観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

雑誌 『Z(ジー)』

2007年07月24日 | 鹿賀丈史
『Z(ジー)』という雑誌に鹿賀さんのインタビューが載っていると聞き、な~んにも考えずに本屋に探しに行った私が見たものは‥。









"『Z(ジー)』は 粋な爺(じぃ)を目指す為のファッション雑誌です"

『粋Z(ジー)感動インタビュー』
桂歌丸(70)
マッコイ・タイナー(69)
アンリ・ベグラン(60)
鹿賀丈史(56)


走る一抹の不安(笑)



最近の異常なまでのハードスケジュールをみていると、鹿賀さんが何か焦っておられるんじゃないかと気になっていたのですが‥。

その辺りにズバリ切り込んでくれてます。

それに真っ直ぐ答える鹿賀さん。

「ジー」という雑誌のコンセプトだからこそ聞ける深いインタビューでしたね

ファンとしていろいろ考えさせられました。

思う存分突っ走って下さい。
どこまでも付いて行きますから。(大迷惑?)


良く分からないレポになってしまいましたが、私の様に病気‥じゃなかった、ディープな鹿賀さんファンに是非読んで頂きたいインタビューです。


最後に一部だけ抜粋。

50代の今だからこそ、感じられる人生のダイナミズム。
想像でなく、
自分の中から生まれてきた感覚で、
生と死を演じたい。

~鹿賀丈史~

大人の物語『錦繍』の舞台、楽しみにしています!

『錦繍』公式ブログはこちら

『Z(ジー)』公式サイトはこちら(渋いです!)



雑誌のインタビューの内容をネットにupするのは、いけない事だと承知してはいますが‥。
海外など雑誌が入手し難い状況の鹿賀さんファンの為に簡単なまとめを一部upさせて頂きます。
(本当に一部なんで、意味が正しく伝わらないかもしれませんが‥)


~50歳を目前に再び舞台と真正面から取り組む事を宣言した理由は?

50代を役者としてどう生きようと考えた時、日々舞台で観客と直に接する緊張感を味わう方が人生にとって刺激的じゃないかと‥。


~舞台は肉体的にハードですし、稽古から本番まで拘束される時間も長い。鹿賀さんほど確固たる地位を築いた役者なら、もっとマイペースで仕事を続ける事もできますよね。(これは私も聞きたかった!)

記憶力や体力は少しずつ衰えていくだろうし、後何本舞台に立てるかな‥とか、やはり考えますね。
特に焦りを感じているわけじゃないけれど、50代の今、精一杯頑張っておく事で60代以降の人生を充実して過ごせるのではないかと思うのです。



~渋い脇役として作品を支えて欲しいと望まれる事もあると思います。後進に道を譲る‥‥Z世代の多くが向き合わなければならないこのテーマについて、どうお考えですか?

僕が演じる事でその人物が魅力的に見えるのであれば喜んで演じます。
僕が望むのは良い作品に出会う事、お客さんと豊かな時間を共有する事なんです。

ただ、今の日本には年老いた人間を丁寧に書いた魅力的な物語が少ないんですね。(略)大人の芝居をどんどん誕生させたい。それにはZ世代の方達にもっと芝居を観に来て頂かないと(笑)



~『錦繍』について

ジョンが日本の小説を舞台にすると聞いきてびっくりしました。
この物語は民族や国籍を越えた『死生観』の様なものが描かれています。
彼もそこに魅力を感じたのでしょうね。



~50代の今なら、より深く死を理解できるという事ですか?

この年になると死はそう遠い事ではなく、若い頃に比べるとずっとリアルなんですね。
想像して作った感性ではなく、自分の中から生まれてきた感覚で『生と死』を演じるのが楽しみなんです。



~こんな『粋Z(じぃ)』になりたいという目標はありますか?

憧れは、おひょいさん(藤村俊二さん)ですね。
ガツガツせずに人生を楽しんでいる姿が実にカッコイイと思います。



~最後に若い人達に何を伝えていこうと思いますか?

生きていくが困難な時代、そんな中で僕が何か言えるとしたら、極力、人に優しい人間でありたいと言う事でしょうか。
言葉にしなくても行動で自然と伝わっていけば良いなと思います。

別所バルジャン×岡ジャベール

2007年07月22日 | レ・ミゼラブル
「レ・ミゼラブル」7/11マチネ

バルジャンとジャベールは「表と裏」であるという事が良く分かる組み合わせでした。

それは二人が同じもの(深い哀しみと孤独)を背負っているという事を、何故か強く感じられたから・・・。

華麗でとても牢獄生まれには見えない岡ジャベールも、別所バルジャンと一緒だと科学変化が起こった様。
全ジャベ中、最もプライドの高さを感じさせる岡ジャベールの存在感を、別所バルジャンは効果的に引き出していると思いました。

冒頭から「忘れる~なよ~ 俺の名を 24653」から熱く睨み合い、火花を散らす二人。
この後、岡ジャベールが執拗にバルジャンを追うのも、この睨み合いがあるから納得できます。
「まるで自分の影を追う様に迫るジャベール」「影から逃げるバルジャン」といった感じで「対決」は迫力がありました。

「対決」や「ジャベールの介入」で、岡ジャベールはバルジャン見付けると高揚し、気持ちを抑えようとするも肩で小さく息をして獲物を見付けた獣の様に構えるのが良ですね。

「ジャベールの介入」の後に歌う「Stars」はバルジャンを見付けた喜びと興奮を誓いに変える儀式の様に感じられ、岡さんの歌唱力に圧倒されながらも気持ち良く聴けました。

芝居の間に入る歌が単なる感情の吐露だけでなく、思いを変化させる触媒の様に思えます。

バルジャンの「彼を帰して」も、「神への祈り」から「マリウスを守ってみせる」という彼の強い意思を感じました。


別所バルジャンの哀しみと孤独を特に強く感じたのは、宿屋での「取引」から「裏切りのワルツ」のシーン。

他のバルジャンだとテナ夫妻に軽蔑と嫌悪の視線を向けるのだけれど(この時の目付きと仕草、山口バルジャンはもちろん、橋本バルジャンが格好良いんですよ)、別所バルジャンはテナ夫妻よりもコゼットを見ている。

「こんなひどい人間と暮らして、こんな惨い仕打ちを受けていたのか」と驚き、胸を痛めているのが伝わって来ました。
(そんなバルジャンの気持ちも知らず、はしゃぐテナ夫婦(安崎テナ&田中マダム)。この構図が気持ち良いくらいバッチリ決まってました)

自分が虐げられて生きて来たから、そうした境遇に居る者には敏感なんだなぁと。

心に傷を抱えて生きている別所バルジャンは、人の立場や底に抱えているものを敏感に感じ取り理解してしまうので、怒りよりも同情や愛情が勝るのかな。

バリケードでジャベールのロープを切る時のやりとりなんて正にそう。
その分、激しく動揺するジャベールと対照的。

訳が分からず、驚き混乱する岡ジャベール。
「俺はお前にとって取るに足らない人間だと言うのか」といった屈辱を受け苛立っている様にも見える。
この後、取り乱しながらもふと我に返って衣服を直し、凛とした表情で去って行くのも良い。

そんなバルジャンに更に惨い仕打ちを加えるのが、陥落後のバリケードのシーン。
意識を取り戻すと、学生達は皆死んでいる・・・。
この時のバルジャン絶望的な表情、嘆き悲しむ姿が印象的。

そしてマリウスの生存を確認して必死で助けようとする。
その気迫に圧倒されて、さすがのジャベールも道を開ける。
自分の信じていたものが壊れ、崩れ落ちていくジャベール。
岡さんの歌も真に迫っていて凄かった。


最後は本当に泣けました。

生きている時は常に苦悩に満ちた表情で、どんなに人から感謝されても決して心から笑う事のなかったバルジャンが初めて見せる安らいだ顔。

心から「良かった」と思えるエピローグでした。


「レミゼ」の基本を再確認させられた様な、熱く気持ちの良い舞台で大満足

同時に、2006年の梅田から翌年の名古屋とずっと観て来ているのに、基本的な事が理解できていなかった自分が少し情けなくなりましたが・・・。


「レミゼ」は初観劇作品の「モーツァルト」の後(その途中にジキハイも挟んだけれど)の二本目のミュージカルだったので、その当時は舞い上がっていたのかも。
あれから、いろいろ経験して少しは観劇慣れして来た‥‥と思いたい。

今期は改めて基本から学ぶ「レ・ミゼラブル」と言った感じでいろいろ面白いです。
特にSPキャストからは多くのものを教わった気がします。


‥‥話を戻しますね。

これで私の別所バルジャンは終了。
別所バルジャンって、今ジャベールとも相性が良さそう
同じく演技派の石川ジャベールとはどうだろう・・・。

‥‥などいろいろ考えると我慢できなくなって・・・

チケットを増やしてしまいました(^^ゞテヘッ


嗚呼、結局こうなるのね(笑)

他のメンバーかちょっと‥‥‥なので、かなり迷ったんですけど‥。
SPで素晴らしい石川マリウスを観た後だったので「別所バルジャン×石川ジャベール」で一枚。

後、今ジャベールでも一枚。
この回は他の人も良かったし、辛島×泉見コンビも観たかったので

8月の大本命・山口バルジャンも、鹿賀さんの「錦繍」もあるし、ハードな8月になりそうです


坂元健児 ソロコンサート2007

2007年07月18日 | 坂元健児
ただ今スカパーの「シアター・テレビジョン」で放送中の坂元健児さんの4年ぶりのソロコンサート。

「レミゼ」感想の途中ですが、早く書かないと放送が終わっちゃうので先に書きますね。

【曲目】
「愛の花」(アルバム「Colours」より)
「Why God, Why?」(ミス・サイゴン)
「砂の戦士たち」(砂の戦士たち)
「優しさも愛することも」(タック)
「架け橋」(AKURO~悪路~)

「This is The Moment」(ジキル&ハイド)
「Your Eyes」(RENT)
「Gethsemane」(ジーザス・クライスト=スーパースター)
「車の中でキスをしよう」(Mr.Children)
「センチメンタル」(平井堅)
「虹を連れて」(Colours)

『レ・ミゼラブル』メドレー
 「バルジャンの独白」
 「(独り)民衆の歌」
 「カフェ・ソング」

「エンドレスナイト」(ライオンキング)
「ふたつの子守唄」(Colours)

アンコール曲
「今宵あなたと」(今宵あなたと)
「ブイ・ドイ」(ミス・サイゴン)


まず冒頭の挨拶からして個性的
「このコンサートはお客様に歌を楽しんで貰うコンサートではございません。
 僕が独りで大好きな歌を楽しんで歌うという会です。
 単純に自分の歌いたい曲だけをガンガン歌う!
 かなりうるさいと思いますけど全然気にしませんから。

 普段のカラオケボックスでやっている僕を見て下さい。」

面白過ぎます(笑)


<選曲>
個人的に嬉しかったのが、「愛の花」「This is The Moment」、『レ・ミゼラブル』メドレー、そして最後の「ブイ・ドイ」。

「バルジャンの独白」は絶品でしたね。
でも坂元さんの声は凛としていて、良い意味で厳しく聴こえるからジャベールでも聴いてみたいなぁ。

高音も低音も綺麗に真っ直ぐ伸びる。
その上で適度な優しさや色気もあり、気持ち良く癒されますね。


<フリートーク>
印象に残ったのは、カラオケボックスの話。

舞台の歌の練習などで、カラオケボックスに行って歌っていると隣の人からゴンゴンと壁を叩かれて「うるさいぞ!」と言われるそうです。

カラオケボックスでうるさいって、どれだけ大きな声なんですか

坂元さんのバズーカが響き亘るカラオケボックス
ぜひ行ってみたい(笑)


ラストのアンコール曲を歌う前に、
水を飲んでちらっと演奏者を見て「さあ、来い!」

体育会系アンジョルラスはやっぱり地だったんですね(笑)


最後に
「ありがとうございました!」
「うるさくて、すみませんでした~!」

彼らしくて、思わず笑ってしまいました


本当に気持ちの良いコンサートでした。
次があったら、ぜひ生で堪能したいですね。
その時もカラオケ方式でガンガンやって欲しいなぁ。

このコンサートがとってもツボに来たので、「レミゼ」遠征の時にアルバム「Colours」を買ってしまいました。
これがまた良いんですよね~。
エンドレスで聴いてます。
「愛の花」と「ブイ・ドイ」最高!


『坂元健児 ソロコンサート2007』
シアター・テレビジョン
07月20日 14:00  24:00 
07月22日 15:00 
07月27日 14:00  22:00 
07月29日 24:00

「レ・ミゼラブル」石川マリウス編(7/11ソワレ)

2007年07月15日 | レ・ミゼラブル
多分もう見れないだろうからと必死にオペラグラスで追い掛けましたが、やはり遠方席では限界がありまして・・・
私の想像と言うか、妄想が大幅に入った痛い感想になってしまいました
かなり言いたい放題言ってますが、禅さんファンの皆様どうか許して下さいね



初めて見るので年齢的な事を考えると少々不安もあったのですが、登場した瞬間そんなものは吹っ飛びましたね。

爽やかで、格好良い!
動きも声も充分若い!
(少なくとも私にはそう見えました/笑)
歌声は理想のマリウスそのもの!

禅さん万才(笑)

石川マリウスは、とにかく温かいんですよね。
見ているだけで癒されます。

エポニーヌに徹底的に甘く、まるで本当の妹の様に接しているのがほのぼのとしていて良かったですね
最初やりとり「何だよ ふざけて~♪」も「ハハハハ」と笑いながら、指で額を軽く押して「こいつ~」みたいな‥。

泉見マリウスでも、ここまでやりませんよ(笑)

「おい坊や、お前~♪」でも坊やだと思っていたのがエポニーヌだと分かった途端「エポニーヌどうした?ハハハハ」と笑顔。
しかし「危険だ撃たれる」は一転して厳しく。
エポニーヌを本気で心配しているのが良く伝わって来ますね。

それだけに「恵みの雨」の切なさが倍増
「髪が濡れてるようだ どこも血だらけだ~」と彼女の怪我に気付いた時の何とも言えない表情が印象的でした。

結婚式ではテナルディエに露骨に憎しみをぶつけていますね。
エポニーヌを不幸にした、テナルディエ夫婦に怒ってるかの様に・・・。
今にも「お前を見ると思い出す エポニーヌ お前には出来過ぎた娘だった」と短縮前の歌詞を歌い出しそう。


‥って、何か肝心な事を忘れている様な‥。
あっ、コゼットだ(笑)


「カフェ・ソング」も素晴らしかった
悲しみのあまりに空っぽになったマリウスが呆然とした表情で静かに歌い出す。
歌っている内に「悲しみ」「(生き残ってしまった自分への)怒り」の感情が沸き起こりマリウスの心が動き出す。

今までで聴いた中で、一番胸に迫まって来ました

その後コゼットがやってマリウスを癒そうとするのだけれど、仲間への罪悪感で最初は素直に喜べない姿も痛々しい。


「バルジャンの告白」では、最初訳が分からなくて「??」なマリウス。

ビクターの犬の様に首を傾げて聞いている姿が可愛かった(笑)

「バルジャン」に「誰だ私は」と言われて初めて事の重大さを理解して慌てるマリウス。
バルジャンの過去に引くというより、どうすればこの親子を救えるのだと懸命になっている様に見えました。
その後、どうすれば良いか分からず呆然と立ち尽くすマリウスをそっと優しく抱きしめる山口バルジャンにも癒されましたね


「若さ」「情熱」では若手に譲るかもしれないけれど、「深さ」と「温かさ」は誰にも負けない
ワビサビ(?)のあるベテランマリウスもまた味わい深い趣きがあります

もっと癒されたいけれど、私の7月の観劇はここまで

この後またジャベールに戻られる訳ですが、正反対のキャラクターをこうもとっかえひっかえ演じられるなんて並大抵では出来ませんよね。
板の上に全てを注いでいる禅さんだからこそ

そんな禅さんをずっと応援して行きたいです

癒し系もその逆の仮面を被る事も出来る役者さんだけれど、個人的には癒し系のキャラの方が好きなので、数年後にはバルジャンで思いっきり癒されたいな

「レ・ミゼラブル」7/11マチネ

2007年07月13日 | レ・ミゼラブル
6月以来でしたが、今期一番感動できた舞台となりました

サンボさん達も熱くまとまりつつあり、バリケードの雰囲気も良くなって来てます

☆ ☆ ☆

別所さん、岡さんは長くなりそうなので別に書きます(^^ゞ

★お初の方★
原田アンジョルラス
群れから脱落したりはぐれたりする者がいないか、常にピリピリと神経を張りつめている厳しく優秀な学級委員といった印象

決して後ろを振り向かず、ひたすら前に進んでいく若いリーダー。

出来るだけ可愛らしさを排除する為か、顔は真っ直ぐやや上を見上げ凛としていて表情は一切崩さない。

でも、何処と無く可愛い(笑)

歌は最高
豊かな声量に綺麗に伸びる高音が心地よい。
カリスマ性も充分。

とても魅力的なアンジョルラスです

この日は岡さんがジャベールだったので、二人が一緒に居るとつい昔ガブローシュとアンジョルラスだった頃を想像して感慨深かったです。

給仕役では、テナルディエ夫人の盗みを見てしまって、『ど・・・どうしよう・・・』といった感じで手を震わせているのが可愛かった

安崎テナルディエ
基本がしっかりしているので、歌も表情も自由自在に崩せるテナ。
飛び跳ねたりして軽快で楽しいし、裏街道の人間らしい凄みも充分にありバランス良好

ニヒルで「ニヤリ」と笑うのが絵になっていて、「結婚式」のあのメイクでも表情によっては格好良く見えるので困ってしまいます(笑)

「宿屋の主人の歌」で女性客を触って「ゼニをくわえて」てでニヤッとするのと、「結婚式」でマリウスに殴られて派手に転がった後「フッ小僧、いいパンチだったぜ」みたいな感じでニヤッとするのが特にツボ(笑)


歌は文句なし
「下水道」はもちろん、「結婚式」もこの方が歌うと聴き応えがあり「えっ、こんな良い歌だったの」と少し驚きでした

一番好きなテナになりそう
是非もう一度見たいですね。(これで最後なので)

★一年数ヵ月振りの方★
笹本エポニーヌ
「プリュメ街の襲撃」で本当は怖いのに我慢してマリウスの為に必死になっている姿や、「ワン・デイ・モア」で肩を落として項垂れるマリウスを慰めようとする姿が、何故か他のエポより切なく胸に迫ってきます。
言葉にしなくても「心の声」が無理なく伝わって来るような感じがして、感情移入しやすいからでしょうか。
演技がとっても自然体で、尚且つ分かりやすいんですよね。

歌も声量豊かなのに決して独り浮いたりしないし、安心して気持ちよく見れるエポ。
高得点です

田中マダムテナルディエ
前回より迫力が増した様な気がします。
どこかラテン系で肝っ玉母さん風でもあり、独特の味があって良いです

★何度目か分からないけど★
横田ガブローシュ
新しい演出になって初めて「イチ二のサン」で初めてウルッと来ました。
最後の「サン」が金切り声に近い感じで、死を覚悟しての挑発だったんだなぁ・・・と


★カーテンコール★
上手限定アクシデント(?)あり。
花投げで安崎さんが投げた花束が最前列の女性の額にあたってしまったらしく、安崎さんが「すみませんでした」と懸命に謝っておられました
退場する時も、わざわざ舞台前まで来られて再度平謝り

次に出て来られた時に今度は田中さんが上手に来られて「ごめんなさいね。大丈夫でした?」と壇上から何度もお詫び。
さすがマダムテナルディエ、だんなさんのフォローもバッチリ

相手のお客さんは恐縮しながらも笑顔で返しておられました。
すぐ近くだったので、ちょっと羨ましかったです(笑)


安崎さんのお人柄が伝わって来るメッセージカード。

舞台とカテコの微笑ましいやり取りに、バッチリ癒されましたよ(笑)
こちらこそ、ありがとうございました

「レ・ミゼラブル」マリウス編

2007年07月06日 | レ・ミゼラブル
全てのマリウスファンの方ごめんなさい。
かなり好き勝手書いてます。
どうか広い心でご覧下さい。

           


泉見マリウス、藤岡マリウス、y山崎マリウス、6月で小西マリウス以外の全てマリウスを観ました。


で‥一番好きなマリウスは‥。

泉見マリウスと岡田マリウス


って、岡田マリウスは今回出てないでしょうが

確かに‥。

でもまあ旦那、聞きなせえ。


岡田マリウスはいかにも優等生
エポニーヌにちょっと偏見を持っていたり、バルジャンの過去にドン引きしたり、ちょっとお堅い坊ちゃん。
堅物マリウスそのもの。

そんな彼が自分の為に命を捨てたエポニーヌの死に涙し。
バルジャンが命がけで自分を助けてくれた事を知り、「愚かな僕許して」と心から詫びて成長していく。
歌詞に忠実、それが岡田マリウス。


逆に泉見マリウスは、エポニーヌ対する偏見は最初から薄いし。
バルジャンの過去もしっかり受け止め、硬い握手と包容を交わす。
結婚式でのテナルディエの扱いもお見事で、少し世慣れた感じ。

懐も広そうで、全然堅物に見えない(笑)

でも何故か違和感がない。(「愚かな僕許して」が浮いちゃうのはご愛嬌/笑)


歌詞とは異なるのに何故か許せて、岡田マリウスとは違う魅力を引き出す事に成功している。
青パンフに書かれていた「この悲劇の中で"一筋の希望の光"でありたい」という思いが伝わってくる暑い‥じゃなかった熱いマリウス。

どちらも魅力的で大好き


そう思うと、藤岡マリウスと山崎マリウスは、ややインパクトが・・・

もちろん、お二人とも若いし歌も上手い!
充分期待できる方達です

だから「これが俺(僕)のマリウスだ!」という青パンフに書かれていたような全体を通しての主張がもっとハッキリすれば、更に素晴らしいマリウスになると思うのです。

何にも分かってない奴が生意気言ってすみません
中堅どころと若手を比べて、どうこう言うつもりは無いのです

経験を積んだマリウスはどんどん素晴らしくなっているし、若いマリウス達は期待できそうで嬉しいなぁと。


藤岡マリウスは去年の名古屋の最後に一度観たのですが、その時はコゼットの家の柵を凄い勢いで乗り越えていて、元気で若いと新鮮でした

今回は以前より落ち着いていて、すっかりお兄さんになった感じがします


山崎マリウスはまだ始まって間も無いのに落ち着いていて演技も細かく、かなり舞台向きの性質を持っておられますね

お二人が、またこの公演で経験を積んでどんな成長をしていくのかとっても楽しみです