観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

『ペテン師と詐欺師』日生編(ネタバレあり)

2008年01月24日 | ペテン師と詐欺師
ネタバレがありますので、ご注意下さい!!!

観劇日
1月10・16・22・23日(計4回)

初演に惚れ込んでチケットを増やし、銀河劇場・梅芸・名古屋と通った大好きな舞台。
その時の感想はこちら『ペテン師と詐欺師』2006/10/12

キャスト変更が少々不安でしたが、ずっと楽しみに待っていました。


そして・・・

初演より大きな劇場
ちょっぴり立派になったセット
歌派の新キャスト
作品や共演者への信頼が増し、より充実した演技を見せてくれる続投キャスト

ミュージカルとして更に良い物になったと思うのだけれど、自分がこの作品に求めていた物・・・笑いのツボが違う

と、最初に観た(1/10)はキャスト変更による違和感が勝ってしまい(座席も良くなかったし)素直に楽しめませんでしたが、観劇を重ねる度に楽しさが増して行って今では完全に(自分の中で)初演の熱さが戻って来ました


初演キャストの感想は、ほぼ変わらないのでこちら『ペテン師と詐欺師(2006年)』in大阪(ネタバレあり)を御覧下さい。


再演の追加感想

鹿賀ローレンス
初演はかなりの白髪混じりだったカツラも黒くなって、更にお茶目に

「か‥鹿賀さんが‥( ̄□||||!!」と驚く仕草や台詞回しが初演より増えてます

「シュッフハウゼンの特別治療」なんか、もうノリノリ

完全にコメディに目覚めた感じ(笑)

市村さんとのやり取りも更に楽しくなっていて、もう流石としか言い様がない
二人が作り出す空気と間が良いんですよね


楽曲が鹿賀節と異常に相性が良くって、鹿賀節大好きな私には嬉しい限りです(笑)


市村フレディ
初演と一番大きく変わったのが、初演では力一杯踊って歌い終わって「はあはあ」と息をしながら「どうよ?」とローレンスに言っていた『Great Big Stuff(デカいヤマ)』でのダンス。
今回はアンサンブルさんを上手く使って市村さんの負担を減らしていて余裕で「どうよ!」と言っておられます。

個人的には初演の方が好きだったんですが、市村さんのダンスの負担を軽くした分、日を重ねても市村さんがお元気だからこれで正解ですね
(よく見てると市村さんが肩で大きく息をしていて、やっぱりダンスナンバーって大変なんだなぁと思いますが)


初演より客席降りが増えていて楽しいです
(お蔭でルプレヒトを結構近くで見れたのですが、凄いメイクだったんでビックリ

鶴見アンドレ
益々ダンディーになってますね。
この方が「時宗ちゃん、愛してるなんてやったなんて信じられませんよ(笑)
(鹿賀さんと二人のシーンになるとつい思い出してしまいます)

ダンスのシーンの足の運びも軽快になってて、年末の「シャル・ウィ・ダンス」の成果が現れてますね


香寿ジョリーン
香寿さんがここまでやって下さるとは思いませんでした(笑)
満点の色っぽさだった『ジキハイ』のルーシー、完璧だった『モーツァルト』のヴァルトシュテッテン男爵夫人から一転してのこの役。

お見事です!


ただ初演の高田さんが強烈すぎて…

でも2回目からは笑わせて頂きました。

というか、鹿賀さんと市村さんがバランスを取ろうとして無意識に初演より演技などを大きくして来ている様な感じ?


フレディが客席からローレンスに声を掛ける仕掛けの場面とか、「初観劇ですか?」など声を掛けてお客さんを更に弄る様になった。

23日は客席に入って来る時に「皆さん、雪の中をお疲れ様です」と声を掛け拍手喝采(笑)

更にお客さんが傘を持っていたのを見つけて「傘をさして来られたんですか?」。

舞台のローレンスから「何やってんだよ!」と突っ込まれると「何とか何とかだよ!(すみません思い出せない)そんな事言うと、傘さしちゃうぞ☆」とお客さんの傘を持ち上げてウケてました。

初演は高田ジョリーンの登場から温まって来る感じだったけれど、再演はここら辺から温まって来る感じ。
(あくまで私個人の感想ですよ)


最初に観た時(1/10)は市村さんが下手に座って鹿賀さんとやり取りなさった為、上手やや後方壁席の私からは殆んど見えず温まれなかったのが残念(T_T)


『Oklahoma?(オクラホマ)』でのジョリーンの歌にも鹿賀さんが初演よりは絡んで来る様になったかも?

歌とダンスは流石で爽快なんですが、途中で「踊ってよ」と〇〇〇〇でローレンスを脅す場面の狂気が物足りないかな…。(ごめんなさい)

この場面の高田ジョリーンの目には完全に狂気が宿っていましたからね(笑)

地下室のルプレヒトの場面も初演程のインパクトはなかったけど、『ハイド』と『ルーシー』、そして『レオポルト』と『男爵夫人』だと思えば凄く貴重なモノを観ている感じ(笑)

ただ一つ、「ルプレヒト、お休み~」とローレンスが〇〇〇〇を当てる場面。
高田さんだと仕草を真似しながら「ええ~!今、今・・・ってした」と大げさに驚いてくれたのに、香寿さんはサラっと流しちゃうのが寂しい。

後、ニタ~っと笑ったローレンスに「驚いた?」と聞かれて「別に」と答えるところの間。

高田さんだとハッとなって衣装を整えてポーズまでを取ってくれたんだけどなぁ。

…とか、どうしても思っちゃうんですよね。
ごめんなさい


でも、それらを除けば完璧!
さすが香寿さん、惚れ直しちゃいました。


ソニン・クリスティーン
ハイテンションだった奥菜クリスティーンとは違って、若いのに落ち着いた感じ。
歌とダンスは流石。

『Love Is My Legs(愛の比喩は「脚」)』のディエットが気持ち良いです。
そしてその後の場面。

ここも少し変わっていて、最初に市村フレディが詰めるのが初演の時は置物みたいな物だったのが、再演ではもっと露骨(笑)にバナナになってました。

「じゃあ、シャワー浴びてくるから」と部屋を出るクリスティーンにフレディが「これ僕の気持ち」とバナナを渡す。

最初は黙って受け取るだけだったクリスティーンがその内それを使って何かする様に…。

覚えている限りで
16日は「クリスティーン選手打ちました、ホームラン!」
22日は「象~さん♪象~さん♪」
23日は「もしも~し」と電話の真似(市村も真似して「は~い」と答えてました)

これは毎回変わるみたい。
クリスティーンが出ていった後の市村さんの演技も毎回微妙に変わってて、なかなか面白いなぁと。

個人的には16日の「打ちました、ホームラン!」→客席が微妙な空気に→そのままシャワーに行くクリスティーン→独り残されて壁にもたれて泣くフレディ

市村フレディの間が絶妙で、これがツボに来てしまいました(笑)


後、23日なんて最後に皮がスー〇〇〇〇中から出て来て、思わず心の中で『食べたんかい!』って突っ込んでしまいましたよ。

地方公演でのバナナ遊びが今から楽しみです(笑)


ラストは迫力が有りすぎて、濃い大阪のおばちゃん一歩手前(笑)

初めて観た時は、真ん中で歌い出すとワンマンショーの様に見えて正直引いてしまったのですが…。

2回目からはこのギャップを楽しめる様になりました。

特に「エースが(ネタバレになるので略)負けない~~~いいいィ~~~」と伸ばすところが格好良いです!!


<ここだけの話>
誰にも内緒だぞ(笑)

1/10 二幕『Reckoning(ご精算!?)』の前
クリスティーンが○○を受け取って去っ行って直ぐ、サイレンがなってアンドレが入ってきちゃった☆
(クリスティーンが○○を返しに来るシーンが抜けた)

でもそのまま何事も無かった様に芝居は進みました。

鹿賀さんは落ち着いて、こっそり下手の端でスタッフが置いた○○○○○○を受け取って机の上に置いてました。
(ちゃんと中身も入れ替わっていてましたよ)

自分の観劇の初っぱながこれだったので、今回はこのシーンをドキドキしながら観てます(笑)



鹿賀丈史&市村正親『知られざる友情秘話』

2008年01月20日 | ペテン師と詐欺師
1/15に日テレの「ニュースZERO」で流れた、二人の対談です。

雑誌などで御二人の対談を目にする事はあったけど、実際のやり取りを見たのは初めて。

鹿賀さんはかなり上機嫌、市村さんもリラックスしておられた感じで良い雰囲気でした。


※※※※※※※※※※

太字=ナレーション
赤字=鹿賀さん
青字=市村さん



『ペテン師と詐欺師』の映像をバックにストーリー説明。

(昨年12月5日初稽古)
我々はこのミュージカルの稽古場を訪れた。

台詞をチェックする二人、その姿はとても楽しげ。


(出演者、長机に座ってセリフ合わせ。お二人は隣合わせで、台本を読みながら確認し合ってます。)


名コンビですね

お互いにハアっと息を吐くだけで分かる部分がありますから。


今から35年前、鹿賀さんと市村さんは劇団四季の同じ日の舞台でデビューを果たした。

(二人の若き日の写真が画面に)


いっちゃんは若い頃から非常に出来る人というか、綺麗な青年でしたよ。

今はちょっと、こんな風になっちゃいましたけど(笑)

(確かに昔の市村さんの写真はかなり美青年!)


丈史は歌が上手かったから、今は(歌声に)味があり深みがあり流石だなぁと思いますね。


デビューの頃から「歌の鹿賀、ダンスの市村」と脚光を浴び、今や演劇界のトップスターとなった二人。


果たしてライバル心は無いのでしょうか?



今回はお芝居も結構派手に動いたりしますんでね、やっぱりいっちゃんに負けない様にというか・・・。


僕は踊ってる丈史を違った目で見ててね。
「あぁ一生懸命やってるな」とか「辛いんだろうな」とかね(笑)


辛くはないよ(笑)



そんな市村さんの「若い時、お酒を飲んでいるとつい出てしまう意外な癖」とは・・・。


嬉し泣きするんですよ…。
人の気持ちがありがたくて。



やっぱり多感だったからね。
うん、多感な青年だった。


二人で含み笑い

確かによく泣きました・・・昔はね。


これからについて聞くと


僕らもいい年齢になって来たので…。
この人はまだ20年くらいやると思うんですけど(笑)



いや30年くらいやるよ!(笑)

僕にとって舞台とは、生きる糧というか生きる全て。
僕から舞台を取ったら何が残るかなと言うと、何も残らないな・・・という感じのもんですからね。



最後に、最近の気になるニュースをボードに書いて貰いました。


『箱根駅伝に感動 途中リタイヤした順大の悔しさ (後、読めない)』
(急いで書いた所為か癖の強い字)

本人が一番悔しいと思うんですけど、これから頑張って欲しいというのと、(リタイヤの経験は)無駄にはならないだろうと・・・。



『オッパッピーの今後の活動 いつまでも応援するから生き残れよ!』
(結構可愛らしい字)

「(この先)持たない、持たない」と言われて「そんなの関係ねー!」と言ってる小島くんが好きでね。
生き残るというのは大変なんですよ。
僕もここまで、よく生き残れたなと大晦日にも思ったし…。



「そんなの関係ねえ!」(笑)

二人で爆笑



こんな感じでした



ロマンス(1/3 WOWOW放送)

2008年01月14日 | 井上芳雄
作/井上ひさし
演出/栗山民也
出演/大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己

医者でありながら、『三人姉妹』、『桜の園』などの歴史的な名作戯曲を遺したロシアの劇作家・チェーホフをめぐる人々の物語。

4人の俳優が年代別のチェーホフを、2人の女優が妹と妻を、その他の登場人物は皆で入れ替わり立ち替わり演じる。

ロシアの作曲家・チャイコフスキーの歌曲『ロマンス』の優しいピアノの音楽が随所で流れ、時には歌も入る。



役者さんの芸と魅力を最大限に生かした脚本と演出。

生瀬さんが、こんなに格好良い俳優さんだなんて思いませんでしたよ(笑)


その中で井上君も頑張ってました。

井上君が馴染んでいたのはもちろん本人の頑張りもあったのだろうけれど、演出・脚本の力が大きかったと思う。

井上君の使い方が適切で、彼の最大の武器(芸)である歌も効果的に使われていて、ファンなら「良い勉強をさせて貰ったね」と思わずにいられない、とても嬉しい舞台でした。



四つの苦しみ(生老病死)がある限り、人生が悲劇である事は隠せない。

その中において、笑い・ユーモアはその苦しみを和らげる人間の知恵と優しさの成せる技なのだと改めて感じました。


悲劇的な局面で冗談を言い合い、笑っている内に涙が溢れてくる・・・。

そんなシチュエーションが堪りません。

全編に、哀しさ、清らかさ、爽やかさ、優しさ、厳しさ、重厚さ、そして滑稽さが満ち溢れている。

癒された二時間半でした。




<ここからネタバレあり>







一番心に残ったのが最後の、治療を受ける為に乗ったモスクワ行きの急行列車の車内。

付き添っている妹(松たか子)の元にそれぞれ年代別のチェーホフ4人が登場しメッセージを託すシーン。

松さんが流す清らかな涙と、俳優さん達の優しく温かいい語り口がとても良かったです。


ペテン師と詐欺師(情報あれこれ編)

2008年01月10日 | ペテン師と詐欺師
行って来ました!

レポを書く時間がないので写真だけでもどうぞ



パンフレットは白。
稽古場の写真、鹿賀さんと市村さんの笑顔が凄く素敵なんです!
ファンなら買いですよ!

ビニール袋は付けてくれませんので、汚れるのがお嫌な方は持参した方が良いかも。
ただし正方形ですので普通の袋(帝劇の袋とか)では入りませんのでご注意を。

<上演時間>






<チラシ>






2007年 マイベスト・ミュージカル

2008年01月09日 | ミュージカル
私が昨年観たミュージカル14本の中から特に印象に残ったものを挙げてみました。

勝手に順位なんか付けちゃってますけど、たわいのない感想ですので許して下さいね

1位
『ジキル&ハイド』(観劇回数11回)

鹿賀ハイドの圧倒的な迫力が好きでした。
絶好調の時も、そうでない時も・・・。

名古屋大楽で満身創痍の姿を観ながら「鹿賀さん程の方ならもっと楽に稼げるだろうに…。この方をここまで駆り立てるものは何なんだろうか?」とか、いろんな事を考えてしまいました。


この作品に出逢って上演に至るまでの苦労、いざ上演してからの苦難、それら全てのハードルを乗り越えて迎えた大千穐楽。

そのカーテンコールで見せて下さった堂々の男泣き。

鹿賀ファンとして、この瞬間に立ち会えた事を最高に嬉しく思います

ただ、ここまで凄い舞台を観てしまうと、この先ちょっとやそっとじゃ満足できなくなりそうなのが怖いですけど


2位
『レ・ミゼラブル』(計18回)

同じ役でも演者によって解釈や表現が異なる醍醐味が味わえる複数キャスト。

それらが混じり合い、生まれる化学反応。

この楽しみを覚えると抜けられなくなります

(逆に、少数精鋭でじっくりみせて欲しいという気持ちもありますが…)

今期は念願のSPキャストを観る事が出来、彼らから『レミゼ』の奥の深さを教えられた事も嬉しかったです

脚本・演出面でも、観る度に新しい発見があり何度観てもこれで終わりという状態にならない。
私にとって、舞台の面白さが一番楽しめる演目かも

次回の公演が今から楽しみです


『モーツァルト!』(5回)

井上ヴォルフの楽の挨拶
「5年前からこの作品をやって来て、今回やっとこの作品の輪郭というか手掛かりが掴めた様で…、ホントに今まで申し訳なかった。いや、今までも一生懸命やってきたんだけれど…」

この発言、「5年前」を「2年前」に、「やって来て」を「観て来て」(そして「申し訳なかった」は役者さん達に対して)に変えると、今期の私の感想そのものです。


役者も観客も、この作品の奥深さに育てられていると思えば良いのかも


脇を固める、完成された中堅~ベテラン勢。

同じ年頃なのに、微妙・絶妙に異なる環境と才能と魅力を持ち、共に順調に成長しているWキャストの主役達

この奇跡的なキャスティングも、この作品の大きな魅力だと思う。

もし次の再演があっても、Wキャストのどちらかだけを変えるという事はしないで欲しい

二人で一つの『モーツァルト!』なのだから…。

次回もまた成長した二人に会いたい。

この作品や演者からのメッセージを受け止められる様に、私も観劇の経験値を上げて待ってます


4位
『ウィーン版・エリザベート』3回

東宝版との大きな違い、それはゾフィの存在感。

自分の幸せだけを求めて内に隠っていくエリザベートと、国や息子の為に生きたゾフィ。
異なる二人の女性の物語を観ている様でした。


そしてトートは、シシィが生み出した死への憧れの象徴の様。
光と影の様に惹かれ合う二人。
『Wenn ich tanzen wil(私が踊る時)』にはドキドキでした


『タイタニック』2回

罪の無い大勢の人が無慈悲に死んでいった話なのに、悲しいだけでなく爽やかで温かいものが残る秀作。

希望に満ちた船出の歌が、最後に鎮魂歌となる構成に参りました

この浄化感、これぞミュージカル

再演希望です


6位
『ジーザス』

荒野に斜傾をつけたシンプルだけどインパクトのあるセット。
耳に残り易い楽曲。
全てが良かった。
鹿賀さんや山口さんで御覧になられた方が羨ましいです。


『マリー・アントワネット』(計13回)

ストーリーはともかく、役者さんの頑張りとキャラクターが好きでした

ニヒルで粋なボーマルシェ、癒し系のルイ16世、エキセントリックなオルレアン公、女性の憧れや夢を形にしたようなフェルセン、不思議な存在感のカリオストロ様

とにかく皆素敵だった

このまま埋もれるには惜しい健闘作
脚本・演出を変えて是非再演を

『テイクフライト』大阪・初日(1/3・マチネ)

2008年01月04日 | ミュージカル
事前に他の方のブログで
「三つの話が同時進行で進むので分かりにくい」
「今さん、坂元さんの扱いが・・・」などの情報を得ていたので、肩の力を抜いて楽しんで来ました♪

正月休みもあるのか1階はほぼ満席で、良い感じの公演でしたよ(^^)


ネタバレありです!ご注意ください!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

オットー・リリエンタール(ラサール石井)

ライト兄弟
(兄ウィルバー:池田成志、弟オーヴィル:橋本じゅん)

チャールズ・リンドバーグ(城田優)
設計士・ホール(今拓哉)
ペイジ(治田敦)
銀行家(杉村理加)

アメリア・エアハート(天海祐希)
夫・ジョージ・パットナム(宮川浩)
助手・バーク(坂元健児)
同乗者・ヌーナン(小市慢太郎)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

人類には不可能とされていた大空を飛ぶというゴールを目指し、人生を賭け、命を賭けた、愛と勇気の物語。
ライト兄弟、リンドバーグ、アメリアたちの果敢なチャレンジを見守り続けるリリエンタール。
決して出会うことのなかった飛行士たちが、時空を超えて今「大空」で出会う。

公式サイトより


不可能とされている事を夢見て、何度失敗しても諦めず挑戦し、倒れても別の誰かが受け継ぎ、夢を紡いで行く人間達。

「夢」を持ち、叶えようと願い頑張る主人公達と、それを支え見守る人々の物語。

『タイタニック』と同じ、人間賛歌の群衆劇。(…だと思う事にしました)


終盤で大西洋単独無着陸飛行中のリンドバーグ(1927年)の元に彼を目指していたアメリア(1937年)が現れたり、ラストは人類初の有人飛行に成功したライト兄弟(1903年)で終わるなど、時系列無視のパラレル-ワールド。

これぞ奇跡!
人の想いは時空を超越するのだ!


「考えるな!感じろ!」系?

観終わった後に「人の想いの強さ(=希望)や温かさ」が胸に残ればそれで良いのではないかと・・・。

そういった点では、まあ満足かな。


<今さん・坂元さんを探せ!>
この御二人目当てにチケットを取ったのですが…。

先に観た人からアンサンブル扱いと聞いて、覚悟を決めていたのでショックは少なかったです(笑)

★今さん★
記者の時のスーツ姿も格好良かったし、設計士は「良き兄貴!」って感じで素敵でした。
短いながらもソロがあって良かった。

★坂元さん★
着替えが多くて大変だったろうな。

パットナムの助手の時は、ピッチリの真ん中分けで金縁メガネにコミカルなチェックのスーツ。
表情やチョコマカした動きが可愛くて、ばっちり癒されましたよ。

そして見ました…女装姿!!
(ショーガール?)

アンジョルラスが!!!!
夏の帝劇の思い出が!!!


と驚きつつ、これもバッチリ楽しませて頂きました(笑)


後、燕尾服&ヒゲにステッキを振り回して踊るシーンでは短いながらソロもあり。

本筋が上手で展開しているのを見ながら、やや下手側の坂元さんの動きをチェックしたり。
二階建てのセットで今さんが上、坂元さんが下だったり。

オペラグラスを上下左右、忙しかったです(笑)


★宮川さん★
最初はマイペースでやや傲慢な感じだったのが、アメリアに惚れて「君を失うのが怖い、飛ばないでくれ」(すみません、セリフ適当です)と訴えるジョージ。

揺れる気持ちを丁寧に演じておられて良かったです。
歌は流石ですね。


楽曲も綺麗で豪華でクラシカル。
難曲も多かったけど、出演者の方が頑張って歌いこなしておられました。

「夜明け前~♪」と歌うのと、手拍子が来たライト兄弟の歌(パンフレットを買わなかったので曲名が分からない・・・)以外、耳に残らなかったのが勿体なかったですが・・・。
(一回だけの観劇で記憶に残すのは、私の頭では無理だ☆)

指揮者が外国の方で、塩田さんに負けてないオーバーアクション!
これも微笑ましく、和みました。


舞台装置も凝っていて、着替えやら何やらで舞台裏が大変だったろうな。
地方公演だったし・・・。

スタッフ&出演者の皆様お疲れ様でした。