ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

この辺りの被害について

2011-03-21 11:23:29 | 震災
我が家は家も家族も被害を受けず、本当に幸運だった。

我が家からちょっと先の海側の家は津波で流されたらしい、という話は聞いていたが、通行止めになっていて、そしてこんな状況でとても様子を見に行く訳にもいかず、どうなんだろう?と思っていた。

そして、徐々にネット上で様子を知らせる写真などがアップされている。

いわき市の情報誌のカメラマンが撮影した被災地の写真がUPされているサイト


いわき市の海岸沿いの、津波がひどかった地域を中心に、今の状況を知らせてくれている。
知っている風景のあまりの変わりように、言葉もでない。

そして、この中に私の家のすぐ近く、歩いて10分程度の地区の写真もあった。転載させて頂く。



奥に見える煙突は、常磐共同火力勿来発電所。我が家は煙突よりもうちょっと山寄り。



本当に堤防が決壊している。



この地区でも死者・行方不明者が出ている。家がなくなった方はいまも避難中。

自分の本当に身近な場所で、こんな被害がでるなんて・・・。
当たり前だった事がどんなに幸せだった事か、こんな事になって改めて思い知らされる。

いわきは今、原発で大変だが、震災の被害も大変なものだ。
原発は、市の北部ちょこっとが30Km圏内の屋内避難指示の地域に入っているが、市の一番南端は原発から60Km以上離れている。
目に見えない放射能を恐れ、市北部の人が市の南部に避難してきて、それなのに市の南部の人は関東地方へ避難、そして日本にいる外国人は海外に避難。いったいどこまで避難しようというのだろう。

その中で、震災の復旧作業に従事している人々や自分の業務に忠実に励んでいる人々。本当にすごい。

不安に負けないで、冷静に時間の経過を見守っていこうと思う。
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3月12日

2011-03-21 10:50:27 | 震災
小学校での朝、外が明るくなるにつれて、テレビ画面にヘリコプターからの中継映像が映った。
福島県南相馬市の海岸沿いの風景は、家の土台のみを残してすべてが流された後が。
こんなにきれいに流されちゃうんだ、と呆然・・・。

小学校では先生方が泊り込みで対応。
夜遅くまで、校長先生をはじめ事務方の先生方の放送での子供や避難してきた方々の呼び出し、給水車が来たとの情報など、本来の業務とは全く外れているのに、本当に頑張っていた。
校長先生が先生方へ何度も
「私たちの役割は、子供たち全員を親御さんの手に確実にお返しする事です。」
と呼びかけていて、仕事場所が離れていて、夜遅くにやっと再会できた親子もたくさん。朝まで再会できなかった親子もいたかもしれない。親も子も、どんなに心細かったことだろう。

校内のタンクの水もなくなり、先生方と子供たちでトイレの水用にプールの水をバケツに運ぶ姿もみられた。

9時ころになると、自宅の様子を見にちょっと戻ってみようという人も出始めて、私たちも見に行くことにした。

昨日コンビニの駐車場に止めた車は無事。そこまでは水は来なかった。
でも、家の近くに行くにつれ、ガスボンベや材木、タイヤなどいろんなものがゴロゴロ転がっている。地面は泥だらけ。

家の中まで水が入ってきているかもと心配だったが、家は無事だった。
玄関前まで水が来たようで、いろんな物が流れ着いていたが、本当に良かった。
昨日慌てて家を出たので、洗濯物がそのまま干しっぱなし、窓も半分開いていた。

余震は相変わらず多いし、大津波警報も出たままだし、また避難所に戻ろうかとも思ったが、結局2日目から私たちは家に戻った。
水は出ないが電気とプロパンガスは使えたし、灯油もまだある。
いつでも避難できる用意をして、夜寝る時もすぐに外に飛び出せるようにジャージで寝ている。寝ている間に状況が変わったら心配なので、ラジオはつけっぱなし。

2日目の夜は、余震で何度も起きたけれど、それでも十分眠れた。

避難所では寒さと寝心地の悪さでなかなか眠れないだろう。今も避難所で生活するたくさんの人達が、早く、本当に一日でも早く、ぐっすり眠れるようになる事を切に願う。

*そういえば、この日は私の誕生日だった。前日の昼間に、子供たちにケーキを作ってもらおうと、スポンジケーキといちごと生クリームを買っておいたが、そのスポンジケーキは2日後に昼食がわりに食べてしまった。
娘はどうしてもケーキを作りたいと言ったが、水が出るようになったらまた買おうね、と納得してもらったが、未だ水はでない。

今年の誕生日は一生忘れられない。
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