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観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

『ベガーズ・オペラ』 (大阪編)

2008年02月18日 | ミュージカル
内野聖陽(マクヒース)
高嶋政宏(ピーチャム)
村井国夫(ロキット)
橋本さとし(トム/フィルチ)
近藤洋介(老役者)
島田歌穂(ルーシー・ロキット)
笹本玲奈(ポリー・ピーチャム)
森公美子(ミセス・ピーチャム/ダイアナ・トレイプス)
原田優一(「もってこい」)
入絵加奈子(ジェニー・ダイヴァー)
三谷六九(造幣局のマット)



楽しかったです!

ベガーズ一座の芝居を観るという設定で、舞台の上に客席があったり、役者さんによる前説があったり、休憩時間に役者さんが客席に現れたり・・・。

風変わりな舞台でしたが、事前に皆さんのブログで予備知識を得ていたので戸惑う事なく堪能できました♪


内野マクヒース
格好良い
フェロモン、ムンムンですね
佇まいも歌も色気があって素敵でした。

内野トートを観ておくべきだったと激しく後悔

ステージサイド席で彼に手を取られ立たされていたり、バラの花を手渡されたりしていたお客さんが羨ましい


橋本トム/フィルチ
橋本さんのキャラクター炸裂の仕切りに大爆笑
流石です


高嶋ピーチャム
オルレアン公を思わせるアクの強い役は流石ですね。
森ミセス・ピーチャムや村井ロキットとのやりとりが楽しかった。


笹本ポリー
どこか惚けた役を見事にこなされてました。
綺麗な歌声は流石

島田ルーシー
内野マクヒースに迫っている笹本ポリーを見る眼が怖面白かった。

劇中劇の要となるこの三角関係、女心の健気さと滑稽さが良く出てました


原田君
相変わらずの綺麗な歌声。
地味な衣装なのに、何処にいても目を惹かれました
先が楽しみな若手さんです
『ミスサイゴン』が早く観たい
(こうやってチケットが増えて行くんですね・・・)


三谷マット
味があって、不思議な安心感があります。



<休憩時間>
美人のベガーさんが、私の近くのご婦人に「奥様、お綺麗ですわね」など話しかけて来られました。

しかし、ここは大阪

そのご婦人「ありがとう。でもあなたには敵いませんわ」と余裕たっぷりに返答。

その後
ベガーさん「私の主人を見かけたら教えて下さいね」
ご婦人「あら、それならこの方じゃないかしら?」とお隣に座っていた男性をご紹介。
ベガーさん「いえ私の主人はもっと年がいってますの」
ご婦人、前方の男性を指して「じゃあ、あの方じゃないかしら?」

その男性も最初驚いておられましたが、満更でもないご様子で直ぐに馴染んで会話に参加。

これらのやりとりに周囲は大爆笑

さすが大阪!
参加型ミュージカルを思いっきり楽しんでおられました(笑)



後、チョコレートを一杯貰っていた原田君も近くで見られて嬉しかったです。



一階席ロビー
団子売り場復活!
ここの「よもぎ焼き餅」が好きなんですよね~♪

しかし、肝心のグッズがパンフレットとTシャツだけって・・・。
ここで『ベガーズ・オペラ』 のDVDを売らないでいつ売るんですか!
他のミュージカルCDなども全然なくって寂しかった


パンフレット
『レ・ミゼラブル』の時の様な役者さんの個性が反映された自己紹介ページ。
初演の時は公演中に大風邪が蔓延して大変だったと皆さん書かれてました。
今回も大寒波の中での公演ですので、お風邪を召されない様に頑張って下さいね。


東京では3/18からピーチャムを橋本さとしさんが、フィルチを原田優一さんが演じられるそうです。

そちらのバージョンも観たかった


タン・ビエットの唄 (大阪)

2008年02月10日 | ミュージカル
まだ東京公演が始まったばかりなので、ネタバレの直撃はなるべく避けますね。
その為、少し分かりにくい感想になっているかも知れませんが御容赦下さい。

真っ白な状態で舞台をご覧になりたい方は読まないで下さいね



地獄の様なヴェトナム戦争の中を必死に生きた姉妹(姉:ティエン/土居裕子・妹:フェイ/安寿ミラ)と、解放民族戦線の5人の男達(畠中洋/吉野圭吾/宮川浩/駒田一/戸井勝海)の物語。

ヴェトナム戦争をヴェトナム人の側から描いたミュージカル。


女性陣の澄んだ歌声と、男性陣の血管が切れそうなくらいの熱演に圧倒されっ放しの2時間40分。

とても良かったです!


劇場(シアタードラマシティ)に入ると、ロビーに中華風(ヴェトナム?)の衣装を着た女性がお香を持って立っていたり、客席を歩いていたり。

始まる前から中華チックで不思議な雰囲気。


そして開幕。

東洋的な音楽が流れ、蓮の精の可憐な踊りから始まる。

舞台の床がカーペットの様になっていて村人達は皆、素足。
(床はよく見えなかったので違っていたらすみません)

土居さんも素足で、太極拳の様な綺麗な足運びでスッと歩いて来られました。


この様に動き方から相当訓練されたかの様に、出演者の皆さんの動きが綺麗なんです


特に凄いと思ったのが、棒を使った芝居とダンス

この時に皆で歌う「もしも自由を手にしたなら」(『勇気そして希望』)は名曲

ややゆっくりと歌い始めると、さっきまで作業(また、これがお見事)に使っていた棒を全員で「ダン!ダダン!」と床に叩きつけてリズムを取り、そこにピアノやバイオリンなどが絡んで来てどんどんスピードアップ、熱く盛り上がるナンバー

もう最高に格好良かった

このシーンだけでも、もう一度観たい


大抵のミュージカルは「ダンスはアンサンブルさんにお任せ」って感じなのですが、この舞台はメインの皆さんも頑張っておられました。
(もちろんアンサンブルさんも素晴らしかったですよ)


宮川さんや駒田さんなど、あまりダンスの印象が無い方も努力の後が見えましたし、土居さんまで吉野さんに支えて貰って前転

(見事に決まった後、「やったね♪」って感じでさりげなく目を合わせておられたのが微笑ましかったです/笑)


ダンスが得意な人、見事に歌える人、芸達者な演技が出来る人。

それぞれの出演者の強みと魅力(キャラクター)が適材適所で、最大限に活かされ、引き出されていたのがとても嬉しかったです


吉野さんの華麗なダンスとジャンプ
やさぐれてからの熱演、トアン(畠中さん)との口論のシーンはこちらの体温も一気に上昇しました


土居さんの澄んだソプラノ
彼女の歌を堪能できて大満足です
『タン・ビエットの唄』は今でも耳に残っています


戸井さんのソロは一幕ラストの『運命』一曲だけですが、歌い挙げ系で堪能できます。
「もしも自由を手にしたなら」も格好良かったです


宮川さんの人間味溢れる少し濃い目の演技と歌(誉めてます/笑)も憎らしい程ピッタリとハマっていました


駒田さんは二役で、特に父親役が真に迫っていて凄かったです


歌に演技に健闘しておられた畠中さん。
彼が演じる、男らしくて懐が深く面倒見の良いトアンが5人衆の中で一番好きです

二幕冒頭のお笑いネタの最後に大阪弁ネタをやってくれたお巡りさん(福永さん)に「ご苦労様でした」と生真面目に頭を下げておられたのもツボでした(笑)


人間の弱さ、そして強さを熱演・熱唱された安寿さん。
土居さんとのやりとりに何度もウルッと来ました


別れた姉に何があったのか過去と現在を行き来して、段々謎が明らかになって行くサスペンス仕立ての構成も見事ですし。

重い話をテンポ良く見せる演出も素晴らしかった。

(舞台を前後に分けて使い、前で過去の話をしていると後ろでその場面が再現されるなど、常に誰かが、何かが動いていて、流れる様に話が進んで行く。)

何より、一切の無駄のない脚本が最高でした




<ここからストーリーバレが入ります>



民族戦線の5人の男達が皆、純粋で優しいんですよね。

哀しいくらいに…

フェイ(安寿さん)に怒るのも単に彼女が逃げた事を非難しているのではなく、その事で姉のティエンを裏切り傷つけたからだし。

帰って来たフェイに冷たかったのも、ティエンの妹である彼女が真相を知り傷つく事を恐れたからだろうし…。


5人の男達がそこまで愛し、守ろうしたティエン(土居さん)。

彼女は両親や村人を理不尽に殺されても、愛した人に裏切られても未来を信じ、その時に自分出来る最良の道を選んで進んで行くとても強い女性

当時のヴェトナム人達にとって「さよなら」は、永遠の別れを意味していたけれど、彼女にとっての「さよなら」はそうでは無く、また会う為の・・・未来への希望を託す為の「さよなら」。

数々の悲劇と悲しみを越えて、その願いは遂に現実となる。

彼女の意思を継ごうとする人達がいる限り…。


舞台では滅多に泣かない質の私も、このラストシーンには号泣でした

カーテンコールもオールスタンディングで大盛り上がり



ただ闇雲に反戦を唱える舞台ではありません。

人間愛、家族愛、生きる意味・希望など普遍的な物をテーマに、「元気」というより「生きる力」そのものを分けてくれる舞台です


後2~3回は観たいと思いましたが、大阪は二回で終了・・・。
それだけが残念です

2007年 マイベスト・ミュージカル

2008年01月09日 | ミュージカル
私が昨年観たミュージカル14本の中から特に印象に残ったものを挙げてみました。

勝手に順位なんか付けちゃってますけど、たわいのない感想ですので許して下さいね

1位
『ジキル&ハイド』(観劇回数11回)

鹿賀ハイドの圧倒的な迫力が好きでした。
絶好調の時も、そうでない時も・・・。

名古屋大楽で満身創痍の姿を観ながら「鹿賀さん程の方ならもっと楽に稼げるだろうに…。この方をここまで駆り立てるものは何なんだろうか?」とか、いろんな事を考えてしまいました。


この作品に出逢って上演に至るまでの苦労、いざ上演してからの苦難、それら全てのハードルを乗り越えて迎えた大千穐楽。

そのカーテンコールで見せて下さった堂々の男泣き。

鹿賀ファンとして、この瞬間に立ち会えた事を最高に嬉しく思います

ただ、ここまで凄い舞台を観てしまうと、この先ちょっとやそっとじゃ満足できなくなりそうなのが怖いですけど


2位
『レ・ミゼラブル』(計18回)

同じ役でも演者によって解釈や表現が異なる醍醐味が味わえる複数キャスト。

それらが混じり合い、生まれる化学反応。

この楽しみを覚えると抜けられなくなります

(逆に、少数精鋭でじっくりみせて欲しいという気持ちもありますが…)

今期は念願のSPキャストを観る事が出来、彼らから『レミゼ』の奥の深さを教えられた事も嬉しかったです

脚本・演出面でも、観る度に新しい発見があり何度観てもこれで終わりという状態にならない。
私にとって、舞台の面白さが一番楽しめる演目かも

次回の公演が今から楽しみです


『モーツァルト!』(5回)

井上ヴォルフの楽の挨拶
「5年前からこの作品をやって来て、今回やっとこの作品の輪郭というか手掛かりが掴めた様で…、ホントに今まで申し訳なかった。いや、今までも一生懸命やってきたんだけれど…」

この発言、「5年前」を「2年前」に、「やって来て」を「観て来て」(そして「申し訳なかった」は役者さん達に対して)に変えると、今期の私の感想そのものです。


役者も観客も、この作品の奥深さに育てられていると思えば良いのかも


脇を固める、完成された中堅~ベテラン勢。

同じ年頃なのに、微妙・絶妙に異なる環境と才能と魅力を持ち、共に順調に成長しているWキャストの主役達

この奇跡的なキャスティングも、この作品の大きな魅力だと思う。

もし次の再演があっても、Wキャストのどちらかだけを変えるという事はしないで欲しい

二人で一つの『モーツァルト!』なのだから…。

次回もまた成長した二人に会いたい。

この作品や演者からのメッセージを受け止められる様に、私も観劇の経験値を上げて待ってます


4位
『ウィーン版・エリザベート』3回

東宝版との大きな違い、それはゾフィの存在感。

自分の幸せだけを求めて内に隠っていくエリザベートと、国や息子の為に生きたゾフィ。
異なる二人の女性の物語を観ている様でした。


そしてトートは、シシィが生み出した死への憧れの象徴の様。
光と影の様に惹かれ合う二人。
『Wenn ich tanzen wil(私が踊る時)』にはドキドキでした


『タイタニック』2回

罪の無い大勢の人が無慈悲に死んでいった話なのに、悲しいだけでなく爽やかで温かいものが残る秀作。

希望に満ちた船出の歌が、最後に鎮魂歌となる構成に参りました

この浄化感、これぞミュージカル

再演希望です


6位
『ジーザス』

荒野に斜傾をつけたシンプルだけどインパクトのあるセット。
耳に残り易い楽曲。
全てが良かった。
鹿賀さんや山口さんで御覧になられた方が羨ましいです。


『マリー・アントワネット』(計13回)

ストーリーはともかく、役者さんの頑張りとキャラクターが好きでした

ニヒルで粋なボーマルシェ、癒し系のルイ16世、エキセントリックなオルレアン公、女性の憧れや夢を形にしたようなフェルセン、不思議な存在感のカリオストロ様

とにかく皆素敵だった

このまま埋もれるには惜しい健闘作
脚本・演出を変えて是非再演を

『テイクフライト』大阪・初日(1/3・マチネ)

2008年01月04日 | ミュージカル
事前に他の方のブログで
「三つの話が同時進行で進むので分かりにくい」
「今さん、坂元さんの扱いが・・・」などの情報を得ていたので、肩の力を抜いて楽しんで来ました♪

正月休みもあるのか1階はほぼ満席で、良い感じの公演でしたよ(^^)


ネタバレありです!ご注意ください!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

オットー・リリエンタール(ラサール石井)

ライト兄弟
(兄ウィルバー:池田成志、弟オーヴィル:橋本じゅん)

チャールズ・リンドバーグ(城田優)
設計士・ホール(今拓哉)
ペイジ(治田敦)
銀行家(杉村理加)

アメリア・エアハート(天海祐希)
夫・ジョージ・パットナム(宮川浩)
助手・バーク(坂元健児)
同乗者・ヌーナン(小市慢太郎)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

人類には不可能とされていた大空を飛ぶというゴールを目指し、人生を賭け、命を賭けた、愛と勇気の物語。
ライト兄弟、リンドバーグ、アメリアたちの果敢なチャレンジを見守り続けるリリエンタール。
決して出会うことのなかった飛行士たちが、時空を超えて今「大空」で出会う。

公式サイトより


不可能とされている事を夢見て、何度失敗しても諦めず挑戦し、倒れても別の誰かが受け継ぎ、夢を紡いで行く人間達。

「夢」を持ち、叶えようと願い頑張る主人公達と、それを支え見守る人々の物語。

『タイタニック』と同じ、人間賛歌の群衆劇。(…だと思う事にしました)


終盤で大西洋単独無着陸飛行中のリンドバーグ(1927年)の元に彼を目指していたアメリア(1937年)が現れたり、ラストは人類初の有人飛行に成功したライト兄弟(1903年)で終わるなど、時系列無視のパラレル-ワールド。

これぞ奇跡!
人の想いは時空を超越するのだ!


「考えるな!感じろ!」系?

観終わった後に「人の想いの強さ(=希望)や温かさ」が胸に残ればそれで良いのではないかと・・・。

そういった点では、まあ満足かな。


<今さん・坂元さんを探せ!>
この御二人目当てにチケットを取ったのですが…。

先に観た人からアンサンブル扱いと聞いて、覚悟を決めていたのでショックは少なかったです(笑)

★今さん★
記者の時のスーツ姿も格好良かったし、設計士は「良き兄貴!」って感じで素敵でした。
短いながらもソロがあって良かった。

★坂元さん★
着替えが多くて大変だったろうな。

パットナムの助手の時は、ピッチリの真ん中分けで金縁メガネにコミカルなチェックのスーツ。
表情やチョコマカした動きが可愛くて、ばっちり癒されましたよ。

そして見ました…女装姿!!
(ショーガール?)

アンジョルラスが!!!!
夏の帝劇の思い出が!!!


と驚きつつ、これもバッチリ楽しませて頂きました(笑)


後、燕尾服&ヒゲにステッキを振り回して踊るシーンでは短いながらソロもあり。

本筋が上手で展開しているのを見ながら、やや下手側の坂元さんの動きをチェックしたり。
二階建てのセットで今さんが上、坂元さんが下だったり。

オペラグラスを上下左右、忙しかったです(笑)


★宮川さん★
最初はマイペースでやや傲慢な感じだったのが、アメリアに惚れて「君を失うのが怖い、飛ばないでくれ」(すみません、セリフ適当です)と訴えるジョージ。

揺れる気持ちを丁寧に演じておられて良かったです。
歌は流石ですね。


楽曲も綺麗で豪華でクラシカル。
難曲も多かったけど、出演者の方が頑張って歌いこなしておられました。

「夜明け前~♪」と歌うのと、手拍子が来たライト兄弟の歌(パンフレットを買わなかったので曲名が分からない・・・)以外、耳に残らなかったのが勿体なかったですが・・・。
(一回だけの観劇で記憶に残すのは、私の頭では無理だ☆)

指揮者が外国の方で、塩田さんに負けてないオーバーアクション!
これも微笑ましく、和みました。


舞台装置も凝っていて、着替えやら何やらで舞台裏が大変だったろうな。
地方公演だったし・・・。

スタッフ&出演者の皆様お疲れ様でした。

『2007年観劇総括』

2007年12月30日 | ミュージカル
****1月****
『WE WILL ROCK YOU』1回
『タイタニック』2回

****2~3月****
『マリー・アントワネット』梅芸9回

****3~4月****
ウィーン版『エリザベート』3回

****4~5月****
『ジキル&ハイド』日生7回 梅芸3回 中日1回
『マイ・フェア・レディ』中日1回
『マリー・アントワネット』帝劇凱旋4回
『美しい男には毒がある』1回
(ルカス・ペルマン&中川晃教コンサート)

****6月~10月****
『レ・ミゼラブル』
帝国劇場13回 (詳細はこちら)
博多座5回

『錦繍』2回
『オペラ座の怪人』1回

****11~12月****
『ジーザス』1回
『蜘蛛女のキス』1回
『ウーマン・イン・ホワイト』1回
『モーツァルト!!』5回
『ライト イン ザ ピアッツァ』1回



観劇回数順

『レ・ミゼラブル』(計18回)
帝劇13回
博多座5回

『マリー・アントワネット』(計13回)
梅田9回
凱旋公演4回

『ジキル&ハイド』(計11回)
日生7回
梅田3回
中日劇場1回

『モーツァルト!!』(計5回)
井上君3回 中川君2回

ウィーン版『エリザベート』3回

『タイタニック』2回

『錦繍』2回


1回のみ
『ジーザス』
『蜘蛛女のキス』
『オペラ座の怪人』
『マイ・フェア・レディ』
『WE WILL ROCK YOU』
『ウーマン・イン・ホワイト』
『ライト イン ザ ピアッツァ』
『美しい男には毒がある』

合計15作品  合計62回

去年は、合計16作品 合計35回でした(こちらです


・・・って、どうして作品数が減っているのに、観劇回数が増えているんでしょうか!?

同じものを何回観てるのかと・・・。

これぞまさしく『異常な観劇習慣』ですね


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

いいだろう 認めよう 観劇は魔力だ

給料 まとめて
容赦なく そうだ!  つ・ぎ・込・め

中毒か? 異常か?
だがこれこそ 私だ
ダフ屋が望むなら 取引もしよう

親が泣こうが それがどうした~ ウォ~ウォ~ウォ~

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


と、オルレアン公のごとく歌い出したい気分です!


もう、2008年の目標はこれしかない!

『異常な観劇習慣を改め、
 観劇以外の日常生活も豊かにする!!』




絶対無理だ(笑)

『蜘蛛女のキス』(ネタバレあり!)

2007年11月20日 | ミュージカル
ネタバレ有り有り要注意


『蜘蛛女のキス』11/16ソワレ(大阪初日)梅芸メインホール

蜘蛛女・オーロラ(朝海ひかる)
モリーナ(石井一孝)
ヴァレンティン(浦井健治)
マルタ(朝澄けい)
モリーナのママ(初風諄)
署長(藤本隆宏)


題材がかなり重く暗い

貧困、老い、別れ、死、異端、疎外、暴力…。


無力で異常な性癖の自分を卑下し現実に背を向け、大好きな映画の世界に逃避するモーリー。

同じ悲惨な現実を経験しても、逃げずに世界を変えようと革命家となったヴァレンティン。

正反対の二人が監獄で同室者となったところから物語が始まる…。


石井モーリーが健気で切なく、ラストで泣きそうに

最初は『赤毛のアン』並みに乙女チックなオカマさん(笑)だったけど、話が進むにつれ、本物の女性以上の純粋さ、母性さえ感じさせる懐の深さを見せてくれた。

暗く重い世界の中、石井さんの可愛いらしさ、伸びやかで明るい歌声が大きな救いとなりとても良かった


対する浦井君は、王子様キャラから見事に脱却。

うっすらヒゲを生やして逞しく男らしく、演技も歌も上手くなっててビックリ
声量up、低音がしっかり響く様に。

二人とも本来のイメージとは正反対の役を見事にこなされてました



純粋なモリーナに惹かれつつも使命の為に彼を犠牲にしてしまったヴァレンティン。

何もかも(自分の最後も)分かっていても、ヴァレンティンの頼みを実行せずにはいられなかったモリーナ。

後悔し苦しむヴァレンティンを優しく許して、蜘蛛女のキス=死を受け入れるモリーナ。

最後に彼の大好きなオーロラが演じるタチアナと一体になれて幸せだったと思いたい・・・。

夢の世界で幸せそうにオーロラと踊るモーリーが救いになったのと同時に最高に切なかったラストシーンでした。



朝海さんは初めてだったんですが、ダンスが非常に上手で低く目でパンチの効いた歌声も素敵でした。

(全然関係ないけれど、一幕の最初の方の歌を聴いていて「あっ、これ『タナボタ』で岡さんが歌っていた歌だ!」と、あの衣装で踊る岡さんを思い出して和んでしまいました/笑)


モリーナのママの初風諄さんの演技と歌はモリーナの優しさと哀しさを際立たせていて、かなり胸に来ました。
この親子は悲し過ぎる!(誉めてます)

アンサンブルさん、歌も踊りも高レベル

カーテンコールで後ろから現れたオーケストラさん達も、少な目の人数で頑張ってくれました。

大阪初日でしたが、カーテンコールでの挨拶は特になし。
石井さんが大きな声で「ありがとうございました!」と何度も言って下さってました。

後、モリーナ達を散々いびっていた署長さんを、警棒(柔らかそうな素材)でパコパコ叩きながら笑顔で出て来られたのがウケました(笑)

二階後方・端席でしたが、迫力ある熱演熱唱で満足


…なのですが、一回目ではストーリーを追うが精一杯

もう一回観て、「オーロラ映画のシーンは、現実のこのシーンの伏線になってたんだ」とか、いろいろ考察したら面白そう。

…ドップリとハマると、かなり精神的にしんどくなりそうですが

現に観劇後、数日経ってからもジワジワと効いて来る様な感じが…。
後を引く作品ですね

数ヵ月とか数年とか、間隔を空けてゆっくり理解し楽しみたいな

…という訳で再演希望です

華麗なるミュージカル・ガイド

2007年08月04日 | ミュージカル
鹿賀丈史さんのインタビュー目的で購入

表紙を開くと、いきなり『岡アンジョルラス』が
その次は三角行進、鹿賀ジャベールもいます
(残念ながら石川マリウスの写真はないです
ってな具合に『レミゼの20周年記念公演』レポから始まって、鹿賀さん・山口さん・市村さんの各3ページのインタビュー、そして作品ガイド30選。

掲載されている作品はこちら



『ジキル&ハイド』や『ペテン師と詐欺師』の舞台写真もあり、鹿賀ファンには嬉しい構成です

各作品が2ページに亘って結構大きな舞台写真入りで解説されていて、ホンの少しだけどActor's データーとして助演俳優さんの紹介があります。

『エリザベート』→石川禅さん
『タイタニック』→岡田浩暉さん
『モーツァルト』→吉野圭吾さん
『ミス・サイゴン』→坂元健児さん
『マイ・フェア・レディ』→石井一孝さん
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』→浦井健治君

そして
『MA』は鈴木綜馬さん
イッちゃってる、オルレアン様の写真付きだ~

(でも本当に小さいスペースなんで、あまり期待しないで下さいね)

話には聞いていたけれど舞台写真を始めて見る作品もあり、結構楽しめました

特に『プロデューサーズ』の岡さん&藤木さん
藤木孝さんがもの凄い事になってます
ぜひ生で観たかった(笑)


       
『華麗なるミュージカル・ガイド』
2007/7/26(木)発売
A4変型/キネ旬ムック/定価2,100円(税込)

巻頭グラビア
『レ・ミゼラブル』日本初演20周年バージョン舞台ルポ
『ヘアスプレー』『ウィキッド』話題の舞台ルポ
アクターズ・インタビュー
鹿賀丈史/市村正親/山口祐一郎/井上芳雄/中川晃教/森山未來/川平慈英/別所哲也
作品ガイド30選 ―アクターズ・データ付き―
『アニー』『ウエスト・サイド・ストーリー』から『ライオン・キング』『レ・ミゼラブル』まで

特集:宝塚歌劇団/西川貴教がナビゲートするトニー賞
ミュージカルの新潮流:マッスルミュージカル
コンダクターに聞く:塩田明弘
新作ラインナップ’07-’08/劇場案内

「acteur(アクチュール)」編集部のブログはこちら

「マイ・フェア・レディ」4/24 マチネ

2007年04月28日 | ミュージカル
大地真央、石井一孝、浦井健治、羽場裕一、上條恒彦、藤木孝

中日劇場公式サイトによると、本日マチネで日本上演900回を達成されたそうです。
「カーテンコールで何かあるのかな?」と思ってましたが、あっさりと終わっちゃいました☆

☆ ☆ ☆ ☆

良かったんですが、何か気持ち的に盛り上るものが・・・?

帰宅してその事を話すと、
「あんたもう、普通のミュージカルじゃ満足できなくなってるんじゃない?」と言われてしまいました

確かに4月は「MA」「ウィーン版エリザベート」「ジキル&ハイド」と、メチャクチャ濃い

登場人物が全員ノーマルな善人で、誰も死なないミュージカルって何ヶ月ぶり?

・・・何かエライ事になってます


アッでも、つまらなかった訳では無いですよ

手堅く上品にまとまった作品で、笑いも良く起こって、お客さんも充分楽しんでおられました。

大地真央さんは上手くて綺麗
何より衣装が豪華。
某王妃様にも着せてあげたい(笑)
ってか、こっちのアンサンブルさんの方がイイの着てるよ


石井さんのヒギンズ教授もハマっていて魅力的でした
母親役の草村さんがとても上品で素敵だったので、彼女に「お母さん!お母さん!」と泣きつくシーンが可笑しかった。

教授の友人役ピッカリング大佐の羽場裕一さん、知的で暖かでユーモアもあって、とっても素敵
また違う役でもお目に掛かりたいな。


「あなたに夢中です」なキャラクターが恐ろしい程似合う浦井健治君。
今回も大ハマり!
CDでしか聴いた事がなかった「君住む街角」も生で楽しめたし満足


楽しみにしていた藤木さん。
インパクトのある役で流石の存在感でしたが、出番少なすぎ!
「タイタニック」みたいに歌も聴きたかったですね。
でも、カーテンコールでのプロの笑顔には毎回癒されます

「MA」3月2日マチネ(最後の観劇)

2007年03月12日 | ミュージカル
大阪で売っていた「マリー・アントワネット」ピアノ弾き語り集です。

お値段は2300円。
舞台写真は八ページ。
歌詞に変更のあった歌は載っていなかったような・・・?

通販のお申し込みはこちら(一番下です)


今日で最後の「MA」観劇

お客さんいじりの時にボーマルシェさんが「今日で150回目です」と言われ、会場から拍手喝采でした

ここまでお付き合いさせて頂いたのだから千秋楽も行きたいけれど、どんくさい私は例によってチケット取れず・・・


なので、梅芸「MA」公式サイトのレポを待っていましたが、どうやら更新はされない様です。

ってか、三回あったトークイベントのレポも、二回分しか掲載されてないし・・・。

公式サイトを充実させるのって難しいのですね。

「タイタニック」も、「千秋楽へのカウントダウンが… 」のままだし・・・。

公演が終了したらチケットの売り上げには関係ない=お金にならないものにはシビアな世界なのね・・・

そう考えると「ダンス」のリー君は凄かったのかも
彼のお陰で、行けなかった千秋楽の様子も知る事が出来たし、感謝感謝

★  ★  ★  ★      

九回も行ったのに、前楽&千秋楽のチケットは取れなかったし、レポには一回も当たらなかったトロい私・・・。
(まあ今回、殆どのマチネのチケットは知人に譲った為もあるのですが)

で、その知人から聞いた話。

二回目の禅さんトークの中で、いつもは「ようこそ~ベルサイユへ~」って言うところ(大阪では殆ど「わあ~一杯♪」が無かったの)
「ようこそ~遠くから~」って言われた回があって、その時に「鈴木綜馬さん」が来られてたそうです。

東京では時間がなくて、わざわざ大阪に来られたとの事。

気付かなかった・・・

高島さんのオルレアン公を御覧になって、今、役作り&稽古の真っ最中かな?

期待してま~す


梅芸「MA」公式サイト
(井上君と禅さんの公式レポートが掲載されてます)

東京「MA」のブログはこちら

ミュージカル『タイタニック』

2007年01月23日 | ミュージカル
国際フォーラム 1月23日(火)ソワレ&24日(水)マチネ

約1500人の命が奪われた史上最大の海難事故を描いた、豪華客船「タイタニック」が主役の群集劇。

物凄い悲劇なんですが、根底に人間賛歌があるので観終わった後に温かい感動が残ります。

曲もとても綺麗で感動的!
殆どの方が歌えるので、コーラスは壮大で聴き応えあり。
オープニングで出発前の希望として歌われたメインテーマのコーラス『Godspeed Titanic』が、フィナーレで沈没で亡くなった人たちへの鎮魂の歌へと変化しているのが泣かせてくれます


<印象に残った人々>プリンシパル編その壱

フレデリック・バレット(ボイラー係)… 岡幸二郎
めちゃくちゃ美味しい役ですね
ぶっきらぼうだけど優しさが全身から伝わってくる自然体の演技がいいです。
ワイルドな岡さんに惚れ直しました
脱出の時の浦井君とのやりとりも泣かせどころですが、ネタバレになるので詳しく書けないのが残念☆


ハロルド・ブライト役(無線室の二等通信士)… 鈴木綜馬
いつも堂々と王族系を演じている綜馬さんが、危ない目つきのオタクさんに・・・。

しかも、これがハマってる!(笑)

挙動不審な演技と、相棒の通信器とのタッグで笑いもしっかり取っておられました。(カタカタ カタカタ・・・

通信室で他の三人が言い争いを始めた時に、泣きそうな顔で通信機にしがみつくんですけど、あの表情が頭に焼き付いて困ってます(笑)
実年齢より下の人物(ですよね)を演じる綜馬さんはとても可愛かったです。

最後まであの目つきでしたので、カーテンコールでのお辞儀の後やっといつもの笑顔に戻った綜馬さん見て一安心でした(笑)


岡さんと綜馬さん
ワイルドな岡さんにオタクな綜馬さん、こんな組み合わせ滅多に見れません!

・・・じゃなくて、この二人のデュエット『Proposal/Night Was Alive』は本当に素晴しかったですね。

おどおどしている自分をからかう事もなく、自然体で優しく接してくれるバレットに心を開くブライト。
歌だけでなく、この辺の心の交流にも癒されました

最後の「通信が届いたよ」が何気に好きだったりします(笑)

脱出の時に岡さんが熱く歌ったフレーズを、船が沈んだ後に今度は綜馬さんが静かに歌うのも感動的でした。(ちょっと自信ないんですが、そうでしたよね?)


ジム・ファレル(アイルランド移民)… 浦井健治
出航の時の希望に満ちた顔、夢を語るみんなを見守る優しい顔、脱出の時の必死な顔。
殆ど表情の演技のみの見せ場が少ない役だけれど、落ち着いて丁寧に演じておられたのでジムの骨太な優しさと懐の深さがしっかりと伝わって来ました。

・・・って、浦井君ばっかり観ていたのがバレバレですね(笑)

ソロの曲がなかった事だけは本当に残念でしたが、その分「マイ・フェア・レディ」を楽しみにしてます。


ウィリアム・マードック役(一等航海士)… 岡田浩暉
見ていて気の毒になるほど誠実で真面目な役が、本当に絵になる方ですよね。(誉めてます)
史実に反して生き残ったりしたら、「カフェソング」を毎日歌っていそうな(笑)

今まで耐えていたものを一気に船長に吐き出す見せ場のシーンはウルウルきちゃいました。
あの「期待に応えられなかったんです!」の精神状態のまま亡くなったとしたら、ある意味一番救いのなかった切ない役では・・・。


ヘンリー・エッチズ役(一等船客の客室係)… 藤木孝
相手の機嫌を損ねず要望を通す術に長けた、機転の利くベテラン・スチュワードが見事にハマってました。
立ち振る舞いが非常に綺麗でサマになってるんですよね。
どこを切ってもジェントルマンって感じ

でも二等の客には冷たい面もあって、目の前でタバコをプカプカふかしたり、「今も私の妻ですが・・・(ニヤッ)」とからかったり。(このシーン、笑いも起こっていて結構好きです/笑)
階級制度が今も根強いイギリスならではの演出なんでしょうね。

藤木さんはストレートプレイ「デモクラシー」以来だったのですが、ミュージカルも見事にこなされる姿を見て益々ファンになってしまいました
「M!」のアルコ伯爵も見たいかも。(もちろん花王さんも好きですよ


まだまだ続きます(多分)