ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

少しずつ、少しずつ・・・

2011-03-24 12:19:52 | 震災
今週に入ってから、少しずつ町が活動し始めた。

銀行が再開し、町のパン屋さんやお肉屋さんが再開し、ガソリン不足で止まっていた新聞の配送も再開し、今日は郵便局が再開。配送のバイクで走る郵便局員さんを見て、なんだか心強くなった。

一時期ものすごく行列しなければ入れなかったスーパー、並びたくなくてずっと行っていなかったが、今日から市内の系列スーパーが新しく5店舗再開したそうなので、どんなものかと自転車で行ってみると結構普通に入れた。物は少ないながらも、牛乳や豆腐なども買えて満足。
店内にかかっていた音楽は「♪は~るよ こい はーやく こい」。
切実に’春’を待っているみんなの気持ちに寄り沿うナイスな選曲。

帰り道、相変わらず並んでいるガソリン給油待ちで整理券を配っていた店員さんに声をかけると、当日給油の整理券をすんなりもらった。家に帰ってまた車で列に並んで、30分待ちで20L給油。ちょっと前は前日の夜から並ばなきゃ給油できなかった状況が、少しは改善してきているようだ。

我が家はまだ断水中だが、それも少しずつ水がでるようになったという場所が近づいてきていて、給水も前よりかなり楽になった。
お風呂に入れてもらうのに、水が出るようになった親戚の家などに何度か行っているが、ガソリンが入ったのでこれもちょっと心強い。

原発事故で、水や野菜や牛乳に基準値以上の放射性物質が検出され始めているが、ここいわきでは、事故の影響をとっくの昔に受けているからか、ここで今生活している人たちは至って冷静。

「そりゃ心配ですが、大人は長期間飲み続けなければ大丈夫との事です。今は我慢しましょう。」
といわきの情報を掲載しているHPで誰かが言っていたが、私も同感。

地震から約2週間が経って、原発はまだ収まっていないけど、他地区に避難していた人たちが仕事開始などでだんだん戻ってきた。
でも、ここは原発が解決しないと本格的な復興はできない。

今日も朝からヘリコプターが何台も飛んでいく。
現場で作業している方々、どうか頑張って!!
コメント
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