菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

神は見えなければ敬われる、現れれば疎まれる。 『ジャンヌ・ダルク』

2011年01月10日 00時00分34秒 | 俺は好きなんだよ!
【俺は好きなんだよ】第278回は、『ジャンヌ・ダルク』(1999)


原題は『THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC』、『JEANNE D'ARC』。
英語題は『JOAN OF ARC』。


スタッフ。
監督:リュック・ベッソン
製作:パトリス・ルドゥー
脚本:リュック・ベッソン/アンドリュー・バーキン
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:シルヴィ・ランドラ
音楽:エリック・セラ


出演。
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ジョン・マルコヴィッチ
フェイ・ダナウェイ
ダスティン・ホフマン
ヴァンサン・カッセル
チェッキー・カリョ
パスカル・グレゴリー
デズモンド・ハリントン
リチャード・ライディングス


物語。
百年戦争下のフランス。英国軍に両親を殺され、親戚のもとに引き取られたジャンヌ。ある日教会で神の声を聞いた彼女は、自分が神の使者であると確信する。やがて成長した彼女は、王太子に認められフランス軍を指揮。彼女の存在で軍は息を吹き返し、闘いは奇跡的な勝利を収めるが・・・。





リュック・ベッソン監督がフランス歴史上名高い少女、ジャンヌ・ダルクの悲劇を描いたスペクタル・ロマン。
フランス救国の英雄と謳われながらも、聖処女、狂人、魔女とさまざまに囁かれてきたジャンヌを、ベッソンが独自の解釈で捉える。

メッセンジャーというとらえ方で、神や人々の戦争を終えたい思いを憑依された少女という解釈は、神の存在を問うている。


ジャンヌ・ダルクに惚れていく戦士たちという描写は、数あるジャンヌ・ダルク映画の中でも出色。
ある意味で、ミューズを輝かせる才能がリュック・ベッソンにはあったんだな。
それを失ったから、このあたりから、魅力を失ったのかもしれない。

そう考えると、ミッシェル・ヨ-を主演に迎えた『ザ・レディ』はどうなるかしら?
『アンジェラ』のリー・ラスムッセンは綺麗だったけど輝いてはいなかったしなぁ。




ミューズを描くようになったリュック・ベッソンの歴史劇の形を借りた強烈なラブレター。








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