一期一会

日々是好日な身辺雑記

衆院解散総選挙

2017年09月25日 | 雑記

先々週末、にわかに衆院解散観測が報じられ、北朝鮮問題があるこの時期に解散するか!と思ったが、
安倍政権からすると今しかないだろうとも思った。
少し回復した支持率も臨時国会で森友学園、加計学園問題で野党から追求されまた低下するだろうし、
民進党からの相次ぐ離党者、小池新党の準備が出来てない今しかないとの判断だろう。
何の信を問うのか解らず、大義もない解散総選挙だが、キャッチフレーズ作りの上手い安倍政権だから、
何かそれなりに作って総選挙に臨むのだろうと思った。

昨年5月のG7サミット席上では(リーマンショック級の経済危機への警戒)に言及し伏線をひき、
その後の参院選挙で、消費税増税の再々延期の是非を国民に問う、というレトリックで選挙を闘った。
(リーマンショック級の経済危機)はIMFのラガルド専務理事に否定された通り、そんな経済危機は起きなかった。
安倍政権は地方創生、一億総活躍社会、働き方改革と次々とキャッチフレーズを打ち出すが、
その中身と結果がよく解らないのに今度は(人づくり革命)だとか。
中身が伴わない標語だけが上滑りしている感じで、少子高齢化で増大する社会保障費、財政再建等の根本的問題に対処出来てないと思う。

解散風が吹いて一週間、新聞やプライムニュース等の報道番組を見ていると、
海外での日本評価 、経済(人)は一流、政治(家)は二流、というのは正にその通りだと思ってしまう。
民進党で相次ぐ離党者も、政治信条からではなく、単に沈む船から逃げ出しているとしか映らない。
若狭、細野両氏の新党も何をやりたいのか解らないし、若狭氏の言う一院制というのも思いつきとしか聞こえない。
そんな新党の党名(希望の党)が今日の午後に小池都知事の記者会見で発表になった。
若狭、細野両氏の進めてきた新党話はリセットし、自分が直接関わり立ち上げるという小池氏らしい発言だった。

その小池新党に福田内閣府副大臣という人が自民党を離党し加わるという。
この人は知らなかったのでインターネットで調べたら、江田憲司氏と同じ選挙区でいつも彼に負け、比例復活で当選していた。
そして今日、民進党を離党し小池新党に参加を表明した松原仁氏は、去年の都知事選で鳥越氏を担いで
小池氏と闘った民進党都連会長で福田氏と同じく比例復活組だ。
そして日本のこころ代表の中川恭子氏も離党し参加するという。この党は今回の選挙で政党要件を満たさず解党になる運命だったので、
離党も何も関係ないが、石原慎太郎が設立者のこのグループのライトウィングな政治信条からすると古巣の自民党に戻るのが普通だろう。
落選中の夫中山成彬氏の出馬も言われているが、どうなんだろう?

この希望の党を称して(議員を続けたい希望の人の党)と共産党小池書記局長がコメントしていたが、その通りだ。
小池都知事は消費税増税凍結を言ってたが、これを争点として選挙を闘う考えなのだろうが、
有権者受けの良い政策を対立軸にするという考えが見え見えだ。
都知事選のような風が吹かないと思うが、それを期待して参加した人の選挙結果は興味がある。

安倍総理の記者会見が18:00からNHKで放送がされていたが、夕食作りの時間だったので
じっくり見ることが出来なかったが、冒頭(国難突破解散だ)と、この人らしい大袈裟な物言いだった。
そんな国難の時だから選挙なんかしている時じゃないだろう!と思ってしまう。
そして(消費税増税の使い方の見直しで信を問う)という、う〜ん??と感じる解散理由だった。
2019年10月の消費税増税を2年前に信を問うというのはどんな理屈なんだろう?
それも使い道の変更とは?信を問う前にその議論を国会でして、有権者に判断材料を提示するのが筋だろう。

小池都知事、安倍総理の記者会見ともに録画してあるので、明日の午後にでもじっくり見てみよう。
10日公示、22日投票になるらしいので、選挙運動期間中はイタリア旅行中だが21日帰国なので、投票には間に合う。
今まで国政選挙は棄権した事がないので21日(土)帰国にしておいて良かった。