観劇☆備忘録

ミュージカル大好き!

ルドルフ

2008年05月22日 | 井上芳雄
これもまだ書きかけなんですけど、完成するのを待っていたらUP出来ないまま終わっちゃいそうなので、載せてから書き足して行きます。

未完成な文章なので、お見苦しい点はお許し下さい

後、ネタバレがあるのでご注意下さい

オーストリア皇太子 ルドルフ    井上芳雄
男爵令嬢 マリー・ヴェッツェラ   笹本玲奈
ルドルフの妻・大公妃 ステファニー 知念里奈
マリーの友人 ラリッシュ      香寿たつき
オーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ 壌晴彦
手品師 ヨハン・ファイファー    浦井健治
革命派記者 ツェップス       畠中洋
プロイセン皇太子 ウィルヘルム   岸祐二
英国皇太子 エドワード       新納慎也
従者 ブラッド・フィッシュ     三谷六九
オーストリア首相 ターフェ     岡幸二郎


帝国劇場
5/14・15 マチネ


迫力のある豪華なセットに衣装、そして音楽!

「これぞミュージカル!」といった感じで、冒頭から一気にテンションが上がりました!

歌える人が歌わない、踊れる人が踊らない、しかも出番がチョッピリ…。
「この意・地・悪」と言いたくなる様な勿体ない方式は、『テイクフライト』と同じ演出家さんと知った時点で覚悟は出来てましたので何も言いません(笑)

でも演出はとっても良くって、結構私好み。

舞台前方でルドルフが希望を熱く語っているその後ろで、スクリーンに大きく映った彼の影がピストルを頭に…など、結構ドッキリしました。

この様にハッとする演出が所々にあったり、舞台セットも豪華なだけでなく意味付けがしてあったり、何気に奥が深い。

冒頭とラストの自殺もまるで絵画の様に美しく印象的でした。

善人も悪人もいない、ただ愚かで弱く哀しい人達。
それぞれの愛情や純粋さがルドルフを追い詰めて行く。
う~ん、王道ですね。


岡ターフェ
冷めた様な、人を見下した様な、アノ目付きが堪りません(笑)
二幕一曲目の『命令次第』は圧巻!
岡さんだけの為でも通いたくなります(///)

ルドルフ側から見れば悪役なのでしょうが、悪人というより彼なりの美学を貫いた結果といった感じ。
岡さんは本当に、こうした役が似合いますよね。

麗奈ちゃんを説得しようとした場面は妖しくてドキドキしました。


唯一の後悔は、原作を読んでおくべきだったかなぁ・・・と。
(買ったけれど数ページ読んだだけで、観劇までに間に合いませんでした)

ラリッシュなんて結構含みのあるキャラクターみたいだったし・・・。
『明日への階段』のシーンで、ターフェがラリッシュにセリフはないけれど「これはどういう事だ!」みたいな感じで凄んでいたんですよ。
この二人、何かあるのかな?


ウィーン・ミュージカル・コンサート

2008年05月22日 | ウィーンミュージカル
時間の無い中、急いで書いているので、内容も文章もメチャクチャ・・・と言うか、単なるメモ書きです
(時間ができたら直します。すみません

随時、書き足して行きます


『ウィーン・ミュージカル・コンサート』梅田芸術劇場
5月21日(水)ソワレ
5月22日(木)マチネ


【簡単感想】
とっても良かった

舞台は二階建てになってて、下段にオーケストラ。
この一見簡易なセットが秀逸で、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』では下にサラが居て上から伯爵が現れたり、『ロミオ&ジュリエット』ではバルコニー代わりにも。

オリジナルと同じではないけれどイメージに近い衣装(『レベッカ』ではマキシムはトレンチコート、ダンヴァース夫人はちゃんと黒のドレスに引っ詰め髪で、『M!』のヴォルフもオリジナルに近かったです。)に、その役そのものの演技。

本当の舞台を観ているみたいで素晴らしかったです


もちろん歌も最高!
鳥肌が立ちっぱなしでした!

どの方も素晴らしかったけれど、今回は『モーツァルト!』の『影を逃れて』が強く印象に残りました。
熱い歌と演技で何かが降りて来た時の井上君を思い出しました
フェイクも素晴らしかったです


今回は誰も日本語の歌詞で歌ってくれないのかなぁ~と思っていたら…。
出ました!
意外な方が意外な曲で歌ってくれます。
折角だから内緒にしておきますので、当日会場で驚いて下さい(笑)
(初日は完璧だったのに、二日目のマチネはちょっとミステイク有りでしたね。 ドンマイ、ドンマイ!)


眠くなって来たので今日はここまでです。
続きはまた後日に


【上演時間】
  マチネ
1部13:30~14:40
 休憩 25分
2部15:05~16:20

  ソワレ
1部18:30~19:40
 休憩 25分
2部20:05~21:20

【パンフレット】
2000円で黒いバック付きでした。

【ライブCD】
今回のライブをCD化し販売するとの事で、二階ロビーで予約を受け付けてました。

限定予約販売
二枚組
4200円+送料500円
商品の発送は7月中旬予定
申し込むと
ビルボードライブ大阪 『マヤ・ハクフォート スペシャルソロライブ』のチケット抽選券が貰えます。

沢山の人が申し込んでいて、初日は一時申し込み用紙が足りなくなったようです。


【グッズ】


字幕付きウィーン版『エリザベート』のDVD(三枚組)が販売されてました。

『エリザベート』『R&J』『レベッカ』などウィーン作品のCD
ルカスら出演者のCD
ウィーン版や宝塚版の『エリザベート』のDVD
東宝作品のCD、ウィーングッズなど、ロビーはグッズで一杯!(食べ物系は無し)

凄い人で、なかなかグッズに近づけませんでした

とにかくお客さんの熱気というか気迫が凄かった


【カーテンコール】
初日だけあって大いに盛り上がりました。
『闇が広がる』を一人一人順番に歌ってくれました♪


【お約束(・・・というか、お願い?)】

・ルカスのトークでルカスが「ただいま」と言われたら、大きな声で「お帰り!」と応えてあげて下さいね。

・『レベッカ』の『私はアメリカン・ウーマン』と、『R&J』の『世界の覇者』と、カテコの『闇が広がる』は手拍子お願いします。
(マテさんから、手拍子の合図が来ます。)


【曲目】
公式+α

記憶に自信がないので、パンフレットの通りに書きました。

【第1部】
●TANZ DER VAMPIERE(ダンス・オブ・ヴァンパイア)より

♪オーバーチュア(オーケストラ)

♪お前を招待しよう /アンドレ・バウアー 

♪外は自由 /ルカス・ペルマン&マジャーン・シャキ

♪サラへ /ルカス・ペルマン

♪死んじゃうなんて /マヤ・ハクフォート

♪愛のデュエット /マテ・カマラス&マジャーン・シャキ

♪抑えがたい欲望 /マテ・カマラス


●ROMEO UND JULIA(ロミオ&ジュリエット)より

♪舞踏会(オーケストラ)

♪バルコニー /ルカス・ペルマン&マジャーン・シャキ

♪世界の覇者 /ルカス・ペルマン&マテ・カマラス&アンドレ・バウアー

♪見て、彼女は恋してる /マヤ・ハクフォート

♪いとしい我が娘よ /アンドレ・バウアー

♪Liebe(愛) /ルカス・ペルマン&マジャーン・シャキ

●REBECCA(レベッカ)より

♪プロローグ /マジャーン・シャキ

♪正直さと信頼 /アンドレ・バウアー

♪私はアメリカン・ウーマン /マヤ・ハクフォート

♪神よ、何故? /アンドレ・バウアー

♪夜が明ける /ルカス・ペルマン&マジャーン・シャキ

♪レベッカ /マヤ・ハクフォート


【第2部】
●MOZART!(モーツァルト!)より

♪ここはウィーン(オーケストラ)

♪愛していれば分かりあえる /ルカス・ペルマン&マジャーン・シャキ

♪心を鉄に閉じ込めて /アンドレ・バウアー

♪ダンスはやめられない /マジャーン・シャキ


♪星から降る金 /マヤ・ハクフォート

♪神よ、何故許される /マテ・カマラス

♪影を逃れて /ルカス・ペルマン

●ELISABETH(エリザベート)より

♪プロローグ /マテ・カマラス

♪パパみたいに /アンドレ・バウアー&マジャーン・シャキ

♪愛と死の輪舞 /マテ・カマラス

♪最後のダンス /マテ・カマラス

♪私だけに /マヤ・ハクフォート

♪エリザベート、開けておくれ /アンドレ・バウアー&マヤ・ハクフォート&マテ・カマラス

♪私が踊るとき /マヤ・ハクフォート&マテ・カマラス

♪僕はママの鏡だから /ルカス・ペルマン

♪闇が広がる /マテ・カマラス&ルカス・ペルマン

♪夜のボート /マヤ・ハクフォート&アンドレ・バウアー

♪愛のテーマ /マヤ・ハクフォート&マテ・カマラス

♪BOWS(カーテンコール) /全員


1994年以来エリザベートを演じ続けている至高のディーヴァ:マヤ・ハクフォート。

同じくトート役で絶大な歌唱力とカリスマ的存在感で日本でも多くのファンを熱狂させているマテ・カマラス。

ルドルフ役を演じ、端正なマスクと実力が注目を集めるルカス・ペルマン。

『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のサラ役など様々なヒロインを演じているマジャーン・シャキ。

今回初来日で『エリザベート』フランツ・ヨーゼフ役、『レベッカ』フランク役のアンドレ・バウアー。


『オペラ座の怪人』5/8ソワレ

2008年05月18日 | 劇団四季
約一年ぶりの二度目の『オペラ座の怪人』。

前回はほぼ満席状態で二階席しか取れなかったので、ぜひ前で観たいと思い早めにチケットを取り、この日までずっと我慢していました。

そして念願の一階センター前方席、セットの豪華さや俳優さんの細かい演技もしっかりと観る事ができ大満足

シャンデリアが真上でプラプラしているのは一寸怖かったですが(笑)


佐野ファントム
とっても熱いファントム
歌に迫力があって、久々に鳥肌が立ちました。
怒りや哀しみが細かく伝わって来て泣けるファントム。

沼尾クリスティーヌ
最後のファントムとの対決時の凛とした演技が良かったです。
佐野ファントムと相性が良いみたいで、デュエットはゾクゾクしました。

他の方も皆、一音一音大切に丁寧に歌われていて良かったです♪


感激したので、またチケット取っちゃいました
ついでに京都の「ウェストサイド物語」も・・・

財政は苦しくなる一方ですが、楽しみです


ロビーに二十周年記念のオブジェが出来ていて、皆さん記念写真を取っておられました。



『SEMPO』神戸初日

2008年05月11日 | ミュージカル
ミュージカル
『SE M PO
~日本のシンドラー 杉原千畝物語~』

神戸オリエンタル劇場
2008/5/2(金)~8(木)

一幕 16時30分~17時40分
休憩 15分
二幕 17時55分~18時55分

★★杉原家★★

杉原千畝・・・吉川晃司
妻・幸子…森奈 みはる
妹・節子…辛島 小恵
グッシェ(使用人)…田村 雄一

★★杉原に助けられるユダヤの人々★★

(頑固な父親から結婚を反対されている恋人達)
ノエル…今 拓哉
エバ…彩輝 なお
ジョセフ(エバの父)…水澤 心吾
エリーゼ(エバの母)…井料 瑠美

(ユダヤ人の代表)
ニシェリ…泉見 洋平
シモン…ICHIDAI
カイム…沢木 順
ローゼンツ…あぜち 守

少年・ソリー…池田 祐見子
少女・ニーナ…長尾淳子

(その他)
マスター/ズブニク…河内 喜一朗
ベイブ/フランツ/コレオ…宇都宮 直高
ガノール/ヒットラー…川本 昭彦

★★歴史的背景・説明係?★★

ルネ…宮本 竜圭
日本/ベネット…斎藤レイ
ソ連/リリー…徳垣友子
ドイツ/カレン…グレース美香


時は1940年(昭和15年)、場所はリトアニアの首都カウナス。
ナチスに追われたユダヤ難民に日本への通過ビザを発給し、6000人の命を救った外交官・杉原千畝の無償の愛の物語。

「SEMPO って何?」と思われた方、宜しければあらすじをどうぞ


日本人の功績を取り上げた珍しいオリジナル・ミュージカル。
やや荒削りな部分もありましたけれど、思っていたよりずっと良い舞台でした
何より杉原千畝の生き方の素晴らしさに大感動


ここから先、ネタバレあります!!


一幕は状況説明に重きを置いているせいで、ちょっと感情移入し難かったかな

ヒットラーがSMチックな女性として登場したり、各国を女性に見立てて踊ってみたり・・・難しい話をエンターテイメントとして魅せようと頑張っておられたのは分かりますが、やっぱり説明ゼリフが少し多すぎたかも

役者さんは皆、健闘されていて、特に説明役の中心だった方(ルネの宮本竜圭さん)が際だってました。
女性三人組のダンスも綺麗。
徳垣友子さんはやっぱり上手いですね


徐々に迫る戦争の影、希望に溢れる若い恋人達も逃れられない。
この辺りの怖さはよく出ていました。

今さんは舞台の端から端まで軽やかに動き回って、好青年を若々しく演じておられましたね
ここまで爽やかな今さんは初めてかも(笑)

恋人エバの父親やセンポを懸命に説得するシーンやエバとの再会シーンなどは、素の今さんの誠実さが滲み出て来る様な演技が良かったです


そして二幕に入ると、一気に泣ける展開へ。

父を殺され、恋人ノエルとも離ればなれになってしまったエバ。
唯一頼れる存在だった母親エリーゼ(井料瑠美)も…。
この時の井料さんが娘に歌う歌辺りから、もうウルウル。

井料さんは歌も芝居も『レ・ミゼラブル』の時よりずっと良い。
母親らしい愛情に満ちていてウルウルと聴き惚れてしまいました。


そして、ここからは吉川さんが魅せてくれます

自分の無力さに項垂れるセンポ。

項垂れて「♪何と小さな掌であろうか~」と歌う吉川さんが良い。
(力なく投げ出した足の長さにビックリ)


子供達との会話や、広場に集まり『諦めない』を歌うユダヤ人達の歌声に自分を取り戻すセンポ。

政府の意向を無視してビザを発給すれば、最悪センポとその家族は国賊として極刑になるかもしれない・・・。

しかし彼らを見捨てる事はできない。
センポの肩の上にユダヤ人数千人の命が乗っかかって来る。


そうした苦しい胸の内を妻に話すセンポ。

「何も見なかった事にして、この国を出れば済む話だ…」

「でもあなたには、そんな事は出来ないでしょう。 あなたの思う様に生きて」と明るく励ます杉原夫人(森奈みはる)。

「誰もこんな馬鹿な事はやらないだろうね・・・」と言いながら決意を固め、夫人と共に強い決意「翼をあげて」を歌い上げるセンポ・・・このシーンが一番好き

(↑セリフは、かなりウロ覚えです。すみません)


一夜明けて、センポはビザの発給を始める事を皆に告げる。

歓喜に沸くユダヤの人々。

ここで泉見君が歌う『光と影/リプライズ』が感動的

泉見君は出番や歌は少なかったのですが、マリウス的熱演で存在感たっぷり

このビザの発給を喜ぶシーンなんて、虹の空へ飛んで行きそうなくらい輝いていました(笑)


そうして、ここからセンポの孤独な闘いが始まる・・・。

ビザにサインを出来るのはセンポだけ、昼は列に並ぶ人達に・夜は数百人の学生達に・・・、不眠不休の作業が続く。

「命を捨てるおつもりですか」と止める秘書(グッシェ)に「私の国には『武士道』と言う道がある!」キッパリと言い切るシーンが良かった

センポの行為を非難し対立する秘書=グッシェ(田村雄一)、とても艶のあるお声にドキドキしました。
歌も声量があって上手い


しかし、この時の吉川センポは『武士道』という言葉がハマり過ぎるくらい格好良かった

吉川さん、低い声に落ち着いた演技。
無理なく杉原千畝として観る事が出来ました。
背が高いし、抑えていても華と貫禄があって良かったです
歌は結構バズーカ
特に一幕ラストの『光と影』は耳が痛くなるくらいでした
(マイクの音量が大き過ぎたのかな?)


ソビエトから退去命令出て、ビザを発注する権利を取り上げられそうになったセンポが「まだだ!まだビザが足りないんだ!」と叫ぶシーンなんてもう場内ウルウル。


二幕は本当に名シーンの連続、場内は涙、涙
客席からのすすり泣きが絶えませんでした。



楽曲も全てオリジナルで、作曲は中島みゆきさんとPeterYarin氏が担当。
(吉川さんも一曲(『光と影』)

やはり中島みゆきさんの曲は独特で、演奏が始まって歌い出す前にもうそれと分かるくらい。

PeterYarin氏のは結構、難曲揃い?
多彩に富んでいて歌い上げ系も多く、充分及第点だと思いました。

吉川さん・宇都宮さんなど、バズーカ系の方もインパクトありましたし
森奈みはるさんや辛島小恵さんら女性陣の歌も綺麗でした

ただ私の頭ではどちらも一回聴いただけで覚えるのは無理。
吉川さんの『光と影』以外、殆ど頭に残っていない・・・。

ビザの発給を歓喜して皆で歌う歌とか、エンディングの歌とか結構感動したのに一部しか思い出せない・・・

・・・と嘆いていたら、パンフレットに着うた配信の案内が…。

ここから吉川さん作曲の『光と影』、中島みゆきさん作詞作曲の『掌』『こどもの宝』『N0W』が吉川さんの歌声で聴けます。
このレポもダウンロードしたこれらの曲を聴いて思い出しながら書きました。
(我ながら健気だ/笑)


いろいろ好き放題言わせて頂きましたが、「日本人って、武士道って良いなぁ」と思わせてくれた秀作

是非是非、再演を重ねて頂きたいです