みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『山のトムさん』観ました。

2016-04-01 16:00:00 | 邦画
2015年:WOWOW製作。 監督:上田 音。 WOWOWからの録画。
元々はWOWOWにて放送されたテレビドラマです。視聴者からの好評を得て今回あらためて
映画バージョンとして再構成されたものですが、こちらも一定の評判を得ているようですね。
石井桃子(児童文学作家)さんの『山のトムさん』を原作としています。
戦後の食糧難の時期に宮城県鷺沢村で農家として生活するかたわら作家を続けていたとの
ことで、その当時の体験がこの作品にも反映されているのだと思います。

 
東京から遠く離れた宮城の田舎駅。         駅から一時間ほど歩くとようやく家に着く。

ハナとその甥アキラ。地方の小さな駅から更に一時間かかってようやく自分たちの家に到着。
都会育ちのアキラにしてみれば、とんでもない田舎という感じだろう。
彼は事情あって高校を退学、生活の気分を変えるために田舎で暮らすことを決意したのだった。

 
お世話になっているご近所さんとの挨拶。      毎日を地道な農作業で過ごす。

ご近所とのご挨拶。ときどき出版社との打ち合わせのため上京するのだが、
留守中も何かとお世話になっていることもあるだろう。礼は欠かせない。
ある日ご近所さんの手配でヤギの親子がやってきた。
これで栄養のあるヤギの乳が飲めるし自家製チーズもできる。
なかなか本格的な農家になってきたぞ、という感じ。

   ヤギを飼う。栄養のある乳が飲める。       ネズミ対策として子猫を飼う。

さいきん天井裏でのネズミどもの立てる物音に遠慮がなくなってきた。
実際に調べてみるとその被害も馬鹿にならないようだ。
急いで猫の調達をしなければならないだろう。やってきたのが生まれて間もない子猫。
トムと名付けられ家族から可愛がって育てられる。
ほどなく成長したトムは最初はカエルを獲ることを覚える。狩りの面白さに目覚めて
やがて本命のネズミを獲るようになり、立派に家族の一員となる。

 
トムと名付けた猫を抱っこする。          近所の子供が集まって臨時の朗読会。

小さなさざ波はたっても、これといって大きな事件が起きるわけでもない。
まあ何事もない平穏な日常を淡々と描いているという感じですね。
観ている側にしてもこれは肩のこらない、ある意味”楽”な映画という感じがしました。
こんなんをスローライフとか言うんでしょうかね?(^^;
主演の小林聡美さん(ハナ役)は、こんな何でもない生活にこそ本当の幸せがあるのでは、
という意味のことをコメントされています。