ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

鍛代敏雄 戦国大名の正体 家中粛清と権威志向 中公新書

2017-01-03 21:59:28 | エッセイ
 武士とは何者か、ということが、私にとってひとつの根本的な問題で、ある時代からある時代までの為政者であるわけだが、弓矢や刀剣使いの専門家という側面もあり、狩猟民の後裔であろうか、というところと、農耕民の集団のリーダーであるという側面もあるわけで、そのあたりの正体を見極めたいという思いがある。  農民だとか、百姓だとかいう一般庶民と、支配階級である武士というものとの関係性、その連続性と断層、区分線 . . . 本文を読む

小説 花束を

2017-01-03 09:36:02 | 小説
花束を    誕生日のプレゼントは何がいいか、彼が問いかけると、そうね、とサキは言った。  何か美味しいものが食べたいわね。  これを翻訳すると、こうなる。  そうだね。なにが美味しいもの食べだいね。  私が、たとえば…とさらに問いかけると  そうだね、なにかこじゃれたイタリアンどかね。  イタリアンが…(この「が」は、鼻濁音ではなくて濁音。共 . . . 本文を読む

1月2日(月)のつぶやき

2017-01-03 01:09:05 | つぶやきまとめ
繋がりすぎてはいけない。障壁がなさ過ぎてはいけない。すべてが見えすぎてはいけない。 — 千田基嗣 (@motochida) 2017年1月2日 - 01:34 #ジレンマ2017 詩というのは、分かることを強要してはいけないが、読み手の側が分かりっこないだろ、と詩を投げ出すのも勿体ないことだ。まあ時間差攻撃なとかあるからな、詩人が語ることというのは、分かり合うことの難しさを一番体現す . . . 本文を読む