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ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

四分の三の月

2010-12-17 22:48:04 | ご挨拶

陽が低く西の空に傾いたころ
白昼の
薄白い月が
東の丘の上に顔を出す
薄白の光のなかに
兎の耳が
薄青灰色にぼんやりと沈む
ように浮かぶ

兎が餅を搗いている
らしい
よく見えないが

上弦か下弦か分からないが
四分の三の月
見落としそうな
透き通りそうな
白昼の月
希薄な見掛け

だが
やがて
陽が沈めば
陽の光を煌々と照らし返して
濃密な存在を
明らかにする
だろう

事績の記されない
月読命


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