熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

借地権と所有権の損得

2018-06-14 21:45:17 | 八ケ岳西麓「チェルトの森」での暮らし
借地権の物件は、購入後借地料を払い続けなくてはならないので当初見向きもしていませんでしたが、別荘地の売却が難しい世の中、自分の死後、家族に相続させるのも申し訳ないと考え、借地権物件を購入するに至りました。

そこで、所有権と借地権で具体的にどれくらい費用が変わるのか試算してみることに。

蓼科高原チェルトの森は、民間にもかかわらず年間借地料は良心的に設定されており、今回の物件は370坪で約11万円。
因みに山梨県が運営する清里の森で同じ広さの土地を借りると、年間借地料は17~20万円。
しかも、チェルトの森は一部を除き本下水、清里の森は地下浸透タイプの簡易下水。
清里がさほど人気エリアとは思えないし、この違いは何なのか良く分かりませんが、相場を反映してまめに借地料の改定を行うかどうかの姿勢も一因ではという気がします。要は清里は高止まり状態。

一方、所有する場合、固定資産税として約3万円が掛ります。

借地権の場合、所有に比べて差し引き年間8万円(借地料11万‐固定資産税3万)が余分に掛る計算です。
10年利用するとその差80万円。20年で160万円。

将来使わなくなり、一方で売ろうにも売れない場合は固定資産税に加え、管理費年間約6万円を払い続けなくてはなりません。
程度の良い借地権物件を解体して土地を返却するのも考えものですが、最悪損切りは出来ます。

土地を所有するリスクと売ろうにも売れない時の精神的ストレスを考えると、10年で80万円、20年で160万円の差額を払ってでも借地権が良いのかなというのが個人的見解です。
相続の心配が無ければ所有もありでしょうが、いずれ孫、ひ孫の代にまで及ぼし兼ねない事態を想定すると、慎重にならざるを得ません。

別荘地は、家屋が建っていれば未だしも、更地にしてしまうとますます売却は難しいとは、ある不動産会社の営業マンの話。
とは言うものの、築40年近くともなればいくら家屋が建っていても見向きもされないでしょうし、難しい判断です。

結論としては、健康寿命まで何十年も無いシニアがこれから別荘を購入する場合、相続問題を避けたいのなら借地権、それも最後に建物を解体しても惜しくない程度の出費に留める。
条件に合致した物件がみつからなければ予算を引き上げ、将来売れそうな(保証はありませんが)状態の良い建物、築年数なら20年未満?等の物件を探す。
但し、現実問題として借地権物件は、数が限られてしまうところが最大のネックではあります。



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