みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「ナチスとフルトヴェングラー」。

2015-01-19 15:13:08 | ドキュメンタリー
2013年・WOWOW制作。 WOWOWからのDVD録画。
クラシック音楽、とくにベートーヴェン~ワーグナーあたりに関心のある人にならば、
フルトヴェングラーの名を知らない人はいないでしょう。
戦前から戦後まもない時期には圧倒的人気を誇った指揮者です。
記録としてはモノーラルの古い録音しか残っていませんが、たまに聴いて感動を
貰ったりします。

 
週末にはドイツ各地で無料の野外音楽会が開催される。         いまでもクラシック音楽はドイツ国民の間に根付いている。

 
フルトヴェングラー氏と当時のベルリン・フィルのメンバー。      第二次欧州大戦時にはナチスの援助のもと、精力的に演奏会を開催していた。

 
戦後、フ氏はナチス協力者だったかどうかの査問を受ける。       疑義が晴れたのちに音楽活動に復帰。しかし.....。
その後、裁判にかけられる。だが結果はいずれも無罪。


戦争中も変わらず精力的に演奏会を催して、一見ナチスの協力者のように見えたフルトヴェングラー氏。
そうした行動が戦後になって、周囲から疑いを持たれてもある程度は仕方がなかったと思われます。
他人からは心の内側って見えないですから。

幸い無罪を勝ち取った氏は、再び音楽活動を再開するも、こんどは聴覚がダメになり
絶望するといった一節もあります。
やむなく作曲の方に転向すべく努力されたようですし、実際にも作品(交響曲)が残っています。
これってまるで「苦悩するベートーヴェン」みたいな話だ.....。

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