観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

『2007年観劇総括』

2007年12月30日 | ミュージカル
****1月****
『WE WILL ROCK YOU』1回
『タイタニック』2回

****2~3月****
『マリー・アントワネット』梅芸9回

****3~4月****
ウィーン版『エリザベート』3回

****4~5月****
『ジキル&ハイド』日生7回 梅芸3回 中日1回
『マイ・フェア・レディ』中日1回
『マリー・アントワネット』帝劇凱旋4回
『美しい男には毒がある』1回
(ルカス・ペルマン&中川晃教コンサート)

****6月~10月****
『レ・ミゼラブル』
帝国劇場13回 (詳細はこちら)
博多座5回

『錦繍』2回
『オペラ座の怪人』1回

****11~12月****
『ジーザス』1回
『蜘蛛女のキス』1回
『ウーマン・イン・ホワイト』1回
『モーツァルト!!』5回
『ライト イン ザ ピアッツァ』1回



観劇回数順

『レ・ミゼラブル』(計18回)
帝劇13回
博多座5回

『マリー・アントワネット』(計13回)
梅田9回
凱旋公演4回

『ジキル&ハイド』(計11回)
日生7回
梅田3回
中日劇場1回

『モーツァルト!!』(計5回)
井上君3回 中川君2回

ウィーン版『エリザベート』3回

『タイタニック』2回

『錦繍』2回


1回のみ
『ジーザス』
『蜘蛛女のキス』
『オペラ座の怪人』
『マイ・フェア・レディ』
『WE WILL ROCK YOU』
『ウーマン・イン・ホワイト』
『ライト イン ザ ピアッツァ』
『美しい男には毒がある』

合計15作品  合計62回

去年は、合計16作品 合計35回でした(こちらです


・・・って、どうして作品数が減っているのに、観劇回数が増えているんでしょうか!?

同じものを何回観てるのかと・・・。

これぞまさしく『異常な観劇習慣』ですね


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

いいだろう 認めよう 観劇は魔力だ

給料 まとめて
容赦なく そうだ!  つ・ぎ・込・め

中毒か? 異常か?
だがこれこそ 私だ
ダフ屋が望むなら 取引もしよう

親が泣こうが それがどうした~ ウォ~ウォ~ウォ~

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


と、オルレアン公のごとく歌い出したい気分です!


もう、2008年の目標はこれしかない!

『異常な観劇習慣を改め、
 観劇以外の日常生活も豊かにする!!』




絶対無理だ(笑)

12/21『モーツァルト!』井上君・其の二

2007年12月28日 | モーツァルト
二幕は、いつもの井上ヴォルフに戻っていたのでホッとした様な、ちょっと残念な様な・・・

ここから先はhiroコンスタンツェが良かった

前回見た時は少しお疲れというか投げやりな感じがあったのですが、今日はコンスとして舞台で生きる覚悟を決めたかの様に入り込んでおられました。

特に、『借金の手紙』で、お金を借りに来たセシリア達に「彼に近寄らないで!」とブォルフを守るように立ちはだかったコンスの頼もしい事

ヴォルフを守る為に、今まで言いなりになっていた母や姉達から自立する事を選んだコンス。
健気だ。


『父への悔悟~モーツァルトの混乱』
「♪何処へ行けばいいのか 何を得られるというのか」
叫びに近い歌声、井上君の顔に一幕の怒りの表情が戻って来た

「このまま、暴走するか~!!」とワクワク(笑)したけれど、井上君は上手く感情をコントロールして「アマデとの対峙→混乱→怒り→自立への自覚」の芝居に繋げた。(もちろん、いつもより熱かったですよ

さっきまで激しく暴れていたブォルフが、ベットの上で俯せに丸まったまま『星から降る金』を聴いている姿が痛々しい。

ようやく体を起こすも放心状態。

そんなブォルフにコンスはなかなか触れられない。
2回程触れようとした手を止め、3回目で意を決した様に一気にブォルフを抱きしめた。
ブォルフを母の様に包んで背中を優しくなでるコンス。

このシーン、今日が一番良かった


しかし、彼女が献身的な愛情を注ぐ相手としてはブォルフは余りにも幼すぎ、結局傷つき去る事になるコンス。

『モーツァルトの混乱』の時の芝居が良かったから、『ダンスはやめられない(リプライズ)』と『そのままのあなた』も感情移入して聴く事ができる。

「仕上げなきゃならないんだ・・・帰ってくれ・・・」とコンスを拒否する井上ブォルフ。
彼女が去った後、後悔の想いを込める様にピアノをバーンを鳴らすブォルフが切ない。

中川君も初演CDでは穏やかだったのに。
今期は「今は魔笛を仕上げなきゃならいんだ・・・」で間を取って、状況を察しないコンスに容赦なくピアノをバンと叩いて「帰れ!」と冷たい。

あっさりコンスの手を離した様に見える→それも天才故の行動に思える中川ブォルフ。
まだ未練がある様に見える→普通の男の子っぱい井上ブォルフ。
どちらも好き♪


『モーツァルトの死』
完全燃焼で、もう何も残っていないといった様な感じ。
自嘲的な笑みを浮かべる井上ブォルフは、違う意味で怖いです
「♪僕こそ ミュージック」は、やや泣きの入った声で切なさ倍増。


とにかく熱くて、今期最も印象に残る舞台でした


<今日の一言>
山口大司教様
悔しそうに「さっき行ったのに・・・」。
その後、バレリーナの様に可愛く(?)つま先歩き。
ウケまくってました

武岡アルコ伯爵
「蓋を閉めて、手を出して・・・、鍵掛けないと逃げちゃうぞ・・・なんちゃって」
お茶目さんだ(笑)

12/21『モーツァルト!』井上君・其の一

2007年12月24日 | モーツァルト
今日の井上君は凄かった!

前回(12/14)観た時に「今期の彼は"陰"の表現が上手くなって、
"陰"と"陽"の落差が良いなぁ」と思いましたが、今日は"陰"を通り越して"怒"の感情がダイレクトに伝わって来ました。


登場時はパパが何を言っても、猊下を怒らせても、明るい未来を信じて輝いている無邪気な井上ヴォルフ。

この辺りの、顔をやや斜め上げて夢見心地な表情を常にキープしている演技が堪らなく好き

その明るかった彼がパリへ行ってガラリと変わり、暗い表情に険しい目付きで『ピアノ・ソナタハ短調』を歌う。

厳しい現実の前に荒んで行くヴォルフ。
(何かここの演技、妙に説得力があるんですけど…)

ママの前では明るく振る舞う姿がいじらしい。(良い子だ)

しかし、その母も…。


「蝋燭の日みたいに消えた…」

母の死に愕然となるヴォルフ。
パリで彼を支えていた最後の糸が切れた。

「♪残酷な人生 歪んだ世の中」と歌うこの日の井上ヴォルフからは、悲しみより自分を追い詰めるものに対しての"怒"の感情を強く感じた。
それが歌っている内にどんどん激しくなって来る。
凄い迫力


香寿男爵夫人の導きでウィーンへ向かったヴォルフ。
シカネーダーやコンスタンツェとの出会いで生来の明るさを取り戻し張り切る彼だが、またそこにコロレド猊下の妨害が入った。


『僕はウィーンに残る』
このシーンも怒り方も、いつもより激しい感じ。

「い や だ!」凄い顔でアルコにアピール(笑)

昂ってる、昂ってる

受ける山口コロレド猊下も、井上君に合わせて歌の迫力が増している感じ

「あんたとの関わりなんて願い下げだ!」
猊下の足元に白いカツラを投げつける井上ヴォルフ。
いつもの様に狙いを定めて投げる余裕も無い。


『影を逃れて』
「これで僕達はどこへ行ってもいいんだ」
コロレドから自由を勝ち取り歓喜するヴォルフ。

しかし、アマデはそんな彼に従わず、冷たく見下した様に箱を返せと要求する。

観念した様に箱を渡し、去って行くアマデを見るヴォルフ。

前回は、箱の蓋は自分では開けられない事に気が付き、彼の中でアマデが脅威的な存在となる第一歩に見えたこのシーン。

今日は、「僕はまだアイツ(残酷な運命)の掌の中にいる…」といった様に立ちすくんでいる様に思えた。

次第にヴォルフの表情に『母の死』の時に感じた「怒」の感情が蘇って来る。

「運命などに負けるものか」と言わんばかりに汗だくで熱唱


怒りが激しすぎて、もはやヴォルフの視線はコロレド猊下やアマデを通り越して、自分を追い詰めるもっと大きなもの=“運命”そのものに向いている感じ。

まるで「モーツァルト」と言うより、己の分身であるアマデを引き連れて運命の神に闘いを挑む一人の青年。

↑「頭、大丈夫?」とか言われそうですが、
本当にこう見えたんですよ
(というか、私にまともなレポを期待されても…/笑)

これぐらい、この日の井上君は凄かったんです

一幕終了後に客席側から「何か今日、メチャクチャ顔が怖いんですけど」という声が聞こえたので、私だけが見た幻ではないはず…

こんなに激しい井上君を見たのは初めてだったので、本当にビックリでした

12/14「モーツァルト!」中川君

2007年12月21日 | モーツァルト
前回(11/28)の中川君は「再演より更に良いものを! 再演と違った演技を!」と意識して迷っている様に見えて、「いろんな(舞台)経験をしたのが、却って仇になっちゃったかなぁ~」と少し心配になったんですが・・・
(生意気言ってごめんなさい

今回は違いました!

迷いのない、何かが憑依した様なモーツァルト!

やっぱり中川君はこうでなくっちゃ!


理解される事のない苦悩(影)を抱えながら、常に何かと戦っている様なブォルフ。
冒頭から、父親に理解して貰えない苛立ちをガンガンぶつけて来ます


『僕はウィーンに残る』
中川君の歌声はとにかく色っぽい
「♪奴隷じゃない」とか「♪権力者の汚い手」とかちょっとしたフレーズにドキドキしてしまいます
これで、手の甲にキスなんかされた日には堪りません(笑)

コロレド猊下とお色気対決
ヴォルフとのやり取りで段々高揚していく猊下。
今期の山口さんは「誰だって怒るとはっ」と、まるで猊下自身が飛んでいきそうな勢いです


『僕はウィーンに残る』
周囲に理解されず孤立して行くヴォルフ。

「行こう!」と、アマデの箱を取り上げて「ホラホラ」とからかうシーン。

井上君だと自分では箱を開けられない事に気が付き、初めてアマデに脅威を感じた様に見えたのですが、中川君は自分の側にはアマデしかいない事=孤独を改めて感じている様に思えました。


『影を逃れて』
井上君は自分の腕にペンを突き刺すアマデに目を見開いて命一杯驚くんだけれど、中川君は腕をさされても構わずに目を閉じたまま歌っている。

まるでアマデが自分の血で作曲する事を許容し、その痛みに耐えるかの様に・・・。

「♪いつかあいつに殺されてしまうだろう」
井上君は「そんなの冗談じゃない!いやだ!」と言ったニュアンスを含んでいる様に感じるんだけれど、中川君はそうなる事を予見している様にすら思える。

この時から二人は既に共同体として互いを認め合っている?


『ウィーンのレオポルト』
「曲が複雑だ!」と怒るレオポルト。
冒頭からあった音楽的見解の相違。

一幕では「これ以上、単純には書けないよ~」とどこか甘えた感じの中川ヴォルフだったが、演奏が成功した後は「当然だ!」と強気にバッサリ。

反撃(?)を受けたレオポルトは「自堕落な暮らし」と生活態度を非難するが、ヴォルフは「自由が好き」と取り合わない。

けれども、音楽家としての道(レベル)は違ったけれど父親としては愛している・・・「♪感謝しています いつまでもあなたの息子です」と懸命に訴える。

井上君だと何故パパが怒っているのか全然理解出来なくて、何とか振り向いて貰おうとする姿がいじらしいこのシーン。

中川君だと単なる親子のすれ違いだけでなく、音楽家としての凡才と天才のすれ違いが明確になっている様に感じます。


『モーツァルト!モーツァルト!』
アマデの力を借りず曲を書こうとする最後のシーン。

中川君はまず、愛おしそうに垂れ幕を握りしめた後、すぐペンを取らずに暫らくピアノにもたれている。

曲のイメージが湧き上がって来るのを待っているのか・・・。

ようやくペンを走らせるも、思い通りの曲は出来ず頭を抱えて苦しむヴォルフ。
何かに取り憑かれた様に書いては破き、書いては破きを繰り返す井上君と違って中川君は一発勝負。


『モーツァルトの死』
「だめだ書けない!」
「♪僕の血は もうない・・・」と歌いながら、中川君はアマデにすがる(同意を求めるかの)様に歌う。
「お前なら判ってくれるだろう?」みたいな・・・。

中川君のこの場面での「♪メジャーとマイナ~」は、自分とアマデの子守唄(鎮魂歌)の様に感じられます。(この時の中川君の蕩けるような表情が堪らない!)

これで二人は、やっと一つになれたのだと…。


『影を逃れて』(フィナーレ)
「♪運命に従う他ないのか」と歌うところ、中川君は「♪ア~ア~」と伸ばして歌う。(フェイクで良いのかな?)

これ大好き!
初めて聴いた時は鳥肌が立ちましたよ

何度も聴いていると、毎回微妙に伸ばし方が違うのがわかります。

再演CDの「ア~~~~ア~ア~ア~ア~ア~~~」も好きですが、今日は「オ~~~~ア~~~ア~~~~~」と一音を長く伸ばす様な歌い方で、これも堪りませんでした
(上手く説明できなくてスミマセン



<猊下、今日の一言>
「今日は寒くて・・・」
この後クルリとターン。
今期の猊下は何処まで行くのでしょうか(笑)


<今日のアルコ伯爵>
中川君のハイテンションの行く行くを「何が行く行くだ」と真似したところからクスクスと笑いが起きてました。

で、箱に入れられて「蓋を閉めて、手を出して…目隠しお願いします」(笑)

本当に毎回違うんですね。
猊下のおトイレシリーズと一緒に全種類コンプリートしたいです


今期は、前回(再演)より笑いどころが増えてますね。
この調子だと、次は全編コメディーになりそう(笑)

12/13「モーツァルト!」井上君

2007年12月16日 | モーツァルト
そろそろ、お疲れが見える頃かと思いきや、何の何の皆さん熱いです!

<井上ヴォルフ>
どんどんノッて来てますね
「怠けにずに曲を書くんだ」とパパにオデコをパチンと叩かれると、「痛ッ」とオーバーに頭を押さえて笑いを誘ってました

今日、特に「凄いな~」と思ったところを順番に。

『ウィーンに残る』~『影を逃れて』(一幕ラスト)
「行こう!」と、アマデの箱を取り上げて「ホラホラ」とからかうヴォルフ。
その時、箱の蓋を開けようとしても自分には開けられない事に気が付き、「自分才能は自分のものではない」という現実を突き付けられて愕然とするシーン。

今まで『陽』だった井上ヴォルフに『影』が差し、アマデが優勢になりヴォルフの中で脅威的な存在となる第一歩。

観念した様にアマデに箱を渡し『影を逃れて』を歌い出す。

ここの流れと、アマデにペンで腕を刺されて驚くところが好きです

今回の井上君は『陰』の演技が上手くなって、『陽』と『陰』の落差で魅せてくれます


『ウィーンのレオポルト』
皇帝陛下の前での演奏が成功し、父親に誉めて貰えると思ったのも束の間、命一杯拒絶されて戸惑うところから~『謎解きゲーム』~『借金の手紙』(パパが亡くなったわ)~『父への悔悟』~と、どんどん追い詰められて『モーツァルトの混乱』へ至るところも凄かった

大きな身体の井上君が小さくなってコンスに甘えている姿が切ない
そのコンスも去って、全て失ったヴォルフがすがれるのは、アマデの力で得た名声だけ…。


『魔笛』
その名声の象徴の垂れ幕をアマデから奪い取り、すがる様にしがみつくヴォルフ。
何かもうこの辺で眼つきが危なくなってる!?


『レクイエムの依頼』
作曲を依頼され「パパの為に?それとも・・・」と呟くヴォルフ。
ここは中川君だと、もう既に死の匂いを感じ取っている様で「パパの為に?それとも(僕の・・・)」と心の中で自然にアテレコしちゃうんだけれど、井上君は「それとも・・・」で初めて自分の死を自覚している様な気がします。

愕然となって、血の気が失せて行くヴォルフ。
そのまま呆然とした表情で作曲に向かい、『モーツァルト!モーツァルト!』をバックに書いては破き、書いては破きを繰り返す。
群集がモーツァルトを褒め称えている歌の中で、独り絶望に向かっていくヴォルフ。
「もう書けない・・・」と絶望しペンを腕に突き立てるも、もう血は出ない。
そして・・・。
「メージャーとマイナ~♪」と、かって希望に満ちて歌った歌を、絶望の底で歌う姿が切なすぎる。

今期は、この茫然自失とした井上ヴォルフの表情や演技に釘付け。
何かが乗り移った様な迫力で、本当に引き込まれました。

『チョッピリ・オツムに』や『並の男じゃない』などの陽気な場面の印象の方が強かった井上ヴォルフ。
今までなら観劇後、楽しい気持ちで劇場を後に出来たのに、今日は彼の茫然自失とした表情が焼き付いて何時までも離れない!!!

やっぱり今期の井上君は凄い!!!!

是非、是非CDを出して下さい

☆ ☆ ☆

<猊下 魅惑のおトイレタイム>

「あっ… ああ… アル・・・アルコ・・・
   嗚呼・・・ ・・・もう・・・駄目ッ・・・・・・


帝劇で、ここまで悩ましい声を出しても良いのでしょうか(笑)

この後の「最近、近くて…」にも大爆笑(^O^)

あっ、井上君のカツラ投げは、今日も狙ったところに当たってました(笑)


<武岡アルコ伯爵>
「蓋を閉めて、手を出して、これじゃ鼻がかけない~ …って、私が切られるの~~」でした♪

歌にも慣れて来られた感じです♪


<市村レオポルト>
主演の御二人が立派に成長されたせいか、今期の市村さんが良い意味で一回り小さく感じられるというか・・・。
その為、切なさ倍増で堪らない!
毎回ウルウル来てます

『私ほどお前を愛するものはいない』(リプライズ)
再演まで「守る~事が出来る~のか♪」と歌っていたところを、今回は「出来るのか!!!」と叫び調で必死さが伝わって来て好きです。


<真嶋アマデ>
一心不乱にペンを走らせるクールで厳しいアマデ。
アマデと対立しながら追い詰められていく井上君との相性バッチリ!


<涼風男爵婦人>
人間と天界人の間のような、オーラバリバリの香寿男爵夫人と比べると、人間的で何処か母性が感じられる可愛らしい男爵婦人でした

『ここはウィーン』でKENTAROサリエリと一緒だと、つい「MA」を思い出しちゃいます

『M!』11/29井上君

2007年12月09日 | モーツァルト
まずは、お笑いネタから


<ザルツブルク 居酒屋>

ノリに乗ってる吉野シカネーダー

「私が誰だかご存知か!」と、腰を左右にクイックイッ

客席からクスクスと笑い声。

その時、居酒屋・市民の「知らな~い」の声に混じって「気持ち悪るッ」の声が(笑)

吉野さん、「気持ち悪い!?

 今、『気持ち悪い』と言ったのは誰だ!」と、即座に切り返し。

大ウケ

吉野さんもツボに来たらしく、その後の台詞(「(君達の前に居るのは)あの有名な…」)で笑い出しそうになり、またまたお客さん爆笑(笑)

実に楽しい『シカネーダの登場』でした(^O^)


<猊下おトイレシーン>
大きく悶えた後、太股を引っ付けて足先だけ横移動。
ほんの一瞬だけだったけど、可愛かった(笑)


<美女の胴切り>
アルコ伯爵の「私が切られるの~~」の前のセリフ、今日は「へ~、服は来たままで切るんだでした。

ここのノリが好きです


<井上君のカツラ投げ>

見事、猊下のアソコにヒット

猊下、アソコを庇いながら色っぽく「あっ…」と反応

井上君はワザと狙ってくれる上に、命中率が高いから好きだ(笑)


<カーテンコール>
市村さん、山口コロレドに投げキッス
軽い感じではなく、レオポルトらしい重々しいキッス。
山口さん、たじろぎながらもキャッチ
ウケてました


では、真面目な感想を。


<井上ヴォルフ>
演技力に歌唱力に表現力、いろんなものがレベルアップ。

井上君の成長を改めて感じさせてくれました

コミカルとシリアスなシーンのメリハリがバッチリでドラマチック


踊りが上手くなったというか、『チョッピリ・オツムに~』と『並みの男じゃない』などのコミカルなシーンの動きの切れが良くなり、楽しさ倍増

元々井上君の『チョッピリ・オツムに~』は楽しくて好きだったけど、今回は本当に良い。

公式の動画にもあったけれど、シカネーダと左右交互に別れて重なり合う振り付けが凄く好き


弾けるシーンは思いっきり弾けてくれるから、その落差で悲劇的な場面がより引き立つ。
ラストに向かって壊れて行くヴォルフに圧倒されました。

井上ヴォルフの世界に引き込まれた二時間半でした

『M!』11/28中川君

2007年12月05日 | モーツァルト
私がミュージカルにハマるきっかけとなった作品で、あれからいろんな舞台を観たけれど、やはり深い思い入れがあります。

あれから2年。
主役のお二人も様々な作品を経験されてレベル上がり、作品の完成度も更に高くなっていました。


中川ヴォルフ
歌にもお芝居にもプラスαの遊びあり。

「このままの僕を愛して欲しい~♪ ア~ア~ア~~♪」と伸ばしたり。
「権力者の汚い手~♪」と歌いながらコロレド様の手にキスしたり

『プラター公園』のコンスタンツェにキスを迫るところでは、泉見君がやりそうな小芝居までしたりして、いろいろ楽しませてくれました。


中川君の声質に『M!』の曲は良く合っていて自然に聴けます。
『影を逃れて』は本当に鳥肌ものです


hiroコンスタンツェ
まあ、初めての舞台ですし…。

でも、『ウェーバー家』と『プラター公園』は結構ハマっていて可愛いかった

『このままのあなた』で 「他の人と全然違う・・・」と歌い出したところで中川君がスカートを捲ったら「キャー!!」と凄い声。
本気で驚いたのかも?

動きの違う二人に対応しなければいけないから大変ですね


高橋ナンネール
元々高いレベルで安定していた高橋ナンネールですが、今回は間をとって更に丁寧に演じられてます。

高音が綺麗

『プリンスは出て行った』での高橋ナンネールと市村パパのハモリが好きです。


香寿男爵夫人
流石の輝きっぷり、見事にハマって言う事なし

こんな完璧な香寿さんを見ると、180度違う役柄だった『ジキハイ』のルーシーにも会いたくなります。


山口大司教様
久しぶりの山口さん、本当にコロレド猊下役が良く似合います。
・・・というか、山口さんの為にこの役がある!

お声も艶々で、実にイキイキとなさってます

やっぱり山口さんは、こうでなくては!!

(今はまだ「猿でもっ!!!」などの叫び歌いが控え目ですが、これからどうなるのでしょうか?)


ヴォルフガング「猊下の為 作りました~♪」→『そうか、よしよし』と満足そうな猊下→その後、テーブルの上でふざけ出す→『えっ! おい、ちょっと!』驚く猊下→益々調子にのるヴォルフ→「聞かれないのに 答えるな~!」

この流れと、この時の表情が好き


そして入魂のおトイレシーン。

「ああ! ふぁんう! おおっ!   あっ・・・ 

今回から馬車の中で漏らす演出に変わったのかと思いましたよ

(Cさんのブログによると、12/4のソワレで「少し、出た」そうです・・・ 猊下~/笑)

この調子で行くと千秋楽はかなり、やばいかも


市村レオポルト
手帳を見て「うわぁ~」。
いつもの市村さんです(笑)

「このバカ息子が」(でしたっけ?)と言いながら、中川ヴォルフの額を叩いて調教。
「バチンと、もの凄く良い音がしたのですが・・・(^_^;)
(中川君、本気で怯えていた様な・・・)

お芝居は流石に熱くて、息子を思う愛情の深さにウルっと来てしまいました。


武岡アルコ伯爵
新アルコ伯爵、結構良いかも

ちょこまかしていて、何か可愛い。

『プラター公園』の美女の胴切りで箱に入れらた時の台詞
へ~、横になって切るんだ  …って、私が切られるの~~」がツボに来ました(笑)

(その前に「美女の胴なんて切ったら、どうなるのよ」とオヤジギャグ入れてるし)

この調子で頑張って下さい!


吉野シカネーダー

輝きすぎ(笑)

役がハマった時の吉野さんは無敵。

もう誰にも止められません。


<アンサンブルさん>
皆さん、ノリノリでレベル高いです(^^)

特に、『ウェーバー家』と「ザルツブルグ/居酒屋(シカネーダーの登場シーン』『プラター公園』などのコミカルシーンの楽しさが増してます。

松澤モナミーパパ 細かい小芝居が楽しいです。
砂川トーアヴァルト 相変わらず濃いです(笑) でも、熊のぬいぐるみの時の挨拶は爽やか。