熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

自宅敷地内の放射線量測定結果

2011-12-13 08:05:11 | 日常の出来事・雑感
千葉県内で高い放射線量が測定された地域、そこに我が家はある。
市でも公共施設を中心に放射線量の測定を行っているが、個人の敷地内については、市が測定器を貸し出し、各自で測定することになった。3週間ほど前、市に測定器の申し込みをしていたが、ようやく順番が回ってきた。
早速、受け取りに行き、自宅敷地内の測定を開始する。



市のマニュアルによると、測定対象の表面から1cmと1m上の2箇所を各々1分間計測するようになっている。思ったより時間の掛かる作業だ。

まずは、最も気になっていたデッキ屋根の縦樋下部の地表面を測定。


嫌な予感が的中。地表面の数値は4マイクロシーベルトと高い。これは国が避難基準としている空間放射線量の数値に匹敵する。
そして、地上1m付近では0.28マイクロシーベルト、これも国が除染の目安としている0.23を上回っている。
ただ、この基準値は、一日のうち屋外8時間、屋内16時間滞在するという生活パターンを仮定して作られたものなので、いささか不安はあるものの、そこに長時間留まっていない限り、気にするほどではないだろう。


とは言うものの、地表面の4マイクロシーベルトは気になる。
そこで市の除染マニュアルに従って、数値が高い箇所の土を深さ5cmほど剥ぎ取って、再び測定すると1.5前後まで下がった。


まだ、高いが地表面なので土の除去はこの程度にしておく。剥ぎ取った土はバケツ一杯分。


この土の処分を市に問い合わせると、保管場所がないので当面自分で保管して貰いたいが、30~40cmほど掘り返して埋め戻すと、放射線を遮蔽する上で効果的と言う。
保管しておくわけにも行かないので、埋め戻すことにした。

次に気になっていた場所は、カーポートのやはり縦樋下部。ここも4マイクロシーベルト前後と高い。地上1mでも0.3マイクロシーベルトとこちらも敷地内で最も高い。


コンクリートとタイルに覆われた場所なので、ここは高圧洗浄器を使っての除染となる。日を改めて大掃除の時に合わせ、作業を行う予定でいる。

屋内外の他の場所については、国の基準値0.23を下回っているものの、東京都が公表している新宿区などの数値(0.05~0.06マイクロシーベルト)と比べると3,4倍高い。これは、この地域一帯がそうなので、引っ越さない限りどうしようもない。

それにしても、事故のあった原発から200キロ近く離れているにも関わらず、自分の敷地内に放射性物質が降り注ぎ、放射線を出し続けているとは。目に見えない放射能の怖さと言うか、不気味さを改めて思い知らされた。

エネルギー源の大半を海外に依存する国としては、或る程度の原発依存は致し方ないと考えていたが、日を追うごとに高まる原発事故の深刻さを思うと、全ての原発は廃止すべきではと言う考えになってくる。

コメント
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