2015年:中・日・仏。 監督:ジャ・ジャンクー。 WOWOWからの録画。
評判の良い映画なので観てみましたが....まあまあでしたかね。
特秀を期待していたら、実は良だったという感じ。
前半が4:3、後半が16:9の画角なのも時間(時代)の変化を感じさせる演出のようです。
休日の三人ドライブ。 黄河のほとりで。手頃な行楽地。
映画は三部構成になっています。
①そもそもの物語の発端。映画では1999年という設定。
②それぞれが進むべき人生の岐路を選択。映画では2014年という設定。
③新世代の青年ダオラーの現在の立ち位置。映画では2025年という設定。
物語の始めのうちは、よくある仲良しトリオとも言える三人。
常に蓄財を怠らず、しっかりと世渡りしていくジェンシン(男)。
取り立てて才覚はないが、実直に生きていくリャンズー(男)
そして二人の思いを知ってか知らずか、ずっと友だち関係でいたいタオ(女)。
結局タオを手に入れるのは経済力のあるジェンシン。
三人の友情も消えて、傷心のリャンズーは遠くの地へと去っていく。
タオを譲れと直談判~リャンズーは拒否。 結局、金のあるジェンシンがタオの夫に。
ジェンシンの蓄財は順調そのもの。次々に炭鉱や会社を買収して自分の
企業グループを
形成していく。やがて米国に移住して更にビッグに。
タオとの間にできた子どもにダラーと命名。
米ドルのように強力な人間になってほしいとの意図からだ。
一方リャンズーは長年の炭鉱労働がたたって肺をやられてしまう。
治療には高額な費用がかかるが友人知人たちにも余裕があるわけではない。
結局タオ(=ジェンシンの妻)に助けてもらうことになる。
リャンズーは妻と治療費の心配。 かつての友人タオからの援助。
そして2025年。
青年ダラーは悩んでいた。彼には実業家としての才覚はなく、
また父親の言うような堅実な将来設計にも全く興味がもてない。
取り立てて何をしたいというわけでもないが、ともかく大学を辞め、
親元から離れて自分の思うような人生を進んでいきたい。
思い切って気持ちを父親に打ち明けるが、当然ながらジェンシンは激怒。
彼にしてみれば「世間しらずの若造のたわごとなど聞きたくない!」
といったところだろう。交渉決裂。
ダラーの行く末は、さて?
友人を伴い父親に会いに行くダラー。 結局解りあえないまま決裂。
ドラマの進行に合わせて、時代や空気感などが刻々と変化してゆくのが解ります。
言ってみればダラーの悩み・立場は現在の中国の姿(世相)に重ね合わせて
見ることも可能でしょう。
評判はけっこう良い映画のようですが、
さながら大河小説のようだと一部評するまでのモノは感じませんでした。
でもいい映画だとは思いました。80点くらいですかね。
■
評判の良い映画なので観てみましたが....まあまあでしたかね。
特秀を期待していたら、実は良だったという感じ。
前半が4:3、後半が16:9の画角なのも時間(時代)の変化を感じさせる演出のようです。
休日の三人ドライブ。 黄河のほとりで。手頃な行楽地。
映画は三部構成になっています。
①そもそもの物語の発端。映画では1999年という設定。
②それぞれが進むべき人生の岐路を選択。映画では2014年という設定。
③新世代の青年ダオラーの現在の立ち位置。映画では2025年という設定。
物語の始めのうちは、よくある仲良しトリオとも言える三人。
常に蓄財を怠らず、しっかりと世渡りしていくジェンシン(男)。
取り立てて才覚はないが、実直に生きていくリャンズー(男)
そして二人の思いを知ってか知らずか、ずっと友だち関係でいたいタオ(女)。
結局タオを手に入れるのは経済力のあるジェンシン。
三人の友情も消えて、傷心のリャンズーは遠くの地へと去っていく。
タオを譲れと直談判~リャンズーは拒否。 結局、金のあるジェンシンがタオの夫に。
ジェンシンの蓄財は順調そのもの。次々に炭鉱や会社を買収して自分の
企業グループを
形成していく。やがて米国に移住して更にビッグに。
タオとの間にできた子どもにダラーと命名。
米ドルのように強力な人間になってほしいとの意図からだ。
一方リャンズーは長年の炭鉱労働がたたって肺をやられてしまう。
治療には高額な費用がかかるが友人知人たちにも余裕があるわけではない。
結局タオ(=ジェンシンの妻)に助けてもらうことになる。
リャンズーは妻と治療費の心配。 かつての友人タオからの援助。
そして2025年。
青年ダラーは悩んでいた。彼には実業家としての才覚はなく、
また父親の言うような堅実な将来設計にも全く興味がもてない。
取り立てて何をしたいというわけでもないが、ともかく大学を辞め、
親元から離れて自分の思うような人生を進んでいきたい。
思い切って気持ちを父親に打ち明けるが、当然ながらジェンシンは激怒。
彼にしてみれば「世間しらずの若造のたわごとなど聞きたくない!」
といったところだろう。交渉決裂。
ダラーの行く末は、さて?
友人を伴い父親に会いに行くダラー。 結局解りあえないまま決裂。
ドラマの進行に合わせて、時代や空気感などが刻々と変化してゆくのが解ります。
言ってみればダラーの悩み・立場は現在の中国の姿(世相)に重ね合わせて
見ることも可能でしょう。
評判はけっこう良い映画のようですが、
さながら大河小説のようだと一部評するまでのモノは感じませんでした。
でもいい映画だとは思いました。80点くらいですかね。
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