観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

『ミス・サイゴン』9/13(土)マチネ

2008年09月17日 | ミス・サイゴン
【上演時間】
一幕 75分
休憩 25分
二幕 65分
(合計2時間45分)

席がやや後方端だったせいもあるのか、全体的に「少しお疲れ?」な印象を受けました。

(でも舞台は良かったですよ(^-^)


笹本キム(初)


初めての笹本キム。

期待通りヒロインらしく、可憐で儚げでとっても良かったです。

井上君とも本当にお似合い


でも意外に目力があって

何かを訴える様にトゥイを見る目

『命をあげよう』を歌い終わった時の闘争本能剥き出しの激しい目

エレンに必死で迫る目

・・・などに惹きつけられました


井上クリス(2回目)

笹本キムと井上クリスはお芝居の波長が合っていて、気持ち良く安心して観ていられますね

孤独な王子と王女が出逢って惹かれ合った様な感じ。
また違ったサイゴンを楽しませて貰いました


泉見トゥイ(2回目)

笹本キムは泉見トゥイとも波長が合っているようで、お似合いというか…トゥイに対して振り払えない愛情の様なモノが感じられました。

「クリスの事がなければ、二人で幸せになれたのでは?」と思わせてくれる・・・。

それだけに切なさ倍増のキムとトゥイでした

もちろん泉見君も熱かったです
本当に凄い


トゥイを撃った後、キムがトゥイの死体を横倒しにしたので「変わった死体の扱い方だなぁ」と、一寸ビックリ

(そのまま放置されかけるも、さりげなく自力で仰向けになる泉見トゥイ/笑)

今から考えると、銃を取ろうとしてたのかな?
(ハプニングで銃がトゥイの下敷きになった?)


筧エンジニア(2回目)


7月より、やや落ち着いた感じ。

でも『アメリカドリーム』は前回より良かったです♪

『バンコク』のオーナーとの掛け合い(もっとバンバンバンバンの後)、二人で両手をパンパンと併せてお腹で軽くドツキ合い。

演歌調の歌を歌いながら去って行くオーナー。
その後筧エンジニアが「変な歌、歌いやがって」と言ってました☆


岡ジョン(2回目)


ヒゲ&日焼けで、更に男らしくなってます。

あんまり頼もしくなり過ぎると「『レ・ミゼラブル』の可憐な岡ジャベールに合えなくなるのでは?」と心配になって来るのですが…
ここは、岡さんの役者魂に拍手

井上クリスと岡ジョンは、「甘えん坊の弟と頼もしい兄」みたいで良いです。

(でも「運動部の後輩と先輩」みたいな、坂元ジョンとの組み合わせも捨てがたい/笑)


リリカエレン(初)
ほのかエレンをそのまま若くした様なエレン。

最初は少し無邪気というか・・・事の重大さがよく分かってなくて、キムに会ってその迫力に圧倒されてお互いの立場を理解して行く様な感じが良かったです。


【カーテンコール】
スタンディングオベーションあり。

幕くが降りてオーケストラの音楽が終わった後、筧さんが出て来て下さって、

「本日は昼と夜の2公演です! 夜のチケットをお持ちの方は残って、後はお帰り下さい!」(場内爆)

・・・な挨拶がありました(^-^)

【その他】
舞台終了後に笹本さんのトーク・ショーがあったのですが、抽選に外れてしまい参加出来ませんでした。


『ミス・サイゴン』7/31マチネ

2008年08月02日 | ミス・サイゴン
人生2度目の『ミス・サイゴン』。
衝撃の大きかった初回より少し冷静に観る事が出来ました。
その為、感想は少し辛口になってしまったかもしれませんが、今回も素晴らしい舞台でした

カーテンコールもオールスタンディングでしたよ




筧エンジニア

テンションの高いチンピラ (誉めてます/笑)

人なつこくて憎めない、市村さん系列のエンジニア。
軽快な動きと、一つ一つの台詞や動作に勢いのある熱演がとっても良かったです


『バンコク』
支配人の大きな体に隠れて一緒に威張る動きがツボに来て笑えました。
(体の小ささを逆手に取った演出、お見事!)

カメラを撮る瞬間思いっきりレンズに近づいて邪魔してザマミロとやってみたり、とにかくお茶目。

足を上げず滑らす様に移動するのも面白い。

このシーンの筧エンジニアは本当に楽しくて、私の周囲からクスクスと良い感じの笑いが起こっていました。


『アメリカン・ドリーム』
頑張っておられるんだけれど、何かこう胸に迫って来るものが薄目というか、切なさや哀愁が足りない感じも…。
(ごめんなさい)
最初に観た市村さんが凄すぎたかな


ラストのシリアスな表情が渋くて格好良かったです


今回、筧エンジニアが一番チケットが多くて「どうかな?」とちょっと心配だったのですが、これなら後2回も楽しませて頂けそうで安心しました




原田クリス

非常に生真面目で繊細な印象のクリス。

最初は声は綺麗だけれどインパクトが「やや弱いかな?」と感じた原田クリスでしたが、段々熱くなって行き『キムの悪夢』からはクリスにしては綺麗で可愛らし過ぎる容姿をはね除ける程の大熱演で引き込まれました

自分の現状に希望を失って心を閉ざしたかの様に投げやりで不機嫌だったのが、キムに出会って希望を見い出し、明るく強くなって行く心の変化がハッキリ伝わって来るクリス。

同じ様に彼に出会って明るく強くなるキムをしっかり演じていた新妻キムとだと、お互いを心の支えとして求め合う感じがストレートに伝わって来て良かったです。

「二人で作り上げた手作りの幸せ」といった様な微笑ましいクリスとキム

それだけに後半の展開が(良い意味で)痛々しくて悲しくて泣けます。


岡ジョンとは
冒頭の『火がついたサイゴン』から岡さんがクリスに体をぶつけたりしてお茶目にじゃれて気さくな雰囲気なのと、原田クリスが強気にジョンに接しているのでそんなに年齢差は感じなくて意外と同僚に見えました




新妻キム

期待以上の素晴らしいキム

感情表現が豊かで泣ける

最初に怯えてオドオドしていたキムがクリスと出会って、明るく強くなって行く姿をとっても丁寧に演じておられて感情移入し易かった

歌も文句なし

シアターテレビジョンのコンサート番組で新妻さんの『命あげよう』を聴いてすっかり惚れ込んでしまい今回キムは彼女中心にチケットを取ったので、生で素晴らしい『命あげよう』を聴けて大満足です

『キムとエレン』
「もしあなたのせいでクリス気が変わって~」本当に凄い迫力で圧倒されました。

『私の小さな神』
二回目の観劇で、この時すでに覚悟を決めているのがわかっているので、新妻キムの演技に泣いてしまいました。




岡ジョン

薄っすら生えた髭、日焼した様なドーラン、男らしい岡さんにドキドキ

『ブイ・ドイ』からの苦悩や葛藤やクリスやエレンやキムへの優しさが垣間見れる演技が良かったです

『電話』では他のジョンの様に「何が蓮の花だ!」ではなく、「蓮ですか!」と言うのですね。
密かなツボになりそうです。




神田トゥイ

予想より眼力と声量があってなかなか存在感のあるトゥイ
泉見君ほどの怖さはないけれど、軍服も結構似合ってました。

何より『トゥイの亡霊』が良い

オクターブ高めで、あの世から響くる様な綺麗な歌声に聞き惚れました
死してなお呪う気満々の泉見トゥイとは違って、表情は抑え気味で亡霊に徹した感じ。
でも物足りなさはなく、新鮮な感じで楽しめました

カーテンコールでの笑顔がとっても可愛かったです


『クークープリンセス』
タムの存在を知った時、泉見トゥイは顔を上げて後ろ手を付いて目を見開いて驚くけれど、神田君はのポーズで俯いて耐えている感じ。


鈴木エレン
「キムの立場と気持ちはよく分かるけれど、譲れない!戦うわ!」といった葛藤がとっても良く伝わって来る。
クリスへの深い愛情はもちろん、キムやタムへの思いやりも感じられる母性と包容力満点のエレン。

新妻キムの迫力に負けていないので、とても見応えのある『キムとエレン』になりました