一期一会

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決算発表

2023年08月15日 | 日記
昨日は保有株のチェンジ、GNI、フェローテックと、8/1に利益確定売却をした朝日インテックの決算発表があった。朝日インテックは6月末の本決算、GNIは12月末の中間決算だった。朝日インテックは1/10に2115円で買い、6月下旬に2800円を超えたところで、1ヶ月有効の3000円の指値売却設定をしていた。それがなかなか届かず、決算跨ぎをしたくなかったので、7/31の終値が2918円となったところで、指値を50円下げ2950円に設定変更したら、翌日寄り付きの9:02に約定した。丁度この日は中国ビザセンターに行った9:00の予約申請が無駄足になったが、この利益確定売りで幾分気持ちが落ち着いた。この日の高値が2959円で、それが年初来高値、39.5%の利幅という会心の取り引きだった。
 
決算に先立ってチェンジ、GNI それぞれ8月上旬にIRニュースがあった。チェンジは東証プライム上場のイーガーディアンを一株3000円のTOBと第三者割当増資で、子会社化するとの発表だった。
チェンジは今まで積極的にM&Aをしてきたが、いづれも小粒な会社だった。イーガーディアンはサイバーセキュリティーや動画や掲示板の投稿監視などの事業で、増収増益の成長性と営業利益率20%台という高収益、増配基調に注目していた会社だ。
このTOBが成立すればチェンジの業績には大きなプラスだろう。
 
 

 
そしてGNIは8/3のIRで2023年12月期通期業績予想の上方修正を発表した。修正理由の一つは中国の子会社北京コンチネント薬業のアイスーリュイの売上収益が計画を大きく上回っており、その適用拡大に取り組んでいて、今後も売上収益の伸びが期待されるとした。そしてもう一つの理由として6/25開示したアメリカの子会社Cullgenがアステラス製薬と締結した戦略的提携に基づき45億円を収益に計上するとし、売上げ21%〜47%増、営業利益327%〜755%増とした!



昨日の中間期決算は売上72.9%増、営業利益445%増だった!アステラス製薬とのタンパク質分解誘導剤創出に向けた共同研究開発及び独占的オプション契約によりCullgenは契約一時金49億円を受領し、アステラスがライセンスオプションを行使した場合116億円を受領する。さらにマイルストーンとして最大2660億円のロイヤルティを受領する。
 
そして昨日のIRではブロックバスターとして期待しているB型肝炎に起因する肝線維症薬F351(一般名;ヒドロニドン)の第三相試験の進捗状況の発表もあった。
F351は2021年に中国国家薬品監督管理局に画期的治療薬に指定されており、来年の治験完了に期待している。

GNIは東証グロース市場に上場しており、過去に2回売買しているが、前述の通り研究開発•製造と事業の実体は中国とアメリカにある。日本の本社の社員は12名、CEOは医学博士の中国系アメリカ人イン•ルオという特異な会社で、持株会社のような機能だ。

そんな事業活動の一つにNASDAQに上場しているカタリスト•バイオサイエンシズ(CBIO)を買収し子会社化する話しがあり、8/30のCBIOの株主総会で決定される。
北京コンチネントをCBIOの子会社にするという、北京コンチネントの株とアイスーリュイの販売権を使った複雑なM&Aで、株主総会で承認されれば(GyreTherepeutics,Inc.)と名称を変更し(GYRE)のシンボルで取引される。NASDAQ上場会社という箱を買うようなもので、SPACの変形版だ。上場廃止となる米国証券取引委員会の規約の絡みもあるが、このCBIOの株を1/10に買ったら思いがけず1/24に配当があった。それも再投資し、8/3に朝日インテックの売却金の一部で買い増した。

減収減益を予想していたフェローテックのQ1決算は、売上20.5%増、営業利益8.7%減と、中国の景気減速、半導体製造装置の需要減少からすると大健闘だと思うが、米中摩擦の先行きが不透明だ。

昨日の決算を受けて、朝日インテックは増収増益の通期業績にも関わらず今日の株価は78円安の2743円で、決算跨ぎをしなかったのは正解だった。フェローテックは140円安(4.5%)の3000円となったが、また上昇するだろう。

チェンジは169円高(9%)の2033円となり、GNIは211円高(15.4%)の1579円となった。 GNIはゴールドマンサックスやJPモルガンなどの空売り機関の買戻し踏み上げ相場になるのを待っている。借りた物を返すのは世の中の道理だ。
3社とも30〜40%での利益確定とスイングトレードというのは考えてないので、目標株価に届くまでしばらく保有するつもりだ。

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