『ライトハウス』は町山智浩氏解説動画付き上映なんてのをやってたのね。こういうの、今の日本には必要かも。
ネットで別公開ってのもあるけど、あえて、劇場でやって考察自体を一緒にイベント化するってのはありよね。
重くシリアスな題材の映画を、ある程度の人数で見ることで受け止めやすくなるというのはある。
映画的と言われることの一つは、映像と音声の積み重ね、解説的でない実況の積み重ねで、物語を層に出来ているかどうか。
それは、地層と発掘と組み立てられた化石を見せて、その恐竜の生きていた姿を思い浮かばせるようなもの。
抱えた矛盾に対して、優先順位を自分でつけ、選べるか、どうかが大切。
「建築は新しいことを表現しなければいけないが、冒険はいけない。慎重にやらなければいけない。人間を相手にしていることを忘れてはいけない。」
谷口吉生
日本政府に雇われているシナリオライターは、ブラックコメディを得意としているんだろうな。残念ながら笑えないけど。
俺のヒッチコックは今も強いジャンル。
アニーシュ・チャガンティの『RUN/ラン』は、スティーブン・キングとのハイブリッド。臓腑を直に触られているような緊張感。
ジョー・ライトの『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』はまんま逆転『裏窓』にある要素を加えて。ジョー・ライトがたまにやる映像遊びがたっぷり。
フェルディナンド・シト・フィロマリーノ(製作:ルカ・グァダニーノ)の『ベケット』(2021)はリアルかつ現代的で、かなり上質。ジョン・デヴィッド・ワシントンの肉体芸を見よ。
下2作はNETFLIXで配信中。
クイズ:この中で、『死霊館』シリーズではないのはどれでしょう?
すべて挙げてください。
『死霊館』
『死霊館 エンフィールド事件』
『死霊館のシスター』
『呪われた死霊館』
『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
『アナベル 死霊館の人形』
「諦めたら、そこで試合終了だけど、諦めても終了できないことってあるよね。人生とか」
『うらみちお兄さん』より