ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

患者数統計

2009-08-30 11:52:03 | 思う事(~2010年3月)
新型インフル、日本では、流行期に入った、とか、これからの患者数予想、とか、これから大変だぞ~、というようなニュースが毎日報道されている。

しかし!こちら中国では、先日領事館から入った新型インフル関連情報によると、

***********************
(領事館より上海市衛生当局及び複数の医療機関に照会した結果の現状は概ね以下の通り)
1.上海市衛生当局の話

 新型インフルエンザ発生後、各衛生部門に設置されていた緊急対策班は既に解散しており、専用ホットラインも閉鎖している。また、現在は新型インフルエンザ感染者数の統計もとっていない。

(当館注:新型インフルエンザの対応方針の変更について、衛生当局から各医療機関に対して通達等での指示は出しておらず、具体的な対応は各医療機関の判断に委ねている模様。)

2.上海市内の医療機関の対応例

(1)A医院

 約1ヶ月前までは、新型インフルエンザ感染の疑いがある場合は、検体を専門機関へ送付していたが、現在は、重症患者を除き、新型インフルエンザであるか否かの検査は実施していない。

(2)B医院

 37.5度以上の発熱症状が見られる患者や、日本へ帰国していた患者の場合は、A型又はB型を判定するインフルエンザの検査を実施しているが、A型と判定されても重症でない限りは、新型インフルエンザであるか否かの検査は実施していない。

(3)C医院

 高熱の患者のみA型又はB型を判定するインフルエンザの検査を実施しているが、新型インフルエンザであるか否かの検査は実施していない。治療は、抗ウイルス薬(タミフル)を投与したり、点滴を行ったりしているが、重症でない限り入院等の措置はとらず、帰宅させている。

(在上海日本国領事館HPより)
***************************

新型インフルであるかどうかの検査なんか、今はしてないんですね。

今回の新型インフルは症状が比較的軽いという事があるので、日本でも当初の対応からだいぶ大げさではなくなっているが、新型インフルかどうかというのは、’当初陰性だったがその後の検査で陽性反応’というような報道があちこちで見られるところをみると、届け出かなにかをしなければいけないのかな?患者数を把握しよう、という姿勢が強く感じられる。

それが何になるのか、というと、現状を正確に把握する事は今後の対策を立てる上で重要だと私は思うのだが、これでいいのか、中国?と日本人の私は思ってしまう。

人口がメチャクチャ多い中国では、判定検査なんかやってる場合ではないのかもしれないし、だいたい病院に行かない人の方が多いだろうから統計を取る事自体が無駄なのか?

先の事まで考えて対応している日本と、実利優先の中国。ここでも違いが出ているなあ。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする