一期一会

日々是好日な身辺雑記

「半導体産業のすべて」

2023年08月11日 | 日記

連日の猛暑が続き、(不要不急の外出は控えて• •)とコロナ禍の初期の様な警告がテレビから聞こえてくる。隠居の身から、重要で急ぎの用事はないので、日課のジム通いと週一の囲碁対局以外は、家で本を読んだりYouTubeを見たりして過ごしている。毎週木曜日のテニスも8月は休みとなっている。

今週は図書館から借りた「半導体産業のすべて」を読み終えた。図書館には半導体関連の本をあと2冊予約してあり、どちらも2番目、3番目の順番待ちとなっているが、「半導体戦争」の方は3月上旬に予約したもので、ようやく順番が回ってくる感じで、今でも23人の予約が入っており、この手の本にしては珍しい人気ぶりだ。世界で最大かつ最先端の半導体メーカーである台湾のTSMCに依存していない国は皆無とし、ゆえに台湾が侵略される可能性は低いとする見方「シリコン・シールド(半導体の盾)」と、だからこそ中国は台湾を獲りにいくという両論併記で書かれているらしい。主たる内容は半導体産業興亡史のようだ。

読み終えた「半導体産業のすべて」の著者菊地正典氏は、東大工学部卒業、NECに入社以来、一貫して半導体関係業務に40年間従事してきた。その職歴から書かれたこの本は、半導体産業という視点から、半導体の製造工程に沿って、関連業界がどの工程にどのように係わって、装置や材料はどんな種類のものがあるか、業種ごとの代表的なメーカーや売上、注目企業などが書かれている。今や自動車業界を上回る規模になった半導体産業の推移レビューとして、日本半導体メーカーの凋落理由から徹底分析し、日本にも好調な半導体産業があると、製造装置メーカーと材料メーカーについて書かれている。

製造装置についてはこの20年の売上高ランキングTOP10の推移が載っており、オランダのASML以外は日米のメーカーが占め、東京エレクトロン、SCREEN、アドバンテストが変わらずランキングインし、露光装置のニコンに代わり、日立ハイテクがTOP10入りしている。また新しい半導体市場としてDX、仮想VR、自動運転、AIついて述べられている。とにかく半導体産業の教科書のような本で、読んでいてマーキングしたくなったので、買って手元に置いておく事にしよう。

半導体と言えばNVIDIAだが、CGから始まり、仮想通貨のマイニング、AR/VR、生成AIとそのアプリケーションの拡がりと共に業績も拡大している。NVIDIAの半導体はGPUと言う位置付けだが、現役時代には3次元CADのワークステーションにNVIDIAのグラフィックボードが搭載されているという事を売りにしていた。当時の企業規模からすると考えられない成長だ。

FaceBook(現メタ)は2012年5月にNASDAQに上場したが、当時このブログでSNSと言うサービスと広告収入のビジネスモデルに対し、その成長性に疑問を呈したが、GAFAと言われる企業になった。このように成長株を見つけるのは、野球でいう選球眼が必要だ。マネックス証券のアプリに(半導体)というフォルダを作り、関連会社20社を登録し、日々の値動きをチェックしているが、半導体装置関連ではGNT(グローバルニッチトップ)という製品群を持っている芝浦メカトロニクスがこの3ヶ月で株価が倍になっている。この会社にはカミさんの従妹のご主人が勤めていて、昨年まで台湾に単身赴任していた。東京エレクトロンやレーザーテックではなく、このような銘柄を探し当てたいものだ。

GNT製品と言えばフェローテックのQ1決算発表が14日(月)にあるが、半導体関連ではサムスン、キオクシア、東京エレクトロン、ソニーのイメージセンサー、ニコンの露光装置といづれも減収減益の決算だったので、フェローテックの決算もそれを逃れられないだろう。6月末の株主総会では賀社長の中期計画のプレゼンでは、年末には半導体景気の底を打つだろうとし、2025年3月期が増収増益決算との予想だった。株価は先取りするので、その前になるだろうが、いづれにしても長期保有でその成長性に期待している。

こんな事をしていると、不要不急の外出を控えてもあっという間に1日は過ぎる。昨日はヨガが無かったので、1時間早く帰宅してMLBのエンゼルス戦のテレビ観戦をした。大谷が二刀流出場なのと、最近連戦疲れからか途中降板が続いてるので気になっていた。

そして今日は16:00からFIFA女子ワールドカップの日本vsスウェーデン戦のテレビ観戦をする。初戦から観ているが日本は強い!それでもスウェーデンもアメリカに勝ってのベスト8だし、今までの様にはいかないかも。明後日は大谷の母校花巻東の2戦目があり、評判の後輩佐々木麟太郎の打撃を観る。

こんな過ごし方で、この夏の猛暑を乗りきるのだ。


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