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ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

透明な

2012-03-02 21:49:01 | 震災後

透明な存在
私は
視えない存在

ここにいるのに
誰からも
視えない存在

ぶつかれば
そこには確かに人間がいる
と分かるのに
眼には視えない存在

誰も
ぶつかってくれない
ないもののように
かたわらを通り過ぎていく

気づかない
気づかないふりをしている?
ほんとうに
気づかない?

私は
透明な存在
内側は
不透明な暗部

巧妙に仕組まれた鏡が
不透明な内部を
視せない
視とおすことを妨げる

無視されている?
無視させている?

透明な存在
私は


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (みおっち)
2012-03-02 23:45:57
時としてこういう透明な存在になりたいと強く願うことがあります。
でも実際そうなったら、透明であることがとっても気になるんだろうなぁと思います。
返信する
Unknown ()
2012-03-03 21:28:19
 周りにいるひとびとから、あたかもだれもいないかのように扱われる、というのはもっともつらいこと、といわれますね。
 自分で透明になろうとするのか、まわりから透明にされるのか。
 あるいは、あたかも透明であるかのように装うのか。
返信する

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