ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

私はクールだ

2011-01-10 16:59:46 | ご挨拶

私はクールだ
ホットでない

ネクタイを緩めたままで
斜に構えて

行動したくない
行動できない
じっと
見つめている
眺めている
掴み取らない

見て
聞いている
触らない
味うことをしない
漂う匂いは覚える

記憶する
行動しない
覚醒したまま
眠っている

夢を見て
語らない
黙ったまま
座っている


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4 コメント

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血は立ったまま眠っている (ヤドリギ金子)
2011-01-11 21:48:38
唐突に寺山修司の以下の詩句を思い出しました。 

 地下鉄の
 鉄骨にも
 一本の電柱にも
 ながれている血がある
 そこでは
 血は
 立ったまま眠っている

 窓のない素人下宿の
 吐潟物で洗った小さな洗面器よ
 アフリカの夢よ
 わびしい心が
 汽笛を鳴らすとき
 おれはいったい
 どの土地を
 うたえばいい?
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光栄です ()
2011-01-12 22:56:09
 寺山修司を思い出してもらえるなんて光栄ですね。
 寺山修司は、こうしてみるとかなり叙情的ですね。無機物の中に深い感情がある。
 私はむしろ感情が一つもない、みたいな詩なんだろうと思います。
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道が迷う (小熊 昭広)
2011-01-15 09:42:28
空間を隔てているものが感情の厚みなのかなと思ったりして。薄ければ薄いほど、空間は途切れる。みんな、繋がりたいと思っているけれど、それは、ほんの数時間の思い。すぐに忘れ去る。
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さて ()
2011-01-17 00:14:00
空間を隔てるものが感情なのか、乗り越えて近づくものが感情なのか…
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