ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

ハードボイルドな演歌

2014-12-17 22:50:05 | 詩集湾Ⅱ(1993年5月20日)

雨の似合う街角を歩きたい

レインコートの襟を立てて

ウールのソフトなハットをかぶって

 

土砂降りではない雨

肩濡らしそぼ降る雨

春とはまだ呼べない宵

 

遠くで霧笛が泣いてる

テナーサックスも泣いてる

ついでに女も泣いてる

 

気仙沼市港町に

十三番地はない

 

※詩集湾Ⅱ Ⅰ感傷旅行 から


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