次15 paraを収入印紙として使用

2008年02月24日 08時55分35秒 | 小包第4期
201221裏 小包第4期 チェインブレーカー2次15 paraを収入印紙として使用

到着印: 二重丸型MEDVODE 25 12 20 (MEDVODE郵便局1920年12月25日)スロヴェニア語表記、ドイツ語のZWISCHENWÄSSERNを削除してユーゴ化した消印。
小包受取人サイン日付け: 1920年12月27日

201221表 小包第4期 チェインブレーカー2次15 paraを収入印紙として使用

2008年02月24日 08時54分52秒 | 小包第4期
201221表 小包第4期 チェインブレーカー2次15 paraを収入印紙として使用

小包第4期 ヴォイヴォディナで代金引換の無い小包送票の販売代金領収のための収入印紙としてチェインブレーカー2次15 paraを使用

小包送票:ユーゴスラヴィアPOŠTNA SPREMNICA、左上角にSHS 16 v(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、スロヴェニア語、灰白紙、代金引換のない小包送票
小包ラベル:Zombor 405
料金手書き:8.40 (6 K, 2 K 40 v, 8.40の計算有り)

切手:スロヴェニア2次チェインブレーカー
①代金引換の無い小包送票代金(収入印紙として使用)15 para (Mi.122)
小包送票にあらかじめ15 para切手を収入印紙として貼って準備していたと推定。
②小包料金(郵便切手として使用)
5 para (Mi.120)2枚, 1 Dinar (Mi.129)2枚
合計 2.1 Dinar (8 Krona 40 vinar)(郵便局員による料金手書きと一致)

料金計算:
①代金引換の無い小包送票代金(収入印紙として使用)15 para (Mi.122)
②小包料金(郵便切手として使用)
重量料金1.5 kg---1.5 Dinar (6 Kronen)
価格表記(保険)料金---無し
代金引換料金---無し
配達料金---60 para (2.4 Kronen)
合計2.1 Dinar (8.4 Kronen) (料金手書き、小包料金貼り付け切手と一致)

備考
郵便局員による小包料金の手書きは8.4 Kronenであり、この金額には「代金引換の無い小包送票代金(収入印紙として使用)15 para」が含まれていません。このため明らかに両者は別扱いがされています。この状態も右上角に貼られた15 paraが小包料金ではなく、小包送票代金を領収するための収入印紙であることを示しています。
ただし、この収入印紙15para分だけが徴収されたのか、あるいはこれとSHS 16 vと印刷された16 vinar (4 para)も併せて合計19 para徴収されたのかは不明です。

消印:ZOMBOR 920 DEC 21 N9 (ZOMBOR 郵便局1920年12月21日昼間9時)、年月日の順のハンガリー型
ヴォイヴォディナのゾムボール郵便局では、1920年12月末になってもハンガリー型消印が使用されておりユーゴ化されていません。
備考:
Zomborはハンガリー語表記であり、セルボクロアート語ではSomborです。
この使用例の時期にはまだ、小包ラベルも消印も旧ハンガリー王国時代のまま、ハンガリー語表記が行なわれていたことが分かります。
もう少し後になって1921年3月には、郵便局名はSOMBORと表示され、上側がセルビア人の使用するキリル文字、下側がローマ字の二文字表記になったことが知られています。
参考文献: スイスのThomas Artel氏により提供されたヴォイヴォディナの消印の研究リスト

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2008年02月24日 08時50分01秒 | その他
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